天佑堂鍼灸院日記

楽しい体のプロデュース
刺すハリ治療から刺さないハリ治療へ

青々と繁るさくらの通りを歩くと

2007年05月30日 16時10分51秒 | 最近思う
八柱駅から2、3分あるくと「日本の道百選」にも選ばれたさくら通りがある。
4月、花の咲くころは多くの人でごったがえす。
花見の名所でもある。
今は青々と葉が繁っている。
人の通りはまばらである。
満開の花を楽しむのはもちろん良い。
この深い緑を楽しむのもまた悪くない。
最近この通りにフレンチのレストランができた。
天気の良い日はガラスの窓をあけオープンカフェのようにしている。
評判も悪くないようだ。
さくらの木を眺めながらお茶をするのもよさそうだ。
鳥たちが、ちいさなサクランボをつついている。
爽やかな風の季節も、もう終わろうとしている。

うさぎとかめ

2007年05月15日 07時59分10秒 | 精神世界
北海道の獣医さん、ななちゃんさんの日記から転載です。



  ある幼稚園でのお話です。

  先生が子供たちに「うさぎとかめ」の絵本を読んであげました。
  うさぎさんとかめさんが・・・
  やまの頂を目指して競争することになりました。

  子供たちは・・・
  「先生・・・競争してもしかたないよ!?」
  「うさぎさんの方が早いんだから・・・かめさんは勝てっこないよ。」
  「そうだそうだ・・・」

  先生は・・・
  「まあ~~~待ってね。お話を読み進んでみるよ」

  お話はどんどん進みます。

  うさぎさんは自分の足の速さに安心して、昼寝をしてしまいます。
  かめさんは遅いながら頂上を目指して一歩一歩休むこともなく
  進んでいきます。
  うさぎさんが目を覚まして気がつくと・・・
  かめさんはすでにゴールに達していました。

  うさぎさんは・・・
  ゴールのことよりかめさんと自分を比較してゆだんしたんですね。
  かめさんは・・・
  うさぎさんのことは目もくれずにゴールだけを目指しました。

  どちらが良いとか悪いじゃありません。
  ここまでが・・・
  いままでのお話です。

  先生の話を聞いて・・・
  子供たちは・・・
  あ~だこ~だと騒いでいました。

  すると・・・
  あるひとりの気の弱そうな子が先生に質問したんです。

  「先生・・・どうしてかめさんは、昼寝をしているうさぎさんをおこして
   あげなかったんだろう?」

  先生は・・・
  言っていることがよく理解できなかったそうです。

  「ぼくだったら、寝ているうさぎさんをおこしてあげたいな!!!」

  先生は、その子に聞いたそうです。

  「どうして、そう思うの?」

  「だって、ひとりでゴールするよりも、うさぎさんいっしょに楽しく
   ゴールしたほうがうれしいんだもん!!!」

  先生は・・・
  そのあと・・・
  しばらく言葉がでなかったそうです。
  でも何ともいえないあたたかな心を感じたそうです。

  大人たちは・・・
  ウサギのようじゃだめだぞ!
  かめのように生きなさい!
  目標を目指すことが大切なんだぞ!
  そんなことを子供たちに話します。

  それがいけないとは言わない。

  でも・・・
  何かが取り残されているような気がするんです。

  こんな話があります。

  ある小学校の運動会で・・・
  6年生の100メートル走の競争の時・・・
  ある女の子は6年間いつもダントツで最下位でした。
  でもこの日は、同じコースに怪我をして出る子がいたんですね。
  その女の子の親御さんは・・・
  ひょっとすると今年は最下位じゃないかもしれない。
  そう思ったそうです。
  この子は生まれながらの遺伝病で、筋肉が他の子の半分
  しかありません。
  知能も1年生程度なんです。
  でもいつもいつも・・・
  みんなにニコニコと笑顔を振りまいている優しい子でした。
  そして・・・
  100メートル走が始まりました。
  8人で走って、他の6人ははるか先を走っていました。
  この子はそれでも怪我をした子の前を走っていたんです。
  突然・・・後ろから「ぎゃっ~」と言う声が聞こえました。
  この子が振り返ると怪我をした子が転んでいたんです。
  すでに他の6人はゴールしていました。
  この子は何を思ったか・・・
  突然に後ろで転んでいる子のところにゆっくり駆け寄り・・・
  その子を抱きかかえて・・・
  走るとはいえないゆっくりした歩みで・・・
  怪我をしている子の肩に手をまわして・・・
  いっしょにゴールへ向かったんですね。
  その光景を見ていた運動会の会場の人々や生徒や先生方が・・・
  われんばかりの拍手をその二人に送っていました。
  とってもとってもあたたかでやさしい空気に包まれていました。
  そして・・・
  ゴールのテープが再度張られて・・・
  そのゴールに着く瞬間・・・
  この子は怪我をした子の背中をそっと押して・・・
  その子を先にゴールさせて・・・
  自分はニコニコしながら・・・
  いつものように最下位だったんです。

  この話を聞いて・・・
  ぼくは思いました。

  競争ってなんなんだろう?
  人に勝つことが幸せなの?
  成功することが幸せなの?
  目標を達成することが幸せなの?

  答えはみんな違っていいと思う。

  ただぼくは・・・
  競争から協奏の道を歩んで生きたい。

  人の幸せを我が幸せと思いたい。
  人の喜びを我が喜びと思いたい。
  人の成功を我が成功と思いたい。

  ともに・・・
  自分という個の光を・・・
  尊重しながら・・・
  それぞれの美しい光を協奏してゆきたい。

  うさぎとかめ・・・

  「先生・・・どうしてかめさんは、昼寝をしているうさぎさんをおこして
   あげなかったんだろう?」

  「ぼくだったら、寝ているうさぎさんをおこしてあげたいな!!!」

  「だって、ひとりでゴールするよりも、うさぎさんいっしょに楽しく
   ゴールしたほうがうれしいんだもん!!!」

  幼い子供の純真なこころ・・・

  見習いたいです。


  ルンルン・・・

  ありがとうございます。

またまたフェルデンクライス

2007年05月14日 14時36分28秒 | 近況
昨日はまた友人の北洞さんに来てもらって患者さんにフェルデンクライスメソッドのレッスンを受けてもらった。もう定例会みたいに毎月きてもらっている。その成果は確実にでて来ていると思う。最初がちがちに固まっていた受けての身体だんだん滑らかにうごくようになってきた。
表情も明るくなってきた。こちらがエネルギーもらえるような感じさえする。
できるだけいろいろな人に紹介したいので北洞さんの自分のホームページを作るよう催促しているのですがなかなかできあがってきません。
フェルデンクライスメソッドはなか言葉で説明しがたいです。
関心あるかたのためとりあえず許可をもらって写真をとりましたのでこちらを参考までにごらんください。

東洋的世界は消滅するか? 老子を読んで思う

2007年05月14日 13時11分14秒 | 最近思う
ひさしぶりに「老子」を読んだ。

皆知善之為善 斯不善己

とある。
我々は物事を善悪にわける。
実はそのこと自体が善悪をしょうじさせる。
善がなければまた悪もないのである。

最近コンプライアンスということがさかんにいわれている。
以前は法律の運用も良く言えば柔軟、悪く言えばいいかげんだった。
最近はそうもいかなくなったようだ。
様々なことが西洋的というかアメリカ的になってきている。
そもそも世の中の出来事や人の行為が善悪にきっちりわけられるわけではない。
それを分けているのは人の思考以外でない。
善悪の観念は時代とともにまた地域によってあるいは人によってことなる。
そもそもそれは自然に存在する現象ではない。
明確に線引きすること自体にそもそも無理があるのだ。
法律で禁止されていることが絶対的に悪なわけでもない。
西洋的な考えでは言葉によってきっちりと世界を区分していこうとする。
意志により自己あるいは環境をコントロールしようとする。
そこに私は一種の無理、不自然さを感じざるをえない。
犯罪が増加すれば法律を厳しくする、あるいは法律の数をふやす。
不都合な事件や事故がおこると新たに法律がつくられ規制がふえる。
なんとか強制的に現象をコントロールしようとする。
予想外の事件は日々あらたに起る。
その度に法律をつくらなくてはいけない。
その法律がまた別の不都合な事態をまきおこす。
だんだん社会のシステムは複雑になっていく。
法律という言葉なしには社会は改善しないかのようである。
世の中はだんだんギスギスした窮屈な状態になっていくように思う。
世界を善悪に分けそして断固として善をなそうとし、あいまいさや不健全さを否定していくと
えらく息苦しい世の中になると思う。
と言うか、もうそうなっていると思う。
もはや善悪を相対的なものとしてとらえる東洋的な世界あるいは日本的な世界
は完全に消滅してしまうのだろうか。それとも揺り戻しがあるのだろうか。
「国家の品格」の著者、藤原正彦氏が「論理的である」ことに対して一部否定的な見解をしめしているのもこうした事態への反動だろう。

昨日、今日

2007年05月05日 18時43分28秒 | 近況
昨日はかみさんのお父さんのお見舞いに旭市にでかけ、その後保土ヶ谷の実家に行く。
旭市は松戸市と同じ千葉県なのに、行きは3時間くらいかかる。
千葉から総武本線の本数が少ない。
千葉駅で足留めされる。
今日は実家から鎌倉の霊園にお墓まいり。
鎌倉は緑が多くていいですね。
ちょっとしたピクニック代わり。
その後、桜木町の横浜美術館へ。
桜木町で降りるのも美術館もひさしぶり。
食い意地はってるので石川町でおりて中華街へ行くパターンは多いのですが。
ひさしぶりの美術館は意外と落ち着けました。
子供のころとか退屈でしょうがなかったんですけどね。