大学に入って最初に、
「大学は勉強するところ、就職予備校ではない」
と言われました。
これに感銘を受け、好きなことをただ勉強できる幸せを感じていました。
ところが、卒業が近くなると就職活動をしなければならなくなります。
最も面白い「卒論」は程々に。
就職が決まり、さあ今度こそ卒論だと思ってるのに
就職内定済みのブラック企業から
「無償で働け」
と課題を出されます。
それ、就職後に給料払ってやらせることだよ。
結局、卒論は中途半端。
形にはしたけど、それだけって感じでした。
今の「お金にならない研究はさせない」の走りみたいな。
いずみの研究は、こっちが学費を払ってるからギリ許された内容でした。
しかし、今の世の中に確実に役立っているようですよ。
AIの研究だし。
あの時いずみたちの研究を蔑ろにした人たち、
今どういう思いでAIの恩恵を受けてるんでしょうね。
ま、何も考えてないだろうな。
自分に都合のいいことしか受け入れないタイプばっかりだったし。