天佑堂鍼灸院日記

楽しい体のプロデュース
刺すハリ治療から刺さないハリ治療へ

力を抜くということ

2009年07月31日 13時58分46秒 | 最近思う
最近、三船久蔵の動画をインターネットでみました。
といっても誰のことかわからない人も多いでしょうから少し説明すると
柔道の神様といわれる人で明治から昭和にかけての人です。
この人の動きは全くといっていいほど力がぬけています。
こんなに力ぬいていいのかといいたくなるほどの力のぬけ具合なのです。
ふわふわとした動きですがまったくとらえどころがないようでいともやすやすと
相手をなげとばします。
私も以前は武道をやっていたので無駄な力をぬくようさんざん指導されてきたのですが、最近かなり力んでいたなーと反省させられました。
一見力を必要としそうな武道ですら徹底てきに力を抜くことで神業のような技が実現します。日常の仕事ではなおさら力を抜くということは重要なことではないでしょうか。力んでいてはうまくいくことも、うまくいきません。
じつはこれは病気を治すためのコツでもあると思います。
昔私がリウマチのような症状に悩まされたとき太極拳を健康のために始めました。
太極拳の型の練習を始めると不思議なことにすーっと痛みが抜けていくのを感じたのを覚えています。これはどういうことだろう?と考えた結果、力をぬくのがいいんだ!という結論に達しました。そこで私は閑なときはなるべく手のひらをひらいてポカーンとしていることにしました。手のひらを閉じると力がはいりやすいのですた開いていると力が抜けやすいのです。こうしているうちに私は少しづつ健康状態を改善していくことができました。
でも元気になるとまたいつしか力んでがんばるようになってしまうことが多いのですが。
とにかく力を抜きましょうというお話でした。