白い影

日々 想う コト・モノを語ります。

ニコン×吉田カバン ストラップ

2008年09月24日 | my camera
仕事で兵庫県の三田に行く用事があったので、仕事後久しぶりに
三田プレミアムアウトレットに行ってきました。
ここのアウトレットにはニコンのアウトレットがあるのです。
デジ一眼からレンズ、アクセサリーまで
大変お得な価格で購入することができます。その中から今日はこれを買いました。


ニコンと吉田カバンがコラボしたシリーズのストラップです。
洋服でもベルトや靴がみすぼらしいと、冴えないの同じように
カメラもストラップがきまらないと、どうもかっこがよくないのです。
このコラボストラップはブラウンの色味も渋くて、
なかなかかっこいいと思っています。
愛用のニコンFブラックにつけてみました。
カメラケースの茶色とお揃いで、精悍さが一段と増したなと自分一人で喜んでいます。
40年以上前のカメラと現役の吉田カバンとの新旧の調和。
古くて新しいデザインの調和に喜びながら部屋に飾っている今日この頃です。

 ブラックカメラコレクション

2008年09月13日 | my camera

先日うちのブログにブラックカメラ愛好家で「黒い写真機館!」を運営されている
むらさき茄子さんからコメントを頂いたので、
お返しの意味も込めて、僕のブラックカメラを紹介します。
ブラックペイントカメラの定義が難しく、AFカメラでももちろん黒はいっぱい
あるのですが、僕の好きな黒いカメラは金属ボディに黒いペイントされたものです。
そもそもその当時のカメラはシルバーボディがほとんどで、
一部の愛好家用もしくは消防、警察、役所などで使われるために黒カメラは
生産されていたらしいです。


ブラックペイントカメラ好きにはやはりニコンFは外せないでしょう。
Fの黒ボディはほんとに流通していなくて店頭ではびっくりする値段で取引されています。
これはいつも行く新大阪の骨董店でOH済みのものを破格値で購入しました。


同じくニコンFでもこちらは露出計搭載のフォトミックFTNです。
最初はこのデザインは不細工やなと思いましたが、大好きなFマークが大きく配置されているので
買ってしまいました。ものすごい存在感です。


ペンタックスSVのブラックペイントです。これも昔は手頃な値段で買えましたが
今では「え~」というぐらい高騰してしまいました。元々SVの直線基調のデザインは大好きですが
ブラックにするとさらに精悍に見えて大好きです。


コニカFPのブラックペイントです。そこかしこにペイントの剥がれがあり、
そんなに状態が良くないカメラですが、このカメラは金属に塗られたブラックペイントが凄いです。
むらさき茄子さんは「グランドピアノのよう」と書かれていますが、
独特の重厚感があっていまでは絶対に得られない質感です。


変わり種を2つ。まずはチノンCXです。これは主に輸出用に生産されていたようで、
国内ではあまり見掛けません。これは少々カメラ自体にがたつきがありニコンやキャノンのように
精度の高い剛性はありませんが、そこがまたいいところです。


最後の2つ目がもっと見掛けない変わり種「ペトリFT1000」です。
これも輸出用に作られていたカメラで、ペトリという会社そのものが無くなってしまう、
つまり倒産してしまう直前に作られたカメラです。
M42マウントなのでいろんなレンズが楽しめます。

こんなにカメラがあってどうするの?という声が聞こえそうですが、
こんなカメラを仕事のデスクに並べてデザインをするのは楽しいものですよ。
でも今回は紹介したコニカFPとチノンCX、ペトリFT1000は
近々オークションにでも出して手放そうと考えています。ちょっと溜まりすぎましたからね。


Leotax F ヘリオスレンズ仕様

2008年08月26日 | my camera


最近カメラ話がなかったので、久しぶりにカメラ紹介です。
一年ほど前に手に入れたレオタックスFです。
手に入れたときは本当にボロボロな状態で、
巻き上げ・シャッター共に×
ボディ青サビだらけでした。
まあ売っていたのがカメラ屋じゃなくて骨董品屋だったので何かのついでに
売っていたのでしょう。
なのでジーンズ1本買うぐらいの価格で手に入れました。
買ってからこのカメラのことを調べてみると、

レオタックスというのは、はるか昔に無くなっていたメーカーで、
海外では本家ライカ以上に人気があること。

Leotaxのブランド名は、社長が好きな「ライカ」と「コンタックス」の
ロゴのそれぞれ半分を合体したネーミングであること。

Fのシリーズは1/1000までのシャッタースピードがある上位機種であること。

なんかがわかりました。
そんなことが分かるとなんとかこのカメラを直してみたいと思い、ネットで
いろいろ修理方法を探してみました。
けれどレオタックスのカメラ自体が少ないので、修理方法の紹介ページなんてありません。
そのときふと思い出したんです。
「ライカのコピーカメラだと」
それからライカの修理紹介サイトを見ると、いくつかサイトがあったので
レオタックスを分解して、ライカと比較すると
本当に内部の部品一つまで同じでした。
なのでライカの修理通りするとなんとか動くようになりました。
おそらくコンディションの良いレオタックスとは雲泥の差とは思うけど
唯一のレンジファインダー機なので愛着を持って使ってあげたいと思います。
長くなったのでロシアレンズの話はまた後日。


 KOWA(コーワ)SER 135mm

2008年08月14日 | my camera
お盆のまっただ中ですね。テレビを見ると帰省ラッシュでものすごい渋滞。
なので今日一日は自宅でゆっくり、普段できないことをしてみました。


レンズの分解、掃除です。レンズはKOWA135mmです。
コーワのレンズは一部の人には知られていますが、ほとんどの人は知らないでしょう。
コーワという会社は現在はカメラを作っていませんが、
風邪薬では知らないひとはいない、あの「コルゲンコーワ」の製薬会社です。
あまり知られていませんが、バードウォッチなんかの望遠鏡では今でも世界一位のシェアです。
レンズの分解なんて素人にはかなり難しいのですが
コーワのレンズは本当に分解がかんたん。ものの5分もあればこの通りバラバラになります。


完全には綺麗なりませんでしたが、これで撮影は大丈夫でしょう。
ものすごく綺麗なガラスです。ただものすごい大きな綺麗なレンズなだけに
重いです。


KOWA SERに装着した135mmレンズです。貴重なKOWAのオリジナルフードもあります。
カメラも含めて、今のカメラのデザインと比べると全然違います。
このカメラが発売になったのが1965年だから僕の生まれる前のカメラです。
この時代の男臭い、未来的で硬派なイメージのデザインです。
43年前のカメラ、かっこいいです。

 PETRI FT レストア

2008年07月15日 | my camera


PETRI FT 1967年発売 当時価格?

土曜日に1000円で手に入れた「ペトリFT」。
僕の生まれる前に発売されていたとは思えない
キズ一つ無い、カメラなので復活したらいいななんて思っていると
どうにもならなくて、仕事に支障をきたさない範囲で
今日のお昼休みにランチを食べながらちょっと分解してみました。

ペトリのカメラは下部の機械に特徴があって、他のカメラとは全然違います。
詳しくは↓
http://tomshome.sakura.ne.jp/others/petri/page058.html
こんなサイトを見て貰うとわかります。

簡単に言うと、シャフトという鉄の棒が一直線に伸びていて
全ての機能を担っているんです。
なのでペトリのカメラは修理が難しく、壊れやすいの悪評があり
中古カメラ店なんて怖くて、ほとんど売っていません。

そんなことを知りながらも、上部と下部を外して
マイナスドライバーでチョコチョコといじっていると、
まずシャッターボタンが押せるようになり、次に巻き上げが
できるようになりました。露出計もコードが断線していただけで
簡単になおりそうです。でもハンダは大の苦手なので、
これは後ほど…。

改めてシャッターを切ってみると、予想外のシャッター音の
重厚感に驚きます。僕の持っているペトリは全体的に
シャッター音が軽いのですが、これはnikonFに近いと言ってもいいと思います。


この当時、キャノンF-1やニコンFを見ながら半額の価格で
独創的なアイデアで商品を送り出していたペトリは
やっぱりいいですね。

ランチタイムのちょっとした息抜きでした。

 第一写真店 京都

2008年07月08日 | my camera


京都でのロケハンの帰り、何気に車を走らせていると面白そうな
中古カメラ店があったので、中に入ってみました。中は四畳半ほどの
店内にフードやらよくわからないカメラアクセサリーが山のように
積み上げられ、お店全てが「ジャンクな」感じです。良い意味で。
20分ほどご主人とお話ししましたが、無邪気に奥の方からいろいろと
出してくれる姿が微笑ましく、ほっと和むひとときでした。


手ぶらで帰るのもなんなので、コンタックスのレンズキャップだけを買いました。
意外にコンタックス関係のアクセサリーは骨董市でも目にすることも
少ないので、この綺麗なキャップでも希少なのです。これでやっと我が家の
コンタックスにキャップがつきます。

第一写真店, 075-414-0049, 京都府京都市上京区智恵光院通五辻上る紋屋町299

 PETRI コレクション

2008年06月24日 | my camera


今回はペトリコレクションの集合です。
ペトリ(PETRI)は、かつて存在した日本のカメラメーカーで、
1960年代に「ニコンのカメラと機能は一緒で価格は半値」という
安価な製品を主力に活動していたメーカーです。
1977年には倒産。大正時代創業からの歴史に終止符を打ちました。
でも単なる安価なメーカーだけでなく、独創性のある技術とデザインは
今見るととても魅力的です。
もし現在のデジタル市場に存在していたら、安価でデザインが個性的な
イメージで若者にそれなりに指示されると想像します。
ペトリは現在、中古市場では安物メーカーイメージが先行しているのと
よく壊れるので、非常に安価で購入できます。
まだ実写をしていないので近々フィルムを詰めて撮影してみたいと
思います。




 Canon Demi EE17

2008年06月21日 | my camera


1966年発売 「Canon Demi EE17」 当時15,800円
これはキャノンが発売していたハーフサイズカメラの中でも
上位機種に属するキャノンデミEE17。
このカメラの知識も全く知らないときに
赤穂は大石神社の骨董市で購入。
購入といっても、段ボールに無造作に放り込まれ
巻き上げ不良・電池室は電池漏れで蓋すら開かない状態で
たったのワンコインで手に入れたものです。
「安物買いはあかんよ~」と店主に言われながら買った物です。
その後別の機会に、レンズカビだらけで外観も汚いけれど
巻き上げ・露出・シャッター共に大丈夫なものを
同じく格安で購入し、外装移植・レンズ交換で蘇ったものです。
このカメラは本当に質感が高く、デザインも落ち着いたもので
1966年発売とは絶対思えません。
今のキャノンのデジカメデザインより遙かに大人仕様です。
DEMIとはフランス語でハーフという意味。
この時代の工業デザインのレベルの高さには
見習う点が多いです。


ミノルタスーパーA

2008年06月20日 | my camera


1957年発売 「ミノルタスーパーA」 当時39,000円
最近更新が滞っていたので、手持ちのカメラのご紹介。
「ミノルタスーパーA」です。中古のカメラ屋さんでも
ほとんど見たことがないカメラです。
ここの解説があります。

http://ca.konicaminolta.jp/history/minolta/1950/1957.html

これに似たものでミノルタAというだるまみたいにまん丸な
カメラがありますが、それはレンズが外れません。
これは一眼レフのようにレンズが取り外せます。
※実は買ってしばらくして触っているときに分かったのですが…
交換レンズやメーターなどいろいろアクセサリーなども
あるそうですが、おそらく店頭で見ることもないでしょう。
本体も見たことがないので。
これは仕事の帰りふと立ち寄ったハードオフで購入しました。
何も知らないで、デザインの良さで買ったのですが、
今考えると、恐ろしく安い値段で買えました。
なかなか実写をする時間がないので部屋のインテリア状態です。
梅雨が終わったら写真撮りにいこうかな。

 カメラのブラックペイント SR-1 SRT101

2008年06月09日 | my camera


最近、雨の日が多くてなかなか外出ができないので、
ちょっと前から興味があったカメラの塗装に挑戦しました。
過去にも一度やったことがあるけど、その時は簡単に
「ぽろぽろ」塗装が剥がれてしまい大失敗でした。
そこでやり方を全然変えて行ったのが上のSR-1です。
なかなかいいと思いませんか。
自分的にはかなり出来がいいと思うのですが。
もちろんブラックペイントのSR-1もあるけれど
程度の悪いモノでもびっくりするほど高価。
それにつやつやした塗装がSR-1にはあまり好きではないし。
だから今回はマットブラックに拘り、
ライカのブラックペイントのつや消しをベンチマークに
仕上げました。


SRT101も同時にペイントしました。
画像では少し青みがかって見えるけど、きれいなマットブラックです。
こちらも市販のつやつやブラック塗装より、格好いいと満足しています。

 nikon F

2008年05月22日 | my camera


昭和41年4月時 50mmF2付 58700円
コレクションの中での最高峰「nikon F」。
僕の生まれた年に製造された機種です。
中央の戦艦部のトンガリが特徴で、シャープでクールなデザインは
今の肥満化してキレを失ったカメラの工業デザインとはエライ違いです。
そして最大のデザインポイントである中央の「F」のマーク。
このデザインはかの東京オリンピックのメインビジュアルデザインや
エキスポ70も手掛け、日本デザインセンターも設立した
グラフィックデザイナー「亀倉雄策」です。
グラフィックデザイナーが
企業のトップモデルのビジュアル・コンセプトメイキングを手掛けた
先駆けです。いや今ではグラフィックデザイナーが基軸商品のデザインを
手掛けることは少なくなりました。
この時代のグラフィックデザイナーの実力をまざまざと見せつける
カメラです。だから未だに飾るだけでニンマリシテイマス。



 コニカFPブラック

2008年05月08日 | my camera

1960年発売 当時価格34,800
700gはゆうにあり、今時のカメラと比べるととてつもくなく
重いコニカFP。これで頭を殴ると確実に殺人事件が起こります。
ただ重いだけではなく、この当時のコニカのカメラはとにかく
丈夫でなかなか壊れません。
ペトリのカメラとは偉い違いです。
それゆえ官庁関係によく使用されていたらしく、
このブラック仕様も当時としては珍しいけれども、
警察や消防関係のカメラは黒塗りが多かったことを聞きました。
確かにブラック仕様の塗装も「グランドピアノ」かのような
ものすごい厚塗りで独特の色つやで何か威圧感を感じます。




 Nikon D50 カスタマイズ仕様

2008年05月06日 | my camera

古いカメラばかりではなく、今回はニコンのデジタル一眼「D50」
標準のAF-S NIKKOR 18-55mmは仕事のメモ代わりには使っていますが、
プライベート使用になると画質のあがりに満足できません。
そこで「nikon F」についてた40年以上も前の
NIKKOR-S 50mm 1:1.4を改造して装着しています。
実はこれカビがコーティングの中まであって
段ボールに眠っていたものだけど
昔のレンズ独特の柔らかい空気感のある描写で
再現にも問題なく、
日常の風景も違って見え、満足しています。
ただマニュアル使用でしか使えなくなるので
これまた40年以上もまえの電池いらずの
セレン式コンパクト露出計をストロボシューにつけています。
最新と昔のミックスニコンD50、なかなかと思うのですが…

 pentax sv black

2008年05月03日 | my camera

1962年発売 当時価格23,500
ペンタックスの中では一番好きな
「アサヒペンタックスSV」の黒メータ付き。
直線と曲線が絶妙に調和した外観デザイン。
上部にのっかかった露出メータと共に
今では絶対市販化されないだろうと思う。
マーケティングに左右されないデザインで
作り手の顔が見えるような工業デザインに
強く惹かれ憧れます。
シルバーのモデルは容易に手に入りやすいけれど
このブラックはなかなかありません。
これもジャンクのものをせっせと分解して
使えるようにしたものです。
後買いのレザーケースと昔のエンジストラップ(ニコンですが…)との
組み合わせにデザインバランスの色気を感じませんか。


 PETRI ペトリV6大改造

2008年05月01日 | my camera

1968年発売 当時価格27,400
最近手に入れましたこの「ペトリ」。
明治時代に創業し、1977年(昭和52年)に会社整理を申請、
現在では会社共々消滅してしまったペトリのカメラです。
ロゴマーク・花文字がすごく70年代の香りがプンプンで
惹かれるデザインです。
もちろん操作面でもシャッターボタンが今のカメラでは見られない
前面の斜めにあり、これはとても押しやすいデザインです。
手元に来たときはどうにか巻き上げ・シャッターが作動するレベル。
ファインダを覗くとプリズム腐食が始まりファインダーもゴミだらけの
かわいそうなカメラでした。
プリズムやファインダー交換するにしても
まさかペトリがもう一台あるわけもなくどうしようか途方に暮れていました。
そのときです…
視線の先に壊れたペンタックスKが見えたのです。
「まさかペンタックスのものがペトリに使えるわけがないよな…」
そうは思いながらも手は分解にまっぐらです。
ペンタックスKからプルズム・ファインダースクリーンを取り出すと
それがまさか
「ぴったりです」「形状も全く同じ」
すごく一人で幸運な気持ちで移植手術です。
仕上がりは最高です。
ファインダーも明るく、プリズムもきれい。
明日はなにかいいことありそう…
ひとりで満足した一日でした。