アンダースロー論光文社このアイテムの詳細を見る |
今回は、渡辺俊介『アンダースロー論』を紹介します。本書は、渡辺俊介投手が考えてきたことや実践したことが述べられています。本書を読んでいる限りにおいては、決してエースというわけではなかったのですね。柔軟性と負けん気と人の出会いによって、アンダースロー投手としてプロで大成したんだなと思いました。松坂投手とは違って、結構苦労されているんだなということがわかります。
アンダースローは、教えてもらうコーチがいないとなかなかそういう投げ方を選ばないだろうな。どうしても自分でコツをつかまないといけない。その点において言えば、第2章、第3章を読んでいけば、参考になるのではないだろうか。特に、オーバースローの投手とアンダースローの投手とでボールの握りが違うというのはなるほどだと思いました。また、アンダースローは負担が大きい投げ方のように思えるけど、故障が少ない投げ方だというのははじめて知りました。
投手にとって大切なのは、タイミングなんだなということがわかります。渡辺投手の場合は、130キロに満たないストレートと変化球で何とか抑えていくわけだからね。アンダースローは投げる人がいないからバッターも練習ができないという要因もあるとは思いますがね。