２０×２５×３０センチの 蓋つきのボックスの中から見つけた ４枚・・・
（なぜここに？多分 あそこの棚のものを全部 この中に入れたのね・・）
その４枚とは 近しい方の”ご会葬御礼”
平成２１年 １０月７日・・・そして 命日は2日前。
それは 主人のお父さま・・・私にとっては義父・・・そして私は息子の嫁なのに
１０月であると言うことは覚えていたけど 日にちまでは・・と言う
とんでもない体たらく・・・
今日 この ”ミニ魔窟”と私が名付けたボックスを整理するように導いたのは
きっと 義父さんですよね？
ごめんなさいね・・・本当に ごめんなさいね！
遠くに住む身とは言え 何もしていない私は バチ当たりです
毎日 お茶を運んではいたけれど・・・申し訳ありません（涙）
”お礼の言葉”の表紙には
長い道 苦しい道 険しい道
色んな道があるけれど
それはみんな
幸せへの 道しるべ・・・と ありました
そして
中には ”ありがとう、そして お疲れ様・・・”で始まる 義兄の思いが・・・
寡黙だけれど 温泉とラーメンが好きな 温厚な義父でした
私の事を やさしい目で”〇ちゃん！！”って呼んでくれて・・・
ただ ３５年ほど前の私の誕生日に 不慮の事故で亡くなった 義母が待っていてくれる その場所で
今は きっと 穏やかに過ごしていると 信じています
２枚目は
平成２７年 ５月１日に亡くなった 私の父のです
８年前 東京のお兄ちゃん孫が生まれるのも待たずに
あっけなく 逝ってしまった父です
定期的に通院はしていたけれど 闘病していた訳でもなく
リビングで １メートルほどしか 離れていないダイニングテーブルには
母と兄嫁さんが 食事をしていたというのに
一言も発せず 逝ってしまった・・・
”気が付いたら 冷たくなってた・・”なんて ありえない・・と 思ったものです
今でも 思うところは山ほどありますが
父は 争いごとを好まない 穏やかな人でしたから
今日 この 会葬御礼を見たことで 全て 忘れることにしましょう
今 父は 一番仲良しだった弟である おじさんと 仲良く
彼方の世界で 過ごしているでしょうから・・・
また 母の事を見守っていてくれると 信じています
３枚目・・・
平成２８年 １月２２日・・・
亡き父の すぐ下の弟さん・・・の 奥様です
”〇子おばさん”って 呼んでいました
会葬御礼には ”苦労をかけたね、今までありがとう・・”と。
とても 綺麗で 利発で 良妻賢母を絵にかいたような
何でもできる おばさんだったと 記憶しています
高めの声で私の事を”〇ちゃん！”って 呼んでくれてました
私の母は 何故か このおばさんが苦手らしく
時には 悪口めいたことを 言っていた気もします
でも それは 母にコンプレックスがあったからかな？って・・・
私の母は 家に居るよりも 外で 働くのが性に合っていたようで
必然的に 子供は祖母に任せて お料理も最低限・・って 感じでしたので
お料理だけではなく お菓子も 洋服も・・そして
子供たちの勉強のことまで 関わっていた おばさんが
羨ましかったのかも・・・
でも そんなことも もう 遠い昔の事で
今の母の記憶には まるで ない話しですので 時効でしょう
そして 最後の４枚目は
令和元年 ５月３１日・・・私の姉の 旦那さまです
すらっと背が高くて とてもやさしい 素敵な義兄でした
子供たちが小さい頃（小学校の低学年）から 野球をしていたので
夫婦そろって 野球漬けの日々でした
長男さんが大学野球もしていたので ほぼほぼ ずっとのようでした
ひょんなことで 風邪の後 咳が酷く 検査した結果の病で
最終的には 千葉県の病院にまで行き 治療するも 残念な結果に・・・
最後は 自宅で姉の看護を受けながら 過ごしました
私は その最後の姿を見ても 信じられなかった・・・
うそ みたいでした。
しかし 姉は ”覚悟は出来ていたから・・”との言葉の通りに
気丈に過ごしていました
姉の息子二人は １８０センチほどの長身で
義兄の葬儀の間中 まるで 風神と雷神のように
姉を守るがごとく 両サイドに寄り添っていたのが 印象的でした
でも ６９才は若すぎたと 今でも 残念です
会葬御礼には
”共に過ごした歳月の思い出は、この胸にいつまでも”とありました
実は 義兄のお骨はまだ 姉のもとにあります
義兄は姉３人を持つ長男さんで 田舎に先祖代々のお墓はありますが
甥っ子である長男さんとも相談して こちらに 新たに お墓を・・と考えていました
しかし お姉さんたちの中の一人が 横車を押していて
それは まだ 叶っていません・・・
なんとか うまく 収まることを 願ってやみません。
この ４枚の会葬御礼を じっくり見返してみて
なんだか 心に 一陣の風が 吹いた気がしました
”しっかりしろ！！”と 喝を入れられたような・・・
皆 天に昇ってしまったけれど
きっときっと どこかで？いえ・・そばで 見守ってくれていると
私は信じています
蛇足ですが
１０月７日が 義父の命日だったんだ・・と 知った途端
義父の田舎の味が懐かしく思えて
唯一 我が家にある 旦那さまの田舎の味・・・甘しょう油を使って
磯辺焼きをお昼ご飯にしました
義姉が 毎年 送ってくれる お醤油です
その 甘みのあるお醤油を味わって また 義父だけでなく
義母の事も とても懐かしく 思い出しました
頑張らないと・・・ね！