JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

熊の子太郎 10

2007年11月03日 | 熊の子太郎
それから どれだけ しあわせな朝を迎えたのでしょう。
夢の様な毎日は あたらしい 発見に満ちていて、
いつしか ふう は ふたごの赤ちゃんを生みました。
「たお」「さや」と名付けた こどもたちは
すくすくと育ち もう 外に出て よにんで すもうをとったり、
おにごっこをして かけまわったりできるのです。
そんな ある日、かぞくで 川へ魚をとりに出かけます。
たお も さや も わくわくして 朝からおおはしゃぎ。
ふう が ふたりにコートを着せると ドアからとび出して
とくいの でんぐりがえしを しながら せかしました。
「はーやーくっ はーやーくっ」
「すーぐ いーくよっ すーぐ いーくよっ」
よにんの唄は やっぱり「どん どん どん」になって、
川へ こうしんしてゆきました。