岩魚のひとり言

不良中年の戯言ブログ
日々の暮らしで感じた事を自由に書いていきます。

岩魚の夢は・・・

2004-10-10 20:03:41 | 日記
 岩魚は友達がいない。仕事で知り合った人はうわべだけなので一緒に遊ぶことはまず無い。
友達はいなくはないが、みんな家族がある。家族を作っていないのは岩魚だけでなので
いつも独りである。時々、下流に来る友達と会って飲んだりするが・・・。一年に一回あればいい。
仕事も違うから、お互い好きなことを言い合うことが出来る。その友達は岩魚のことをありがたいことに
心配してくれる。どうしたらその友達にお礼ができるのか?そんなことを知識の足りない頭で考えたりする。今は心配ばかりかけている。スマン!岩魚は思った。
 周りに信用が無いかもしれないがそれでも悲観することなく生き抜くことを心に誓うのだ。
まだまだやることが沢山ある。おいそれと命の火を消すことはないのである。だから泳ぎ続ける。
増水した時は普通の岩魚は蛇のように川底や、泥の中に身を隠し、氾濫を避けるがこの岩魚だけは
そのまま泳ぎ続けるので痛い目に会う。しょっちゅう会う。だから泣いているつらいことばっかっり
それに周りから信用がないと言われているから立ち直ることが出来ない。
 岩魚は、とても今は悲しい。何を心の支えにしていけばよいのか?これ以上周りには甘えることも
出来ない。
 時々思う、山の中に入り込み農業をやろうかと?でもダメだまだそれの時期じゃない。
今の仕事を何を言われようが形にして引き継いでもらわなければ・・・。
岩魚の夢を引き継いでもらう。
それが出来たらもう何も無い。安心である。そしたら姿を消せる。
世間からバカだといわれた岩魚は姿を消すことができるのだ。
岩魚は生意気で、いまだに突っ張って生きている、肩肘を張って安らぎという言葉と無縁の
生活をする。源流で住んでいればよかったのに、世界を見たくて下流に降りてきたのだ。
そして、海に出て諸外国の魚たちと交流を交わしている。だから周りからはどうやって海で
生きているんだ。そんな変わり者は信用できない。と言われ続ける。それを弁解は出来ない。
いい訳や、弁解など持っていないのだ。だから何を言われようが反論しない。
 ただもう少し、やることがある。信用が無いからそれは誰にも言えない。言ったら
「また、バカなことばっかり言って、」と言われ川の流れに沿って、群れに沿って
泳げと言われる。だから言わないのだ。時期は必ず来る、それまで我慢である。
岩魚の夢は夢で終わらない!今まで現実にしたから・・・。



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1 コメント

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泣けた… (たろう)
2004-10-10 21:02:18
岩魚と人とをオーバーラップさせたエッセイが一番弱いんです。

何故山女魚でもブラックバスでも鯛でもなく

人は岩魚にロマンと哀れを感じるのでしょう。

私なんかより悠に岩魚を身近に見てきた方だからこその思いを感じて、胸が熱くなっています。
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