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和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

雑記。

2012-02-18 16:55:18 | いつもの日記。
久々にラルクのニューアルバムが出たなー。
と思ったら、シングルが7曲も入ってるらしい。
全11曲中7曲がシングル。
これ、どうなんだろう。
僕は、シングルはシングルで好きだけど、アルバムでは新曲を沢山聞きたい派。
もう少し詳しく言うと10曲中3曲くらいまでが限界です。
ぶっちゃけシングル収録しなくてもいいよ、くらいの。
最近は、新曲よりも、露出の多い既存曲を増やした方が売れるのかね。

最近のバクマンの展開に納得がいかない。
漫画の話なんだから声優業界のデリケートな話に迂闊に手を出すなよ。
そもそも、作中ではネットは誹謗中傷するばかりのもの、ネット=悪みたいな表現が
気に食わない。
バクマンはファンタジーだ、と常日頃から思ってるけども、リアルなファンタジーであり
現実味をウリにしてるんだから、これはまずいよね。
そりゃ、今回の話で誰が悪いって、誹謗中傷する人が悪いよ。
でもね、現実世界で起こる同じような出来事、つまり声優さんのスキャンダルって、
かなり根が深いんです。
ネット上には心ないことも書かれるけど、当然擁護する人だっているわけで。
それに、一般人、特に声優ファンはここでは被害者だと思うんだよね。
誹謗中傷してない大多数のファンは、そりゃあ普通に傷心するだろうさ。

ああもう話を逸らすけど。
そもそも、アイドル声優っていう売り方と、いち個人の立場というものが矛盾してるんだよ。
個人として見れば、恋愛しようが何しようが、犯罪じゃなきゃ勝手じゃない?
けど、アイドル声優っていう売り方・商品は、そうはいかない。
彼ら・彼女らは、声優でありながらアイドルなのよね。

例えば、今一番人気のアイドルといえば多分AKB48なんだろうけど。
彼女らの人気の要素には、歌やダンス、容姿と様々なところがあり、その中のひとつに
「恋愛禁止」
っていう明確なルールがあるのはあまりに有名。
昔からアイドルは恋愛禁止という暗黙のルールがあったわけですが、それを明示したわけだ。
これはつまり、アイドルとは擬似恋愛を楽しむものである、と認めたということ。
恋人にメールする、電話する感覚で、CDを買う。写真集を買う。
お金で愛を買う。
ファンの擬似恋愛感情を満たしてあげるよ、だからお金を頂戴、ということ。
奇しくもめだかボックスで須木奈佐木咲が言ったように、アイドルとは経済動物なのです。
そしてその経済活動には恋愛と同じルールがある。
つまり、「浮気禁止」ということ。
これがAKBの恋愛禁止ルールの根源ですね。
アイドル個人に現実の恋人ができる=ファンから見ると浮気という理屈。
だから、擬似恋愛としてCDや写真集を売っておいて、一方で恋人ができたら
「いやそこは個人の自由ですから」
というのは筋が通らない。
じゃあ最初から擬似恋愛を売るなよ。アイドルとして経済活動をするなよ。
ルールを守れ。
守れないなら金は出せない。
これは実にシンプルな話であり、シンプルな感情なのです。

さて、話をバクマンに戻そう。
今回問題になったのは、サイコーとアイドル声優・亜豆が交際しているという噂に
亜豆ファンが激怒したよ、ということ。
この問題で、まずサイコーと亜豆は悪くない。
サイコーは普通にアイドル活動に無関係だよね。
そして亜豆ですが、彼女は「アイドル」として活動している認識がない。
それはマネージャーや社長(?)に問い質された時、「交際している」と即答したことから
分かります。
つまり、彼女は声優事務所に声優として所属している認識だと思われます。
だから、アイドルではない。
アイドルとして擬似恋愛を売っているわけではない。

ここで、明らかに事務所側に落ち度があることが分かります。
事務所は、亜豆を「アイドル声優」として売ろうとしている。
それも、本人に了承を取らずに。
本人が空気読んで気づけよ、というところもあるけど、書面はおろか口頭でも事前通知されて
いないだろうから、本人を責めるのはさすがに筋違いだろう。
で、亜豆に恋人がいるか、ろくな調査もせずに行動してしまった。
これが何よりまずい。
デリケートな「アイドル声優」というビジネスモデルに、安易に乗ってしまった。
それは、今回の件でわかるように容易に世間に露呈したわけですね。

そして、次に野次馬的に、愉快犯的に誹謗中傷したネット上の人々。
これも悪い。
誹謗中傷はいけない。そりゃ当たり前だ。
この人達については議論の余地すらなし。

最後に、純粋な亜豆ファン。
この人達が、一番の被害者だ。
アイドル声優として現れた、若手新人。
その成長を見守りながら、擬似恋愛的にお金を落とした純粋なファンたち。
仮に亜豆がアイドルでなかったならお金を出さなかっただろうファンたち。
少数かもしれませんが、それでも経済活動として成り立つレベルには存在するはず。
この人達は、亜豆のアイドル性にお金を出し、個人としての行動に裏切られた。
そりゃあ、悲しいわね。

今のバクマンの話をするなら、最低限これだけのことに触れる必要がある。
けど、少年誌で、まして週刊ペースで、これらを全て消化することはできないよね。
だったら、細かいところに突っ込むなよ、と。
アニメ化しました、亜豆がヒロインやりました、サイコーと亜豆が結婚しました。
でいいよね?
いらん一騒動起こす意味、ないよね?
いや意味はあるんだろうけど、アイドル声優ファンを敵に回すよね?
少なくとも、この話で傷つく人は出てくるわけだ。
だったら、よっぽどのメリット、面白い要素を提示できなきゃ駄目だと思う。
それが、物語を作る上でのマナーだろ。

時期も悪かったよね。
ちょうど、豊崎愛生のスキャンダルとかが立て続いてたし。
でもまぁ、それくらい察知して回避することもできたはず。
やっぱり、安易に地雷を踏みに行っただけだと思うなぁ。

そんな訳で、最近のバクマンの展開に納得いかない話でした。