毎日山場という今日この頃、本日はテレビドラマ班が動いておりました。
広々とした校庭があるわけでない本校の各施設の中に、ちょっとしたスピード感とか躍動感を演出する場を求めるのは結構難しいところです。誰かに教えられるというわけではないのですが、歴代の面々は「廊下」をそういった場面にできないものか、毎年七転八倒します。
カメラマンが乗った台車を押して(見えにくい写真ですが遥か彼方にいます)、演技者を追いかけたり逃げたりしています。
ドラマには小道具が必要で、こだわりを持ちながら試行錯誤しています。モノを創るということは、苦しくもあり楽しくもあるものです。さらに、真剣にやればやるほど苦しみも楽しさもとても大きいという不思議な傾向があります。特にチームで創るということになると、一段と不自由さが増してきて、色々なさじ加減が求められてきます。
そもそも社会はすべて、あらゆる「創る」という行為の集合体だと思っています。だからこそ、「創る」という意欲に満ちた人は幸せになれるし、放棄した人は自分にただ絶望します。本日、奮闘していたテレビドラマに関係する部員は、結構疲れてしまったのかもしれませんが、ただくたびれたという感情だけに支配されてはいないのではないかなと感じました。
明日は、ドキュメント班のちょっとしたピークを迎えます。ドラマとは違ったスタンスではありますが、見えにくいもの、感じにくいものを自分のアンテナでキャッチして、興味深い「何か」が創れるといいですね。教室から見える、上野公園方向に沈む夕日が、特別今日はきれいでした。