eCycle

シルバー年齢のサイクリング記録です

帰国

2007-06-07 04:32:32 | Walled cities
 夜8時の便で帰国です。愛車 Dahon Curve SL のタイヤの空気を抜き畳みます。汚れ物は持ち帰りたくないので朝食の後コインランドリーに出かけて全部洗濯をしました。着替えの間に壊れては困るお土産を挟みこみ、プラスティックの袋にいれて自転車の隙間に緩衝材として押し込みます。
 日曜日の午後のローマに向かう電車は混雑が予想されるので週の初めに帰りの切符は購入すみです。昼前にホテルのチェックアウトを済ませて荷物はホテルに預けて最後の昼食をとりました。冷たい白ワインとサンドウィッチ。
 午後1時50分のユーロスターでローマに向かいます。荷物がものすごく重たいです。空港で搭乗手続きの時に確認したならば30キロありました。一人では電車に引っ張り上げられないので誰か助けて~と叫ぶと何人かが手伝ってくれます。
 ローマ駅でレオナルド特急に乗り換えてレオナルド・ダ・ビンチ空港に到着。列のほとんど先頭で搭乗手続き完了です。残ったユーロはお土産や咽の渇きを潤すワインに変わります。
 大韓航空の機内は韓国語が飛び交っています。韓国人や中国人はどうしてあのように大声で話をするのでしょうか。そして爪楊枝を咥えた韓国人のオッチャンが機内をうろうろする。何だか数十年前の日本みたいでした。
 機内食はビビンバ。熱々のご飯をビビンバの具の入ったお皿に好きなだけ入れます。これにチューブに入ったコチジャンを好みで搾り出し、ぐちゃぐちゃに混ぜていただきます。韓国料理は何でもぐちゃぐちゃに混ぜるんですよ。美味しい~。イタリア舌が韓国舌に変わり明日は日本舌に戻ります。
 食事の後は恒例の免税品販売。韓国人の免税品の買い方、凄いですね。半端じゃないです。機内で買わなくても空港で買えばいいのにと思いました。おそらく空港でもしこたま買ってあるでしょう。そしてまだ買い足りないのでしょう。
 インチョン空港で接続のために4時間ほど待ちます。シンガポールでは待ち時間で市内観光が無料でできましたが、ここではそれが無いようですから本など読んで時間をつぶします。携帯電話の電池が少ないので短いメイルを家内に架電して電源を切りました。
 5月21日20時無事にセントレア空港に着陸。お疲れ様。

まとめ

2007-06-07 04:32:09 | Walled cities
 今回のサイクリングはニュージランドと異なり距離を稼ぐものでなく、自転車を車椅子の代わりにして行動範囲をどれだけ広げられるかにありました。
 車椅子をご利用されている方はそのほとんどが車椅子なしでは行動できませんが、私の場合10キロの重さがある自転車を手に持って少しの距離であれば行動できる点が大きく異なります。
 少し歩けるならば休みながら歩け…という説も当然考えられますが、休むためにイスがあればよろしいですが普通はそうは都合良くないので道端にしゃがむことになります。これを何回も繰り返すことは筋肉トレーニングのスクワッドをしていることと同じで、そのうちに太ももの筋肉がパンパンに張ってきまして立つことすら出来なくなります。
 今回の旅行では人ごみがひどければ自転車を押して歩き、人に迷惑をかけない所は坂道でも自転車をこぐようにしました。これにより観光のための移動時間の節約と下半身のしびれを回避することができました。
 このような勝手を許してくれるのがなんと言っても自転車天国のヨーロッパです。駅のコンコースを自転車を押して歩いても、たまには乗ったりしてもそれは当たり前のように許していただけます。案外自分でそう思っているだけかも知れませんが。

 自転車のサイズはやはり小径車ですね。車輪のあまり小さなものはイタリアの石畳を走ることは出来ませんので、16~20インチが適当でしょう。一番大事なことは折りたたんでスーツケースに入れられることです。
 Dahon Curve SL には専用のかばんがありますが自転車をもう1台買えるくらいのお値段です。今回は純正ケースが入手できなかったのでサムソナイトの一番大きなスーツケースをレンタルしました。自転車は普通に折りたたみます。ペタルも外します。ダホンの場合ペタルは工具なしでワンタッチで外せます。シートポストは抜き取り自転車とは別にします。折りたたんだ自転車には空間がたくさん出来ますので着替えはその空間に緩衝材として押し込みます。ダホンにはポンプ内臓のモデルがありますが Dahon Curve SL は内蔵していませんので別に用意します。ただロードのように100ポンドも空気を入れることは無いので簡単な小さなポンプで事足ります。最終パッキング重量は20~30キロになります。最近の航空会社は荷物の重さよりセキュリティを大切にしますので機内持ち込みを少なくしてやれば彼らは何も言いません…私の勝手な解釈です。

 自転車を電車やバスに乗せられるのは大変嬉しいことですがお金がかかります。料金は自分ともう独りの大人を連れていると考えてください。しかし、自転車を折りたたんで袋に入れると手荷物扱いで航送料はただになります。折りたたみの場合、ロードの輪行袋のように頑丈でなくて埃除けにかぶせるようなスリップカバー2,625円くらいでありますからこれを用意することが賢明かと思います。

スリップカバー 2,625円
【主な仕様】 適応車種 ダホン14/16/20インチ カラー ブラック
【特徴】 巾着袋を逆にしたようなホコリ除けのカバーです。上面から手を突っ込めるようになっていますから簡易的な輪行バッグとしても使えます。

 バスや電車は発車の合図や次の停車駅のアナウンスなどは基本的にありません。今回の旅行で1列車だけ丁寧な車内アナウンスがありどんなに安心できたことやら、道不案内な外国人にとってとても嬉しいことでした。鉄道やバスの路線図をあらかじめ用意すればまだ安心ですが止まる駅とそうでない駅の区別などまったく分かりませんので、電車の場合、大体の到着時間が分かっていますので時計を見ながら下車駅を確認します。バスの場合は時間の正確さは要求できませんので乗車するときに下車駅を先に告げて教えてくれるようドライバーに頼みます。しかし日本のように途中下車前途無効などという切符はありませんので間違ったら乗り返すくらいの気持ちが旅を楽しくしてくれるでしょう。

 現地の言葉を使えればベストですが英語で十分です。残念ながら日本語は完全に使えません。それでも長距離切符を購入するときは正確に自分の要求を伝えなければならないので5W1H式でメモを作り提示することも一つのアィディアでしょう。一番大切なことは分からないときに中途半端な妥協は禁物です。損をするのは自分自身ですから。

 食べ物は店相応です。バールの立ち食いは日本の駅のホームで蕎麦を食べるようなもので物理的に胃袋の空間をなくしたいときには十分ですが気持ちまでは豊かにしてくれません。日本人は前菜から始めてデザートまで全部食べる人種とはヨーロッパ人は思っていません。1皿か2皿と飲み物があれば十分な人種ですからちゃんとしたお店で頂きましょう。夕食なら2000円くらいには収まります。

 夏は汗をかくので着替えをたくさん持ちたいですが荷物が大変です。コインランドリーを利用しましょう。洗剤もその場で買えます。洗濯に30分乾燥に30分、その間にちょっとした買い物や飲み食いはできます。学生達は洗濯の時間にイスに座って勉強していました。面白いことにコインランドリーの中まではジプシーの物乞いなども入っては来ませんので安全な場所です…少なくとも私の経験では。駅や広場ではしょっちゅうたかられました。

 旅行小切手を現金に換えるときにヨーロッパでは高い手数料をとられます。キャッシュカードを海外で利用できるようにしておくと便利ですが、ATMは日本のように個室になっていません。往来にあります。多額の現金を下ろしているのを誰かに見られているととても危険です。少しずつ下ろしましょう。

 以下気が付いたことを書き足していきます。

イタリアのガイドブック

2007-06-07 04:31:46 | Walled cities
in bici Toscana トスカーナを自転車で行こう というサイクリング・ガイドブックが本屋さんにありました。日本のガイドブックと違って親切です。日本にもこのようなガイドブックがあったらなと思いました。特に道の高低がわかる図面が添付されているのが嬉しい。



全部で28コースが紹介されていますが、ここでは15番目のピストイア・プラト周回コースを紹介します。


 1ページには距離36キロで難易度は facile つまり[ファーチレ]やさしい手軽なコース。自転車は町乗り、日本のママチャリでよろしい。などと説明されています。


 2ページ目は道路の高低差を示す図とコースの地図が示されています。地図はやや小さいですが実際には後で述べます強力なツールが用意されています。このコースはピストイアの城壁の南東の隅を出発して高速道路A11と平行して走る道路をプラトまで行き、帰りは少し北の道をビストイアの城壁の北東の隅まで帰るものです。両方の街の海抜差は僅かに1メートルですから坂道は途中のちょっとした丘を越す程度でほとんど無いでしょう。


 3ページ目は要所の距離や海抜などが説明されています。
 このガイドブックの親切なのは、2,3ページを次の1枚のカードにして付録として添付されていることです。このカードはA4用紙の2/3くらいですから地図ケースにちょうど収まります。たとえばハンドルに取り付けるかばんのの上にある地図ケースなどです。



 4,5ページはコースの自然や見るべき場所の紹介です。



 最後のページには食事を取るところや、どこに自転車屋さんがあるかなどの役に立つ情報が記載されています。




ただいま

2007-05-21 22:55:28 | Walled cities
帰ってきました。
ローマ空港で荷物の重さを見たならば自転車が入っているので30kもありました。
電車のホームと床の落差が60cm以上あるので一人では持ち上がらない。
誰か助けて~と叫ぶと2,3人は助けてくれる。嬉しい。
家族の迎えで無事帰宅。内のシャワーが一等気持ちいい。
明日から詳細報告をアップしますから乞うご期待。