7時半起床。朝から雨が降っている。気温も低い。一気に寒くなった。
朝食は卵焼きやかぼちゃの煮物など。
午前中はひたすらゴロゴロして過ごす。寒さを言い訳にして、ほとんど動かなかった。
昼食は冷凍の餃子を焼く。
14時から日本ハムvs.オリックスの試合のネット中継を見る。今日は佑ちゃん、斎藤佑樹投手の引退登板がある。
ファイターズの先発はエース・上沢投手。登場曲を2006年の熱闘甲子園のテーマ曲「スフィアの羽」(スキマスイッチ)に変更する粋な計らいを見せ、序盤から気合いの入ったピッチング見せた。打線も気合い抜群でここぞというチャンスをしっかりものにしていった。
斎藤投手の登場は、4-3と1点リードで迎えた7回。相手は優勝争いの真っ只中にあるチームであり、ガチンコ勝負の場面である。
オリックスの打者は1番の福田選手。勝負の結果は、カウント2-3から外角低めの際どい変化球を見送って四球だった。斎藤投手が投じたのは7球で、最速は129キロ。一般的に見ればかなり遅いと言えるだろう。しかし、股関節や肩の怪我を抱えながら投じていることを考えれば、この球速が出ることは奇跡に近い。この状態まで持ってくるのにどれだけの苦労を重ねてきたのか、想像もつかない。本人は四球を出して一瞬悔しそうに顔をしかめたが、すぐに晴れやかな表情になった。出来る限りのことは全てやったのだろう。
マウンドを降りる斎藤投手の表情は清々しい笑顔だった。しかし、栗山監督から声を掛けられて一気に涙腺が緩んだ。栗山監督の目も潤んでいる。この2人の師弟愛は最後まで美しかった。
後を継いだ堀投手が見事に後続を押さえ、7回を無失点で終える。8回はB.ロドリゲス、9回は杉浦と勝利の方程式が見事にオリックス打線をゼロに抑え、そのまま4-3で日本ハムが勝利して引退登板に花を添えた。投手も野手も、今日の試合に懸ける気持ちがプレーに表れていた。
引退セレモニーを見て、斎藤佑樹がいかに素晴らしい野球選手であったかということを再認識させられた。花束贈呈ではかつてバッテリーを組んでいた現オリックスの中嶋監督が登場し、ビデオメッセージでは梨田前監督、王貞治さんも言葉を寄せた。最後の挨拶も、11年間の喜びや苦しさ、悔しさ、そして周囲への感謝に溢れる真っすぐな言葉が並んでいた。
最後の挨拶でグラウンドを1周する際に、粋なサプライズが用意されていた。スクリーンに杉谷選手が登場して曲紹介をし、斎藤投手の登場曲である『勇気100%』のイントロが流れ始める。歌うのは、斎藤投手が長く苦楽を共にしてきた鎌ヶ谷(2軍)の選手たち。これまで涙溢れる雰囲気だった球場が一気に明るくなり、斎藤投手も笑顔になる。引退セレモニーというよりも、送別会のような雰囲気だ。彼がいかにチームメイトから愛されているのかがよくわかる。すこぶる明るい雰囲気で笑い所もたくさんあるのだが、それでいてとてつもなく泣ける動画だった。私も転職したことがあるから余計にそう思うのかもしれないが、こんな形で送り出してもらえるのは本当に幸せなことだろう。こんな温かいチームだから、どんなに成績が伸び悩んでもファンをやめられない。
甲子園優勝、6大学野球優勝を引っ提げて2010年にドラフト1位で日本ハムに入団。1年目は6勝6敗、防御率2.69というルーキーとして文句ない成績を挙げた。翌年、栗山監督就任1年目の2011年には開幕投手を務めて9回1失点完投勝利、この年には完封勝利も挙げた。その後、大学時代に発症した股関節の怪我や肩の怪我などに苦しみ、思うような投球が出来なくなった。1軍と2軍を行ったり来たりするシーズンを繰り返し、ここ数年は大半の時間を2軍で過ごした。周囲からの期待が大きい中、思うように投げられない日々が続いたのはどれほど苦しかっただろう。しかし、それでも彼は最後まで懸命に腕を振り続けた。通算15勝26敗と、思うような成績は残せなかったかもしれない。しかし、彼の野球に対する姿勢は最後までプロフェッショナルだった。
斎藤佑樹投手、11年間本当にお疲れ様でした。僭越ながら、同じ大学の卒業生として誇らしい気持ちでいっぱいです。次のステージでの更なるご活躍を、心から祈っています。
私が野球に夢中になっている間、妻と娘は一生懸命ペーパークラフトのネコバスを作っていた。工程がかなり複雑だったらしい。せっかくなので、昨日お土産に買ってきたネコバスのぬいぐるみと並べて写真に撮っておく。足の本数が違うような気がするが、どちらが正しいのだろう。
夕食は、妻手作りのミートソースパスタ。文句なしに美味しい。
入浴と洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。夜になって更に冷え込んできたので、娘にしっかり布団を掛けておく。
そのまま娘と一緒に寝落ちする。きちんと歯磨きは済ませていたので問題はない。