青谷梅林 梅まつり
宇治市に隣接した城陽市に青谷梅林があります。
その起源については、後醍醐天皇の皇子、宗良〔むねなが〕親王の歌に、
「風かよふ 綴喜の里の 梅が香を 空にへだつる 中垣ぞなき」
とあることから、鎌倉末期ごろにはすでに梅林があったことが知られます。
徳川時代には淀藩から梅樹栽培の奨を受け、老樹古木をまじえて数万本の梅樹が群生していたと伝えられています。
現在は、およそ20ヘクタールの面積に梅樹が植えられております。
主な品種は、城陽白〔梅菓子・梅干・梅酒用等〕、白加賀〔梅酒用〕、青軸、玉英…等。
2月から3月にかけては約1万本の白梅が咲き誇り、青谷は大きな白布を広げたように白一色となり、どこまでも梅の香りに包まれる感じになると思います。
青谷山の梅を見にゆきて
「白雲の上に立つかとあやしめば
梅なりけりとかほる山風」 〔加藤里路〕
梅の咲くころ、青谷梅林では梅まつりが催されます。
今年は2月20日(月)から3月18日(日)まで。
宇治の平等院などを観光された後、ちょっと寄り道されてはいかがでしょうか。
<交通のアクセス>
JR京都奈良線の「山城青谷駅」から徒歩約20分
近鉄「大久保駅」より京阪バスで約20分、「中村」下車後、徒歩約12分
〔お問い合わせ〕
城陽市観光協会 電話0774-56-4029
城陽市商工観光課 電話0774-56-4019
”さぼてん”