散日拾遺

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校正作業の光と影/夢

2014-05-29 06:13:25 | 日記
2014年5月29日(木)

 月曜から水曜まで、コース教員総出で試験問題の校正作業にあたる。
 字句の点検だけではなく、正解指示に誤りがないか確認するため、すべての問題を各科目二人の教員が実際に解いてみるのである。他人の作った問題を解くのはそもそも難儀なうえ、「生活と福祉」がカバーする広い領域の全体を見るとなれば相当しんどい。それだけに勉強にもなる。ほんとうにいろんなことが、世の中にはあるものだ。

 ついでの余得として、4月に開設したばかりの科目の教科書に恥ずかしい誤字が見つかった。誤字脱字をゼロにするのは本当に難しい。自分自身の書いたものは「こう書いたはず」というイメージで見てしまうから、ありえないようなミスが起きる。ありがちのことだと自分を慰めてみても、やはりどうにも恥ずかしい。

 試験といえば、先日事務方からの手続き的な照会をきっかけに、思いがけないことを知った。
 とある少年刑務所の中に、自分の科目の受講者がいるのである。
 学習センターに試験を受けに来るわけにいかないので所属所内での受験になるが、使用問題は同じでよろしいか云々という照会であった。
 むろん詳細は伏せられており、少年なのか少女なのかもわからないが、それはいい。そういう場所で更生の日々を送りつつ、『メンタルヘルス』や『死生学』を学んでいる若者がいる、そのことである。

 粛然。
 元日礼拝でのN先生との会話を思い出した。

 それだけに誤植がいっそう恥ずかしい。まったく申し訳なくて嫌になる。

***

 『睡眠と健康』の校正作業中、「就寝3時間ぐらい前の夜間帯に30分程度の有酸素運動をすると、睡眠の質が向上する」とあるのを目にした。夕食を早めに済ませて8時から30分速歩すれば、この条件にぴったりだ。夕食後の軽作業はダイエット上も良いはずと、すぐ飛びつくんですが問題は続くかどうかなのですね。
 ともかく昨夜は家から15分ほど歩き、同じ道を軽ジョグで帰ってきた。

 睡眠の質はどうだったかというと、いつになく夢見が多かったようである。

 明け方に、珍しく鮮やかな夢を見た。
 家内と二人でどこか外国を旅行していて外国人の男女と出会い、彼らの車に乗って話などしている。色黒の人々で中年の夫婦に見えるが、南アジアか中東か由来はよくわからない。訊けば女性には名前がないのだという。
 それでは困らないかと夫(?)に言うと、「二人でいる分には名前は要らない」といい、「しかしせっかくの機会だから、あなた方が彼女に名前を付けてやってくれないか」と頼まれる。
 さてそうなると、いい名前がすぐには浮かばないものだ。フローラ、エリス、ミカエラ、どれもぴったりしない。
 名づけのヒントになるかと思い、「あなたがたはどこで出会ったのか」と尋ねたところ、二人が突然表情を硬くした。車を停めて降り、別々の方向に歩き出してしまう。
 妻の方を追っていくと掘立小屋のようなところに着き、小さな可愛らしい子供たちが何人か待っていた。女性は子供たちと僕らを小屋の外へ出し、自分は中でお産を始める。小屋の一隅には火が燃えており、女性はそれで火傷を負って、子供を産み落とすと死んでしまう。
 外で待つ間に、名前を考えた。
 ハナ、あるいはハンナ、それがいい。日本語の「花」に通じ、旧約聖書に源があるからユダヤ・キリスト教徒でもイスラム教徒でも使える。
 そう思いついた時には、彼女は死んでいた。せめて息のある間に、ハナと呼んでやりたかった・・・

***

 何だろう、これは。
 解釈?
 まあ、やめておきましょう。

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