(み)生活

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(孤独の)孤独のグルメマップ (2019.01.18)・・記事はこちら ※2018年大晦日SP更新完了※

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ep第17話【架空の話】49巻以降の話、想像してみた【勝手な話】

2015-06-05 15:17:18 | ガラスの・・・Fiction
ep第16話←                  →ep第18話
********************
シャワーを浴びたマヤは、簡単なフェイスケアを済ませると、柊の脇のベッドサイドに腰掛け、
ミネラルウォーターを一気に飲んだ。
「マヤさん、好きな人の結婚式に出席するって、いったいどんな気持ちなんでしょうね。」
唐突な問いかけに水を吹きこぼしそうになるマヤだったが、
見上げた柊の目は真剣で、きっと明日の撮影の事を考えているのだろう。
「私、怖いんです。」
18歳とは思えない度胸と人を惹きつける抜群の魅力を持っている柊あいだが、
いつもの人懐っこい笑顔は消え、どこかうつむきがちだ。
「去年は、初めてオーディションで勝ち取った朝ドラに出られるってだけで幸せで、
 演じる事に夢中でした。
 朝ドラって拘束時間も長いし、ほぼそれしかやれないから余計なこととかも
 耳にすることなく、演技に集中できてたって感じ。」
一躍国民的女優となり、朝ドラ後初の主演ドラマというプレッシャーは、
18歳の柊に重くのしかかっていたのだ。
「あいちゃん・・・」
「もし、この作品の視聴率次第で、私の女優人生も大きく変わる、
 事務所にそう言われてるんです。」
膝を抱えて不安そうな顔をする柊をみながら、マヤはかつて自身が出演した大河ドラマ
『天の輝き』を思い出していた。
姫川亜弓を抑え最優秀助演女優賞を受賞し、一躍注目を浴びた後の
初テレビドラマ・・・・
たくさんの妬みや僻みを受け、露骨な妨害工作も何度となく受けた。
そして信頼していた人に裏切られ、虹の世界ですべてを失って
女優の道もあきらめかけたあの時・・・・
「私、正直視聴率とかってよく分からないんだけど。」
「え?」
「ほら私、テレビドラマなんてほとんど出たことないし、唯一の作品は途中降板・・・、
 後は舞台ばかりだから、お客さんがどれくらい入っているか、とか、
 見に来ている人は楽しんでくれているかとかは肌で感じられるけど、
 テレビだとそうはいかないもん、難しいよね。」
柊ほどではないが、マヤにもまた視聴率というプレッシャーはかかっていた。
しかし真澄は決してそのことを口に出さないし、いつものように、役になりきって演じるだけだと
作品そのものに集中しようとしている。
「あいちゃんは、演じるの好き?」
「・・・・はい、大好きです!正直言ってマヤさんみたいに天才でもなんでもないから、
 演技力があるか、って言われると自信ないんですけど、
 それでも作品ごとにいろんな人になれるなんて、素敵な仕事だなと思いますっ!」
さっきまでの不安げな様子が少し消え、笑顔が出てきた柊に安心したマヤは、
「あいちゃん、このドラマでは私とあなたは幼なじみの同級生、
 友芽が悩んでいる時は全力で助けるのが、私の役目だから、
 どんなことでもいいから言ってね、そして一緒に解決していこ!」
両手で柊の手を包み込み、ギュッと握りしめると、柊はにっこりと笑顔を見せた。
「はい!ありがとうございます!」
マヤに抱きつきながら柊は、
「マヤさんみたいな、頼れる先輩にいろいろ演技の事教えてもらいながらお仕事できるなんて、
 本当に幸せです。」
柊の言葉に、自分もいつまでも自分の事だけでなく、もっと共演者と協力しながら
芝居を作り上げていくことの重要性を再認識した。

「私、ちょっと思ったんですけど・・・西都領って、大都芸能の速水真澄社長に似ていませんか?」
今度は、盛大に水を吹きこぼした。
「ええ??そうかな。」
「だってだって、西都領って27歳で、親の仕事を引き継いで沖縄のハウスウェディング会社の経営をしている
 若社長ですよね。
 かっこよくて女子社員の人気も高いけど仕事熱心で恋愛関係に興味はない、
 でもそのクールさがさらに女子を惹きつける・・・・なんて、まさに速水社長ですよ!」
マヤが初めて真澄に出会った時、真澄は24歳、当時はまだ社長秘書だったが
既に大都芸能次期社長の器だった。
彼が27歳といえば、ちょうどマヤが大都芸能に所属し、『天の輝き』に出演していた時期、
そう言われれば、人気は高かったようだが、女性に興味はないともっぱらの噂だったっけ・・・・。
「私、昨日記者会見場で速水社長にお会いした時、ピーンと来たんです。
 あ、こんな感じなんだろうなって!」
「でも速水さん、今32歳よ。あいちゃんから見たら・・・」
「14歳の年の差なんて、いまどき珍しくもないですよっ、特に芸能界では!!」
そう言い切る18歳のあいはなんだか頼もしい。
「そ、そうかな・・。」
「そーです。マヤさんは、速水さんとはおつきあい長いんですか?」
「え!?おおおおおおつきあい?」
動揺するマヤだったが、柊の質問が単純に女優と芸能事務所社長としてのものだということに
気付くと慌てて、13歳の頃からの知り合いだと伝えた。
「あ~、だからあんなに親しくされているんですね。」
人のいい柊は疑う事を知らない。
"ごめんね、あいちゃん。本当の事言えなくて・・・"
マヤは、人に隠し事をしなければならない後ろめたさと、
知らない人からみれば自分はやっぱり真澄には不釣り合いなんだなと
落胆する気持ちとが入り混じっていた。
その後も役作りに関して柊からの質問攻めが続き、
マヤはたじろぎながらも一生懸命答えていた。
"あいちゃんが輝けるよう、私もしっかり演じなきゃ・・・・・・・・"

**
沖縄での1週間のロケも終わり、クルーが東京に戻るのを待っていたかのように
沖縄は梅雨入りを迎えた。
1週間ずっと一緒にいたことで、スタッフやキャストの団結力も増している。
東京撮影からの参加組も、最初は輪に入るのに緊張感があったようだが、
同世代が多いとあってすぐに打ち解け、『天の輝き』の頃とは全然違った
和気あいあいとした雰囲気に、マヤはまるで劇団の仲間と居るような気持ちに
なった。
"まるで本当に大学生になったみたい!!"
マヤは演じる喜びに湧き立っていた。

「楽しそうだな。」
帰宅して部屋で台本を読んでいる所に、真澄がやってきた。
「あ、速水さん、お帰りなさい!今日は早かったんですね。」
「ああ、接待が思いのほか早く終わったんでな。」
スーツのジャケットを脱ぎながら、真澄がそういえばこれが届いたぞ、と
マヤに画像を見せた。

『ひと夏のままで』
大切なものは全部、この夏が教えてくれた・・・

沖縄の海を背景に仲良さそうに笑顔で抱き合うマヤと柊あい
今輝く二人の若手女優のはつらつとした輝きが存分にでた
美しいスチール写真だ。

「すごい!あいちゃんきれい」
ビジュアル画像を見せてもらいながらマヤが無邪気に笑った。
「どうだ?恋心は順調か?」
微笑みながら尋ねる真澄にマヤは、沖縄ですっかり柊と仲良くなったこと、
自分を慕って、頼ってくれる柊がとてもかわいくて仕方がないと話した。
疑いもなくうれしそうに話すマヤを見ながら真澄は、
かつて同様にマヤに親しく接近しながらマヤをおとしいれようと裏で
謀略を計っていた乙部のりえとその事務所の事を考えていた。

乙部のりえーー
田舎から出てきたイモっぽい冴えない女の子の仮面をかぶり
マヤに近づき、巧みに信頼関係を築きながら、陰でマヤの後釜を
虎視眈々と狙っていた女。

真澄の犯した罪、そしてそのことを巧みに利用されマヤの心を
ズタズタにした挙句、マヤの積み上げてきたもの一切を奪い取り、
一躍時の人としてスポットライトを浴びた。
しかし真の実力でそうなったわけではなく、すぐさま
真実を知った姫川亜弓によってその化けの皮をはがされた。
あれから歳月が流れ、一度はどん底にまで落ちたマヤが
紅天女を得、女優として再びこの世界に華麗に戻ってきた一方、
乙部のりえがその後どうなったかは、誰も知らないし興味すら抱かれていない。
もちろんもし万が一にでも女優として復帰しようとするのなら、
真澄も黙ってはいないだろうが。

「・・・・でね、あいちゃんが、西都領は速水さんのイメージなんだって!」
しばし心を外に飛ばしていた真澄の耳に、マヤの言葉が入ってきた。
「え?俺?」
「うん。若くして社長やってて、仕事の鬼で女に興味ないみたいな顔してるところが
 そっくりって」
「・・・・・褒められてないな、それは。」
柊演じる友芽の相手役、西都領を演じるのは、今男性歌手として絶大な人気を誇る
有賀了以、これが本格的な演技初経験というがなかなかどうしてかなりいける。
実年齢は30歳と、真澄より2歳ほど年下だが、27歳の役をやっていても全く違和感ない。
芸能事務所社長としての感覚が、かろうじて理性を繋いでいるとも知らず、
自分の目の前でらんらんと目を輝かせながらマヤは他の男の話をしている。
"つくづく、マヤの相手役でなくてよかったな"
ことマヤに関しては許容範囲が狭くなる。
「俺と有賀了以のどこが似てるって?」
なおもしゃべりつづけるマヤの腕をぐいっとひっぱりよせ、その口をふさいだ。
「・・・え?違いますよ!有賀さんじゃなくて、西都領ですよ!!」
有賀さんはもっとおもしろい人だし、下ネタとかいきなりいってもすっごくおしゃれだし・・・と
更に爆弾を投下する。
「し、下ネタ・・・だと?」
「(しまった・・・・)ち、違います、そんな下品なものじゃなくて、ちょっとした発言が
 おもしろいんですよ。つい笑っちゃう。」
マヤの有賀擁護はもう聞きたくない。
真澄は昔のようにマヤを強引に担ぎ上げると、じたばたするマヤを隣の部屋へと拉致した。
「きゃ~~~~、速水さんや、やめて!!子どもじゃないんだから、自分で歩けます」
「うるさい。全く君は相変わらず芸能界の怖さを分かっていない。
 何でもすぐ信用して。相手がもし悪意を持っていたらどうするんだ。君は自分の立場を
 もっとわきまえろ・・・・ブツブツブツ(以下略)」
もはや事務所社長の言葉とは言えないただの言いがかりのような説教を受け、
挙句の果てには日焼けの確認までしっかりされる羽目になったマヤだった。


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~~~~解説・言い訳~~~~~~~~
2、3話に1話ほど、マヤと真澄のいちゃいちゃ話を織り込みながら、
妄想話は広がります(笑)
引き続き劇中劇シリーズです。
今回のドラマに関係する皆様の私の中でのイメージですが、
柊あい→バレバレかと思いますが、能年玲奈ちゃんと有村架純ちゃんを足して
2で割ったイメージです
有賀了以→年がばれそうですが、「一つ屋根の下」の頃の福山雅治を
なんとなく想定しています

それからマネージャーの大原さんの名字は、金田一耕助の
映画を見ていて、大原麗子さんから拝借いたしました・・・。

役名と俳優の名前とがいっぱい出てきて、頭がこんがらがっちゃうと
思いますが、ご勘弁。

『ひと夏のままで』 TXテレビ7~9月期ドラマ
役名ーキャスト名
◇永織友芽(ながおり・ゆめ)・・・柊あい(ひいらぎ・あい)
◇戸田郁子(とだ・いくこ)・・・北島マヤ
◆西都領(さいと・りょう)・・・有賀了以(ありが・りょうい)
◇伊波薫(いなみ・かおり)(役者不明)※領の婚約者
◆風間頼(かざま・らい)(役者不明) ※友芽・郁子の幼なじみ(中2の時事故で死去)
◆田部健斗(たなべ・けんと)(役者不明)
◇槌屋美玲(つちや・みれい)(役者不明)
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