ヒジュラ暦1427年ジュマーダー・サーニヤ(6月)13日 ヤウム・ル・アハドゥ(日曜日) |
昨日のアラビア書道のレッスンで、トルコ国際アラビア書道コンテスト(正式名称は知らない)の課題が発表された。
2年に1回行われるコンテストで、世界的にも権威のあるもの。私の所属する教室からも過去に入賞者が出ている。
「みなさんもできるだけ奮って応募してみてください」という先生の言葉に、「よーし、チャレンジしてみようかな!?」という気になった。
ところが課題を見て愕然。
コンテストは書体別に行われる。伝統的な筆と、伝統的な技法を用いて、与えられた課題を制作することが義務づけられる。自己流とか前衛とかはダメなのだ。
ルクア書体はこのようなコンテストには向かないので、ルクア体部門は無い。ということは私が現段階でエントリーできるのはナスヒー体部門のみということになる。
そして課題を確認した。39行…。上の写真の赤線で囲った部分がナスヒー体部門の課題である。
しかも、ペン先の幅は最大1ミリまでとするというルールがある。細い筆で39行を書いていかなければならない。途中で間違えればもちろん書き直し。
う~ん、気が遠くなる。
ちなみに他の書体はどうかというと、ジャリースルス体部門は2行の課題か1行の課題かどちらかを選択(上の写真の青で囲った部分)。
スルス体部門は4行(上の写真の緑で囲った部分)。
他の書体も長くて9行である。
スルス体は最高峰であり、難しいから仕方ないけど、他の書体と比べると、気が遠くなるな、ナスヒーは…。
しかし、10月の作品展でもナスヒー体でクルアーンを書いていこうと思って、練習中だし、チャレンジだけはしてみてもいいのかもしれない。
ただし、先生の顔に泥を塗るわけにはいかない。作品を提出するときに先生の名前も書くらしい。
だから、事前に先生から「これなら出してもいい」と言われるような作品を書かなくてはならない。
硬い竹を自分で調達してきて削ってカラム(筆・ペン)を作り、先生にアドバイスを頂いては改良してゆく。墨壺も普段使用しているモノでは耐えられないので、細いナスヒー体用のものを自作してゆく。
相変わらず、線の意志はなかなか読めない。でもしばらくは太くて無骨な感じのルクア体と、細くて繊細なナスヒー体を練習してゆくつもり。
トルコ国際アラビア書道コンテスト。出場できるといいな。