村上和雄先生の講演ですが、先生はいままで宗教家や哲学者の語る世界であった心の不可思議な部分を遺伝子のレベルで解明しようとしているそうです。
良い遺伝子がオンになると体や精神に良い影響をあたえ悪い遺伝子がオンになると健康を害したりすると考えているようです。
そして明るい陽気な心が良い遺伝子をオンにすると考えているようです。
吉本興業と提携し糖尿病の患者さんを集めてこんな実験をしたそうです。
一日目は大学の教官を呼び昼食後に講議をしてもらう。
二日目は吉本興業の芸人を呼び漫才をして笑ってもらう。
結果一日目は123血糖値が上昇し、二日目は77上昇したそうです。
笑うことによって44も血糖値がさがる。
笑うことで体に良い遺伝子がオンになり悪い遺伝子がオフになる。
そういうお話でした。
このお話を聞いているあいだ私は、別に遺伝子を持ち出さなくても脳内物質やホルモンのバランスで説明がつくのではないかと思っていましたが、家に帰って夕食会の会場で買った「遺伝子オンで生きる」(サンマーク出版)という先生の著書を読み納得がいきました。
1500種の遺伝子の動きを調べそのうち活動が活発になった遺伝子が10種類、活動が低下した
遺伝子が五種類あったそうです。
この話は私にとても勇気をあたえてくれます。
たとえ病気になりやすい遺伝子を持つ家系にうまれてもその病気をおこす遺伝子がオフであれば病気にならない。
考え方、生き方をかえることによって遺伝子レベルで活動が変わる。
普通一般に考えられている以上に精神のあり方が身体あるいは人生全般に大きく影響をあたえうるということが証明しうる、そうかんがえると大変感激させられるものがあります。
もっと多くの人の人生に奇跡は起こりうる、そう確信できます。
そしてそれが単なる精神論ですますのでなく、一部の精神世界に関心のある人だけでなく広く一般に納得いく説明ができる。そう思うとなんだか力と勇気が湧いて来ます。