京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その305)黄檗宗に属する・仏国寺

2012-08-02 00:09:09 | 京の話題

「仏国寺」は「天王山」と号する「黄檗宗」に属するお寺です。本山「万福寺」一押しのお寺のためhttp://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20120605から四回に分けて記載した、このお寺も一押しの「禅寺」です。京都市内に「黄檗宗」のお寺は珍しいです。

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「黄檗宗・万福寺」の五世となった中国僧「高泉」(こうせん)が、延宝6年(1675年)にこの地にあった「永光寺」を再興して、名前も「仏国寺」と改めました。

少し、坂を(少しでは無いかな)登りますが、駐車場は広く、檀家の多いお寺と感じられます。広々とした境内です。

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やはり「黄檗宗」のために「布袋像」があります。撮影はOK。

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「高泉」は近くの草むらから古い仏面を拾い、弟子たちが像の各部分を見つけ、それを組み合わせたところ「毘沙門天」になったという事です。

またこの「毘沙門天」は空海(弘法大師)作ともいわれています。

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御本尊(釈迦如来三尊像)

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境内の墓地に、「乞食桃泉」といわれ、のちに酢を作って「酢屋道全」と称した江戸初期の僧「桃水和尚」のお墓があります。やはり「禅宗」のお寺は、特に「黄檗宗」はおおらかで良いお寺です。

また、韓国に同じ名前の「曹洞宗」で世界文化遺産のお寺が有ります。

伏見区深草大亀谷古御香町156

(たわごと) 

どのTVでもオリンピック一色です。その間に政局が知らないうちにどんどん進んでいます。

たわごとで無く、少し真面目に(いつも真面目ですが)仏像の格式について。300寺以上のお寺や色々な仏像も 参拝し紹介ました。ここで改めて仏像の格式について。

格式には明確な序列が有ります。上から、「如来」「菩薩」「明王」「天部」

如来:仏の尊称。悟りを開いた存在で、釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来など。

菩薩:悟りを求めて修業する人。如来の次の地位にあがる存在。観音菩薩、普賢菩薩、文殊菩薩、弥勒菩薩、地蔵菩薩など。

明王:如来の分身とも言われる、念怒の顔を現し、諸悪魔を降伏(ごうぶく)する諸尊。不動明王、金剛夜叉明王など。

天部:天界に住む神々。仏を守る役目。十二天・天文神。四天王、金剛力士、毘沙門天、韋駄天など。

以上の事を踏まえて仏様を参拝するのも、興味を引くと思います。


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