羽迫さんの町屋あれこれ・・・佐川の地質~その3
31~鳥の巣石灰岩
わが国の地質学発展の基礎を築いたエドムント・ナウマン
によって、明治18年(1885)、佐川町「鳥の巣」周辺に
分布する石灰岩を「鳥の巣石灰岩」と定義したことから
佐川を世界に発信し、今尚、研究者・観光客を惹き付けて
止まない。
暗灰色をした礁性の石灰岩で、サンゴ類・二枚貝・巻貝・
ウニ類などの化石を多産する地層です。
また泥質物を多量に含むため、ハンマーで叩くと石油臭を
発することでも有名です。
ごつごつした岩と特異な地層から、地元に石への畏敬と
信仰心を育んでいます。
さらには、牧野博士の幼少時、植生への興味・関心を
深く脳裏に刷り込んだのも、当地の地層とその植生と
思われます。