社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

3月29日(金) 保育園最終日。

2024年03月31日 08時02分07秒 | 2024年

 5時過ぎに起床。雨の音で目が覚める。

 もう一度眠ることは出来ず、そのまま布団の中でゴロゴロする。

 朝食はソイプロテイン。

 妻と娘を見送る。保育園への送迎も今日で最後だ。なんでこんな日に雨なのか。涙雨にしては強すぎる。

 身支度を整えて家を出る。更に雨が強くなっている。

 9時前に出勤。

 今日で退職となるNさんが辞令受領にいらっしゃり、最後のご挨拶。これまでお世話になったお礼をしっかり伝えることが出来たし、温かい言葉をたくさん頂いて嬉しかった。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 昼食は「K​itchen Van」(キッチンバン)へ。

 スペシャルのオムキーマカレーも気になったが、日替わりランチのチキンコルドンブルーを注文。

 チキンカツレツに、ハムとチーズが入っている。

 ナイフで切るとチーズが溢れ出てくる。濃厚で美味しい。

 午後の勤務は2時間1本勝負。珍しく珈琲ブレイクもせずに頑張った。

 時間休暇を取り、15時で退社。銀座線で日本橋へ出て、「COFFEE LOTUS」(珈琲ロータス)へ。

 前から一度食べてみたいと思っていたフルーツポンチを注文。ソーダ水はメロンを選ぶ。

 珈琲をお供にゆっくり食べる。

 大きなメロンを筆頭に、様々なフルーツが盛り沢山。ソーダ水も懐かしさを感じる味で、これぞフルーツポンチという美味しさだった。

 東京駅まで歩き、駅構内のグランスタに入っている「ガトーフェスタハラダ」で保育園の皆さんへの差し入れを購入。これまでに何度か出張のお土産をお持ちしたことはあるが、これが最後かと思うと寂しいものがある。

 一旦帰宅し、妻が帰って来るのを待ってから、2人で保育園へ娘をお迎えに行く。

 園長先生を筆頭に、歴代の担任の先生方、延長保育で毎日のようにお世話になった遅番の先生方、いつも夕食を食べさせてくださっていた先生がいらっしゃり、ご挨拶。言葉では表現し切れない5年間の感謝の気持ちを、何とか言葉に込めてお伝えする。温かい言葉もたくさん掛けて頂き、何度も涙を堪えた。

 いつも延長保育で一緒だったMくん、Kくんとも会うことが出来た。彼らとはお迎えの時にいつもお喋りしたり一緒に遊んだりしていたので親戚のおじさんくらいの気持ちでいるのだが、小学校は全員別々となってしまう。「今までたくさん遊んでくれてありがとう」と声を掛けると、普段は笑顔たっぷりの彼らも今日は少し複雑な表情をしていた。多分、私もそうだったのだと思う。しかし、それでも最後は笑顔でハイタッチ。中学校でまた会えたら嬉しい。

 先生方との写真をたくさん撮り、本当に最後となるご挨拶をして保育園の門を出る。娘は最後まで笑顔、というか普段と変わらない様子だったが、妻と私のほうは感極まるものがあった。

 2019年の4月に1歳2ヶ月で入園してから5年が経ち、今日で娘の保育園生活が終わった。入園直後は朝お別れする時にこの世の終わりかのように号泣され、お迎えに行くと教室のドアの前に立って待っている様子に胸が痛かった。しかし、1週間の慣らし保育が終わる頃にはそんな様子もなくなり、それ以来行き渋りも全くなかった。むしろ「お迎えが早すぎる!」「まだ遊びたかった!」と怒られる毎日だった。

 我が家は2人とも時短勤務という選択をしなかったので、娘は1歳クラスの時から夕食付きの延長保育で、朝8時から夜7時半前まで保育園で過ごし、お迎えはいつも一番最後だった。お迎えに行った時、遅番担当の先生お二方を独占して遊びに熱中していた姿が印象に残っている。

 年次が上がるに連れて妻と私も子育てと仕事と両立に慣れていき、特に私が転職してからはお迎えの時間も早くなったが、それでも定時には間に合わず、引き続き夕食付きの延長保育でお世話になった。栄養士さんが献立を考え、調理師さんが作ってくださる保育園のご飯はとても美味しいそうで、娘が食事担当の先生のことを大好きなこともあり、普段家では食べない料理や食材も保育園ではしっかり食べることが出来ていた。娘がここまで大きな病気をすることもなく健康に成長してこられたのは、多分に保育園での食生活に依るところが大きかったと思う。

 長引くコロナ禍の影響で、通常に比べると制約の多い保育園生活だったのだろう。しかし、運動会やお遊戯会、料理体験、紙芝居、体操教室、夏祭り、お餅つきといったイベントもたくさん開催して頂き、娘はとても楽しんで参加していたし、私たちにとっても娘の成長を実感できる貴重な体験をさせて頂いた。お散歩や園庭での外遊び、夏のプールも満喫していたし、工作物も毎日のように手の込んだ面白いものを持ち帰ってきていた。私がお迎えに行く夜は、小さい頃は絵本を読んだりブロック遊びをしていることが多かったが、大きくなってからはそこにカードゲームやごっこ遊び、お相撲などが加わった。園内を豪快に走り回るやんちゃな様子もどんどん増えていって、その体力に驚かさせられることも多かった。

 常々不思議だったこともある。我が家ではルールとかマナーといったものはそれなりに教えてきたつもりだが、勉強に関しては全くと言っていいほど何も教えていないにも関わらず、娘はいつの間にか平仮名・カタカタ・ローマ字の読み書きを覚え、足し算引き算を覚え、簡単な漢字も書けるようになった。それ以外にも「それはもう保育園で教えてもらったから知ってるよ」と言われることや、「教えてないのになんで出来るの?」と驚くことがたくさんあった。自力でどうこうなるものではないので、きっと保育園の先生方やお友だちのおかげだろう。

 娘にとって保育園は、楽しく、安心できる居場所だった。仲良しのお友だちもたくさん出来たし、先生方は本当に子どもたちに対して真摯に向き合ってくださる方ばかりで、優しく、時には厳しく娘に寄り添ってくださった。特に入園から5年間ずっと担任をしてくださった先生のことは「大」をいくつ並べても足りないくらい大好きで、頼れるお姉さんであり、第2のお母さんのような存在だった。私たち親も心から先生方を信頼していたので、安心して娘を預けることが出来た。親として何の心配もなく我が子を預けられるというのは、今までそれが当たり前のように過ごしてきたが、とてつもなく恵まれていたのだと思う。

 このような素晴らしい環境を提供してくださった保育園と先生方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。今日の最終日に向けて、この感謝をどうやって伝えようとずっと考えて来たのだが、最後は自然とこの言葉が出てきた。

 5年間、一緒に娘を育ててくださり、本当にありがとうございました。

 

 

 19時半前に帰宅。

 入浴と洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。寝入る直前、娘が妻にくっついてしくしく泣いている声が聞こえてくる。そうだよね、寂しいよね。

 今はとにかく寂しいかもしれないけれど、この5年間はきっと大切な思い出になるし、記憶自体は薄れていったとしても、ここで培われた人間性は一生あなたの基礎として残ると思います。卒園、おめでとう。

 夕食は、餃子やチキンを中心に。妻とお疲れ様でした。ありがとうございました。と言葉を交わす。妻の「そうか、もう朝自転車で送っていくこともないのか…」という言葉が耳に残る。

 日付が変わる頃に就寝。