麒麟の翼 (特別書き下ろし) | |
東野 圭吾 | |
講談社 |
今回は、東野圭吾『麒麟の翼』を紹介します。加賀恭一郎シリーズです。日本橋の欄干に青柳武明の胸にナイフが刺さっていた。その真相を加賀恭一郎が迫る。『赤い指』の家族愛と『新参者』の日本橋、人情を組み合わせたミステリーといった感じですね。それに対してとってつけたように、被害者の家族の思いや労災隠しや派遣切りみたいなテーマが出てきます。
もう帯に最高傑作と書かないでくれ!最高傑作は読者が決めるからという気持ちですね。テイストはドラマ版「赤い指」であり、「新参者」みたいな感じですね。加賀:阿部寛、松宮:溝端淳平みたいな目で見てしまいます。ただ、この2作品『赤い指』『新参者』は超えていないという印象です。
ポイントは、自分を偽るなということですかね。自分に正直であれということですね。そういう意味ではP318の加賀の気持ちはすごくわかるもんだ。
●『赤い指』の書評は→コチラ
●『新参者』の書評は→コチラ
<東野圭吾今後の刊行予定>
4/15 流星の絆(文庫落ち)
6/6 真夏の方程式(ガリレオシリーズ)
9/9 マスカレード・ホテル
○2011/03/19追記
東野圭吾氏、ベストセラー『麒麟の翼』の増刷分印税の全額を震災救援金に
「作家・東野圭吾氏は18日、講談社発行のミステリー小説『麒麟の翼』(1,680円)の増刷分の印税全額を、東日本大震災被災地への救援金として寄付することを明らかにした。増刷分は、3月17日時点で10万部に達している。」
善意の輪が広がっているなという感じですね。私は、初版で購入したので該当しないですね。
私も先日読みました。
確かに加賀シリーズ最高傑作か?と言われれば、疑問ですね。
「赤い指」と「新参者」の両方の要素がうまく入っていたとは思いますが。
とはいえ、やはり加賀シリーズは面白いです。
ますます加賀さんの魅力が増していっています。
ガリレオの最新作も楽しみですね!
それではまた来ます。
シリーズが進むにつれ、加賀恭一郎の魅力が増してきているというのはおっしゃるとおりそう感じます。
これからもよろしくお願いします。