皆さま、ご無沙汰してます。
物部川ファンクラブ代表の渡邊法美です。
高知工科大学では、高知工科大生が物部川に関心を持ってもらうための講義として、地域共生概論2という講義を行っています。
講義では、物部川流域を元気にするために、こんなプロジェクトを行っています。
平成23年2月12日
地域共生概論2 物部川フェスタグループ 最終課題
アユの漁獲量の大幅な低下、濁水の長期化、シカの食害など自然環境が危機的状況にある物部川において、この川に関心を持つ人々を増やすイベント案を企画して下さい。その際、以下の項目について考察し、A4用紙1枚以上にまとめて記述して下さい。
[1] タイトル
[2] イベントが求められている背景
[3] イベントの目的
[4] イベントのターゲット
[5] イベントの内容
参考事例として、「NPO法人 市民活動情報センター ハンズオン!埼玉」が実施している
「おとうさんのヤキイモタイム」の分析事例を次頁以降で紹介します。
(出典:http://yakiimotime.com/archives/2009/09/post_80.html、
おとうさんのヤキイモタイム企画書)
提出期限:平成23年2月22日(火)17:00
提出先 :マネジメント学科メールボックス、
または、watanabe.tsunemi@kochi-tech.ac.jpまでメールにて提出。
[1] おとうさんのヤキイモタイム
[2] イベントが求められている背景
埼玉県:68.5%が核家族(全国2位)
母親 :終日1対1で子どもの相手...やってられん。
父親 :30代の父親の半数が9時以降、5人に1人が深夜に帰宅、土日は疲れて遊ぶ気力
なし...
■ 男女ともに、働きながら子育てができる環境を用意しない限り、子育ては楽しくなら
ない(=少子化も改善しない)
■ 「土日の公園の子どもとつまらなそうな疲れたお父さん」に子育てを楽しむ仲間作り
ができないか。
■ 保育所や幼稚園、児童館などに子どもが通っているが、お父さんのつながりは、なか
なかできない。
......でもきっかけさえ、あれば!
[3] イベントの目的
この「おとうさんのヤキイモタイム」は、育児参加、地域参加をしたいが、きっかけが持ちにくい子育て中のお父さんに、地域でつながり子育てする楽しさを味わってもらい、暮らしや地域、子育て、家族について考え、話す機会を持っていただくためのキャンペーンです。
「子育て、やらなければ」とは思うけど、楽しくない。だから、つい遅くまで仕事をしてしまうお父さんもいます。あるいは、やらなくてはと思っているお父さんは増えてきているものの、子育てについて語る場もなく、他の人がどうしているかもわからず、孤立しがちな現状があります。
一方、子どもが生まれ、保育所や幼稚園、市民活動団体などを通じて、はじめて地域と出会い、暮らしを楽しんでいる人もいます。つながることで、子育ては楽しいモノにかわる。子育てしていて孤立がつらいのは、父親も母親も同じ。とくに会社勤めの仕事人には、子育ての楽しさが体験しにくいものです。しかし、きっかけさえあれば、地域とつながり活躍することができます。
まず知り合い、時間(タイム)をともにすること。
[4] イベントのターゲット
34歳のお父さん。5歳と2歳の息子あり。月曜日から金曜日までは、都内の職場にいったきり。夜おそくかえるので、寝顔しかみられない。土日は疲れて寝てしまいたいが、専業主婦の妻から「あなたも土日ぐらい子どものめんどうをみてよ。そうじするから公園にいって」と言われ、しぶしぶ子どもを連れて公園にいくと、公園には、同じような父親が数組。子どもはさっさと砂場へ。父親たちは、話すこともなく、なんとなく距離を置いてみている。あ、子どもが他のおもちゃをとってしまった。「スミマセン、スミマセン......」「あー、早く帰りたい」というパパ。
[5] イベントの内容
■ 県下一斉にヤキイモ大会を開催(11月〜1月)
埼玉県内のさまざまな市民グループや施設などでヤキイモを開催していただきます。
公園、畑、喫茶店、河原、保育園、幼稚園......など
■ 開催条件は、仲間内だけでなくオープンにひらくこと
■ 企画者は、参加者をお客様としてではなく、ともにイベントを創りあう仲間と捉え、ともに地域を創っていくつながりのきっかけを、意識的に作っていく。
■ 楽しいこと、大変なことを共にする(=苦楽を共にする)プロセスを重視するイベント。例えば、ヤキイモの火をつけること、焼くものを用意する、食べること、後片付けなどをすべて共に行うように仕掛けていく。
■ 主催者およびボランティアスタッフのルール
参加者の方に「手伝って頂けますか?」「ありがとうございます」という言葉をかけてい
くこと。
物部川ファンクラブ
第1回 平和団地 こどもとお年寄り・大人の 交流フェスティバル