incontro casuale

日々の出会いを大切にしながら、生活を愉しむためのblog

美しき数字の世界へ

2006-01-09 15:31:05 | 読書
喘息とはいえ、咳が治まっているときは、
普通に生活ができるのに、外をむやみに出歩けないので、
家でゆっくり読書をしていました。
昨日読み終えたのは、

博士の愛した数式

新潮社

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今年映画化された作品の原作です。数字が沢山出てくる割には
とても読みやすくて、最後まで読み終えてもしばらくは
その余韻にひたっていました。
高校・大学と理系でしたが、数学は得意とは言えない成績の私も
数学の神秘的な部分や哲学的な部分にはとっても魅力を感じていて
受験勉強で無ければもっと楽しく勉強できていたかなあと思います。

この小説の中にも、沢山の美しい数字や数式が登場します。
80分しか記憶がもたない、この本に登場する博士ほどではないけれど、
私が出会った多くの数学の先生もとにかく個性的でした。

高校のころ、猫の縞模様とカオスの関係について熱弁していた
代数幾何の先生。教授になっていなかったら、
"3次元おでん"という名のおでん屋(いったいどんな、多面体の
具が出てくるのでしょう?)を開いていただろうと
話していた大学の研究室の担当教授。
変人だけど愛すべきキャラクターはこの博士と重なる部分も
たくさんあり、そんなことを思い出しながら読んでいました。

活字嫌いの私が、最近読書に夢中です。
次の本は表紙の美しさに引かれて買った、三島由紀夫です。


機内にて

2005-11-13 13:04:19 | 読書
ミラノに無事到着しました。
今回は、ロンドン経由で合計14時間ほどのフライト。
こんなに、ゆっくりと時間がとれることも無いので、
読書にふけることにしました。

月光の東

新潮社

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宮本輝は高校生の頃好きでよく読んでいた作家。
独特の人物描写や、人間の感情の描き方がとても魅力的で、
今回買ったものも、そんな彼の作品らしく、読み進めていくうちに
登場人物の過去や感情が繋がっていくという面白さがあります。
結局半分まで読んだところで、終わりましたが、
続きを読むのは帰りの飛行機の中かなぁ?

ミラノのホテルはインターネットの環境があまりよくないので、
Blog更新あまりできないかもしれません...
アメリカのようにはいかないようです。