“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

地球温暖化で日本の美しい季節の移ろいはどうなる?

2011-01-10 | 色の話
二酸化炭素の過排出による温室効果はすでに深刻で、影響が少ないと言われている日本でも温暖化を感じます。

“24節季・72候”に見られるような季節の移り変わりを、平安貴族は和歌に詠み愛でました。この文化は、現代の私たちにも引き継がれています。例えば、お茶の席で出される小さな和菓子には、和歌の中に見える花鳥風月と季節感が雅な色で表現されており、味覚だけでなく視覚でも楽しみます。色彩大国・日本と言われる一つの由縁です。
多くの日本人が、春はお花見、夏は避暑地へ、秋は紅葉狩り、冬はスキーなど、それぞれの季節を楽しんでいますが、このまま温暖化が進むと、季節の移ろいをあまり感じられなくなりそうです。
観光地・京都の美しい紅葉が、温暖化の影響で変わりつつあったことをご存知でしょうか。研究の結果、地面の湿度を保つことで、美しい紅葉を維持できることが分かり、雨を地面に蓄えられるよう、広葉樹の根っこに苔が植えられるなど工夫されるようになりました。
“桜”は、日本の国花ですが、もしかすると沖縄・九州で見られなくなるかも知れません。桜の開花には、晩秋の紅葉と同様に、冬の“冷え込み”が欠かせないからです。

地球は30年後、世界人口60億人→90億人へ増加が予測されており、人間圏の危機にあると言われています。
将来的に食料・水・エネルギーの不足をどう補うのか?

日本の四季については、切羽詰ったものではありませんが、孫・曾孫の代までもずっと、日本の美しい自然である四季を残して行きたいですね。

【アメニティカラー・プロジェクトのHP内“色の話”に2010,6,28~12,31掲載していたものをこちらへ移動しました】
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