小さい時から
ずっと私は待っていた
それは母であり
父であらなければならなかった
共に家に居る祖母ではだめなのだ
だめなのであった
けれど その事を解ってくれる大人が居なかったので
私はさびしかった
結婚し 私は
夫を待っていた
ずっと待っていた
嫁ぎ先で
やっと探したアパートで
精神科の病棟で
夫を待っていた
それは
夫で無ければならなかったのに
夫はその事を拒んだ
妻だった私は
ただ、ひたすら待っていた
会いたかったから
けれど
会いたかった夫は私の人生から姿を消した
今でも私は
誰かを待っている自分に気付いて悲しくなる
それはいったい誰なのだろう
何故私はこんなに誰かを待ってばかりいるのだろう?
何故私は自分の人生を待つばかりでなく
自分で歩こうとはしないのだろう?
夕暮れ
そう
いつも待っているのは夕暮れだった
これからもこんな夕暮れを迎えるのだと思うと私は
生きていくのが辛くなる
ずっと私は待っていた
それは母であり
父であらなければならなかった
共に家に居る祖母ではだめなのだ
だめなのであった
けれど その事を解ってくれる大人が居なかったので
私はさびしかった
結婚し 私は
夫を待っていた
ずっと待っていた
嫁ぎ先で
やっと探したアパートで
精神科の病棟で
夫を待っていた
それは
夫で無ければならなかったのに
夫はその事を拒んだ
妻だった私は
ただ、ひたすら待っていた
会いたかったから
けれど
会いたかった夫は私の人生から姿を消した
今でも私は
誰かを待っている自分に気付いて悲しくなる
それはいったい誰なのだろう
何故私はこんなに誰かを待ってばかりいるのだろう?
何故私は自分の人生を待つばかりでなく
自分で歩こうとはしないのだろう?
夕暮れ
そう
いつも待っているのは夕暮れだった
これからもこんな夕暮れを迎えるのだと思うと私は
生きていくのが辛くなる