天佑堂鍼灸院日記

楽しい体のプロデュース
刺すハリ治療から刺さないハリ治療へ

あべこべ体操

2012年10月31日 10時39分35秒 | 近況
先日友人の北洞誠一さんが、ご自分が考案したあべこべ体操の本をもって来ました。
テレビでとりあげられてから反響が凄いらしく、すでに2冊本を出したのですが、
もう2冊年内に出版される予定だとのことです。
表紙に「ほらきた北洞」と20年前から北洞さんが使っている駄洒落が書いてあって思わず苦笑。ますますブレイクするといいですね。

開業して10年

2012年10月17日 11時53分16秒 | 近況
鍼灸院を本格的にスタートさせて10年がたちます。(出張や勤務と併行してやっていた時期は除きます)
10年前にホームページで書いたことややっていたことを考えると赤面するようなところがあります。
見当はすれなことを今にして思えばやっていたこともあるかと思います。
最近は、だいぶ治療に関してだいぶ自信がついてきているのですが、なにか納得いかないものを感じる面もあります。
九州に首藤傳明という有名な鍼灸の先生がいて、この方の書いた「経絡治療のすすめ」という本を鍼灸学校の学生時代よく読んでいたのですが、16年ぶりにひっぱりだして読んでいます。
首藤先生も開業10年くらいで納得いかないものを感じて、それまでやっていた治療とは違う方向を模索されたように書いてあります。
おそらく今の自分と同じような心境だったのではと勝手に思っています。
なにかひとつの人生の節目のようです。

日本鍼灸師会全国大会

2012年10月10日 11時01分46秒 | 近況
10月7日、8日は埼玉県の大宮で日本鍼灸師会の全国大会が開催されたので参加してきました。様々な症例報告や講演会がありましたが、今回最も印象に残ったのは、東京大学医学部付属病院リハビリテーション部鍼灸部門の粕谷大智先生の腰部脊柱管狭窄症にたいする鍼灸治療の作用機序についての講演でした。
最近では腰部脊柱管狭窄症による痛みや痺れの原因は神経の血行不良であることがわかってきているそうです。脊柱管に狭窄があっても症状が出ない人もいるわけですが、そういう場合には神経の血行不良がない。脊柱管狭窄症で下肢の痛みや痺れがある場合その症状の出ている抹消の神経を刺激することにより脊髄レベルでも血行の改善が見られるということでした。
20年前に粕谷先生が、鍼灸治療で脊柱管狭窄症の症状が改善したと学会で発表したときは、座長をしていたかたから、「鍼で脊柱管の狭窄が治るとでもいうのか!」とけちょんけちょんにけなされたそうで、それを思うと隔世の感があるとのことでした。