天佑堂鍼灸院日記

楽しい体のプロデュース
刺すハリ治療から刺さないハリ治療へ

キエフの病院の子供たち 原発事故のもたらしたもの

2011年06月17日 18時45分10秒 | 最近思う
http://www.youtube.com/watch?v=kFP-xx68q6Q&feature=youtu.be チェルノブイリから25年キエフの病院の現状 妊婦さんは見ないほうが良いでしょう。 本当に重大な危機にあたっては人は安全だと思いこみたいのだと、よく今回のことで わかりました。 事実をありのままに見たい人以外は見ないほうが良い、知らないほうが良いことをこれからも書いていくつもりです。

経済問題としての原発

2011年06月12日 17時18分15秒 | 最近思う
これだけ福島で深刻な原発の事故が起きていながら、いまだに頑強に原発を推進しようという動きがあるのはやはり経済的メリットが各方面において大変大きいということを物語っているのだろう。私の鍼灸学校時代の友人が反原発運動をしていた時、福島に行って住民の説得を試みたそうである。だが原発の周辺の地域では原発以外にこれといった産業もなく、地域の経済は原発でなりたっているようなもので、いくら危険性を説いても全く聞く耳をもってもらえなかったということであった。またぼう電気メーカーの元社員で原発の事業にもかかわった方から聞いた話では原発の仕事は他のプラントとは桁が違う金額が動くため止められないとのことであった。
メーカーも電力会社も地域も巨大な経済効果を持つ原発は推進したいであろうし、その下に連なる部品メーカーや工事の下請け企業などもふくめれば動くお金の総量は大変なものなのだろう。
大体経済的に苦しい地域に原発をもっていってそのおかげで地域の経済が潤っているとすると住民にすれば背に腹はかえられぬという心境になるのもやむをえないことなのかもしれない。
だがそれでもいったんこのような事故がおきてしまえばいままでの経済的メリットを上回るデメリットが生じるのではないかと思う。
やはり原発は止めるほうが良いと思うのが私の見解である。
しかしそれによって地域経済あるいは日本経済全体としておおきなデメリットがあるというなら、原発を廃止することによるそうしたデメリットを相殺するような方法も考えださないといけないということになる。
原発は止めましたしかし地域の経済が崩壊し結果地域社会も崩壊しました、ということ
になってはいけないわけである。だからこのことは、たんに原発を止めろということだけでなくそれに匹敵するだけの経済活性化の策も同時に考えださなければならないということなのだろう。
まったくもってやっかいなことであるが、原発に反対するにはこうしたことも考えていかざるを得ない。


しがらみ

2011年06月11日 11時20分09秒 | 最近思う
しがらみのない私は、立場上いいたいことが言える。
どっぷり組織のなかに居てはそうもいかないのだろう。
今回の原発事故に対する対応を見ていてもこの社会の複雑さ、しがらみでがんじがらめになった不自由さといったものを感じる。個人個人の良心だとか直感がわきにおいやられてしまうようだ。精神が自由でなければ正しく行動することは難しい。
勇気もひつようだ。間違った方向に大勢が向っていればこれに対してノーと言えなければならない。
なぜ良識にてらして当たり前と思えることができないのか?
不思議でならなかったが、組織に永く所属し人間関係の網のなかに深く入り込んでしまえば身動きがとれないのだろう。
しかし指導者たるものは場の空気やしがらみに関係なくそれらを破壊してでも前進する力が必要ではないのか?
他の人たちが見えない未来を見据えて方向を示すことが必要ではないのか?

やはり今までの体制のなかからではそうしたことは不可能なのだろうか?
だとすると全く今までは政治に門外漢で、しがらみから自由な人たちが出てきて現状を変えてくれることを期待するしかないのかとも思う。

大切なことは変化すること

2011年06月11日 11時13分17秒 | 最近思う
今まで続けてきたことだからこれからも続けなくてはいけない、というのがそもそもの
間違いだと思う。ダメだと解ったらやめる。方向転換する。現実をきちんと直視する。
戦艦大和が沈んだのに、まだ大艦巨砲主義を通すようなことはいけない。
希望的観測からでなくありのままの現実を直視し判断することが大切だ。
まだ大丈夫だとか周りの様子をみながらとか言ってるとどんどん事態は悪くなる。
早めに決断し行動することが大切だなと思う。
自分も変わらなくてはいけない。

何かがおかしい

2011年06月10日 18時11分44秒 | 最近思う
震災からもう3ヶ月がたつ。
もう時代がかわってしまったのを感じる。
あまりにがっかりすることばかりで、もう原発の問題や政治の問題についてかたるのはやめようかと思ったのだが、どうにも我慢ならない。
いったいこの政府の対応はなんなのだろうか?
事態の深刻さがわかっていないのか?
わかっていて何もしないのか?
なぜこの後におよんでまだ原発を推進したいのか?
なぜ福島市や郡山の子供を避難させないのか?
世の中にはいろんな立場のひともいるし、原発のおかげでごはんが食べられている
人もおおいだろうからこの問題についてここで書くのは控えようかと思っていた。
しかし3ヶ月たつのに事態は良くなっているように見えない。
いままで書くのを抑えてきたことも書くことにする。
4月にチェルノブイリから180キロ地点にあるノブッツイプコフ在住のパーベル、イヴァーノヴィッチ氏の講演を聴いた。チェルノブイリの事故で汚染された地点である。現在4万ほどの人口のうち8歳から18歳までの子供1万人の健康チェックを数年前に行ったところ完全に健康な子供は7人。住民のうち甲状腺になんらかの異常がある人は70%。
今でも年に2,3ヶ月は汚染の無い地域で子供達を生活させるということ。
それにより体内の放射性物質がいったん除去されるとのこと。
そうでないと常に被爆をしつづけることになるためとのことだ。
癌になって死亡する確率はごくわずかだという話を聞くが、その周囲に癌になったが手術で助かった子供、癌にまではならなかったが健康に被害があった子供など含めれば
もっと多くの子供が犠牲になっていることも考慮すべきだろう。
甲状腺がんの手術をした子供はそのご一生ホルモン剤が手放せないというようなことも考慮しなければならない。数字の嘘にだまされてはいけない。