散日拾遺

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「棄権」ならぬ「反対」 / How to speak dog

2016-10-30 08:16:57 | 日記

2016年10月30日(日)

 被爆二世様、コメントありがとうございます。お返事する前に一言、28日に伝えられた下記のニュースをどのようにお聞きになったでしょうか。

 「核兵器禁止条約決議案が国連第一委員会で賛成多数で採択/日本は反対」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161028/k10010747411000.html

 今回の反対は「核保有国と非保有国との間の対立を深めない」ための戦略的判断であると軍縮大使が語ったとのこと、1994年以来23年連続でわが国主導のもとに採択されてきた「核廃絶決議」こそ真に目ざすところであると政府は説明します。それを素直に信じられたらどんなによいかと思います。私どもはさておき、世界はこれを信じるでしょうか?

 微妙な問題を含んでいることでもあり、多弁は控えることに致しましょう。決してお返事を強いるものでもなく、ただ例によって、ニュースを知った直後に被爆二世さんからコメントをいただくという「偶然」が看過しがたくて、ここに書きとめる次第です。27日にはまた、戦争の現実に触れて徹底した平和主義者となった若杉参謀こと三笠宮崇仁親王が他界されました。これらを互いに無関係な別々のできごととして書き並べるのは、この世に生活する生身の人間には無理というものです。

***

 さて「あくび」の話でした。興味深い情報提供ありがとうございます。時実利彦先生がそんなことをおっしゃっていたのですね、脳の自己覚醒の方図ですか。そういえば自分自身もパフォーマンスを控えて緊張した時 ~ 中学校のマラソン大会の号砲直前とか ~ に、生あくびが出たことを思い出します。郷土の先人・高浜虚子がこれを活用していたとは知りませんでした。医事新報が出所のようですが、巻・号などおわかりでしたら教えてください。

 実はここにも面白い暗合があります。少し前のブログで、博士課程入試に使われた面白い英文のことを書きましたね。その後この本を注文し、数日前に届きました。"How to Speak Dog: Mastering the Art of Dog-Human Communication" というタイトルで、『イヌ語をしゃべるには』とでもいうところでしょうか。この中に3頁ほどにわたって、イヌのあくびについて触れたところがあり、なかなか面白いのです。そしてポイントの一つは「(イヌの場合)アクビは決して疲労や退屈の表現ではない」ということなのですよ!

 では何の表現か、そのうちヒツマブシ・・・ではないヒマつぶしに当該箇所を訳してみようと思うので、楽しみにお待ちください。ちなみに、高3の秋を迎えて忙しい三男にヒマな父親が出した課題は下記のようなものでした。

 Stanley Coren の "How to Speak Dog" を読んで以下の問いに答えなさい。

問1: イヌのアクビとヒトのアクビの共通点と相違点について、著者の考えを200字以内で説明しなさい。

問2: イヌ同士のコミュニケーションにおいて、アクビはどのような役割を果たしているか、200字以内で説明しなさい。

問3: ヒトとイヌのコミュニケーションにおいて、アクビはどのような場面で見られるか、200字以内で説明しなさい。

問4: ヒトのアクビをイヌはよく観察していると筆者は主張しています。これを筆者が巧みに活用した例が記されている部分を、600字程度でできるだけ面白く訳しなさい。

(2017年度イシマル大学入試問題より)

 ほんとに面白い本ですよ。どうせ訳すならこんなのがいいな。

 

Ω


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その頃私は。。。 (勝沼)
2016-10-31 20:53:31
 先生が犬と人間の表情の英文を読んでいるころ、私は早期教育支援の効果の英文を読んでおりました。不安と恐怖の英文以来の英語長文の試験でした。私は英文には恵まれているようでそれなりに読めた気がしましたが、今回は勉強が足らずでした。
 これからも勉強を続けたいと思います。
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