岩魚のひとり言

不良中年の戯言ブログ
日々の暮らしで感じた事を自由に書いていきます。

じいちゃん3

2004-09-24 09:10:52 | 日記
 じいちゃんは、好奇心旺盛で勉強家だ。若い頃の話を聞くととっても面白い。
まあ当時は、冬になると出稼ぎに出る。じいちゃんもそうだった。
当時、親戚で和歌山にタクシー会社をしていた人がいた。その人は「角谷 トラシゲ」さんといって
後の越後湯沢の町長になる人なのだが・・・。
その人の手伝いをする為に、じいちゃんは行った。またその仕事が面白い!きちんと乗務員が仕事をしているか?料金をちょろまかしてないか?チェックをするのだ。まあスパイかなあ!!
だから、顔がわかってはならない!
 道で会社のタクシーを捕まえて乗り込み何食わぬ顔で客を装い自分が乗った距離、支払った料金がきちんと納められているか確かめる。また乗務員の態度も見る。まあしかしいつまでも続くわけがなく3日位で正体がばれてしまう。そしたら会社の人間も態度が変わるらしい!なんせ社長の従兄弟だから家族と言うことでちやほやされたらしい!でもじいちゃんはそんなことに惑わされず、仕事をするために出てきたのだからトイレ掃除から事務仕事まで何でもやったとのこと。
 この話を聞いたとき僕は「自動車の免許とるチャンスだったじゃない?どうしてとらなかったの?」
じいちゃんは「免許取ったら田舎に帰れなくなるからお前はとるな!と言われたんだ。」
要するに、社長の従兄弟だから免許とったら必然的に会社に残ってしまうと社長は考えたらしい!
それに一人っ子の長男で後継ぎなので必ず出稼ぎが終わったら帰さなければいけない!との考えからなんです。
 当時では珍しいタクシー、車興味があったらしいが運転までは考えていなかった。じいちゃんらしい!
当時は、自動車のメーカーが日本には無かったので全て輸入車だったらしい!おぼえている車のメーカー
を聞くと「ビュイック、フォード、クライスラー」なんてのが明治生まれの人から出てくる・・・。
しかし、当時車なんてかなりの高額だろうに、タクシー会社をやるなんて「角谷 トラシゲ」さんは先進的な考えの持ち主なんだろいうなあ。
 後にこの人は湯沢町の町長になり苗場スキー場を誘致し、湯沢中学校を作った人でもあり、
観光地、スキー場のある越後湯沢を造った人でもある。(いずれこの話は別にかこうかなあ)

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