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おばさんの落書き部屋

日々の出来事など思いつくまま

映画鑑賞11月

2012-11-25 22:13:51 | 映画

出かけたついでに時間が余れば、いつも内容に構わず一人で映画館に飛び込むことが多いので
当り外れがあり詰まらない時は、居眠りしてしまうこともある。
その点、今週の2本は全く異なるストーリーだったが、もう一度見ても良いと思えた良い映画だった。

「屋根裏部屋のマリアたち」(星ヶ丘三越映画劇場)
1960年代、フランス・パリに住むブルジョワと彼の屋根裏部屋に暮らす陽気で情熱的なスペイン人の
メイドたちとの日常生活が織りなす物語。
メイドたちとの出逢いによって、味気ないモノクロームの生活を送っていた中年男性が情熱と
好奇心に満ちた毎日へと変化して行く様子は、人は何歳になっても人生をやり直すことが出来、
たった一度きりの人生を後悔なく楽しむ秘訣を教えているように思われる。
ユーモアと優しさに満ちた心温まる映画だった。

「桃(タオ)さんのしあわせ」名演小劇場
結婚もせずに60年間、同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんがある日、脳卒中で倒れた。
ごく当たり前に身の廻りの世話を任せていた雇い主はその時、桃さんがかけがえのない人
だったことに気づき、多忙な仕事の合間に献身的に介護する。
この作品のプロデューサーでもあるロジャー・リーさんの実体験を元にした実話のもつ説得力が
人生の老い支度をする年齢になって「老い」について、「幸せに逝く」とは、「悔いなく人をおくる」には・・。
誰にも訪れる老いの現実が温かく描かれていて、人と人の絆の尊さがストレートに伝わってきた。
  
   


映画鑑賞「ナイアガラ」

2012-11-06 22:45:46 | 映画

名古屋市文化振興事業団主催で昔懐かしい映画がワンコイン(¥500)と安い料金で
観ることが出来る。
今日は、名東文化小劇場で“往年の名女優”シリーズvol.3「ナイアガラ」が上映されるとあって
予約していた歯科で、虫歯の治療を終えるや否や夕食もそこそこに出かけた。
会場への交通の便がよく、マリリン・モンロー出演のせいか、昼・夜共にチケットは完売となっていた。

18:30開演前に館長さんから、この映画の制作された1953年頃の時代背景や
マリリン・モンローの不遇な生い立ちから名女優となるまで、そして3度の離婚から亡くなるまでの
紹介、また、この映画の見どころなどの解説もあった。
この映画の劇中で「モンロー・ウォーク」と呼ばれた独特の歩き方が、話題を呼んだが、
靴に工夫がなされていているので足元もご注目とのこと。

ナイアガラの滝近くにあるホテルに宿泊した2組の夫婦を中心に展開する。
マリリン・モンローは悪女を演じ、密会していた若い男に夫を殺させる筈が思わぬ方向へ。

魅力的なマリリン・モンローやナイアガラの滝の瀑布の凄まじいスケールの大きさ
画面いっぱいで、観光に行かなくても存分にタイアガラの滝に行った気分になれる(?)
ストーリーはスリルあるサスペンス映画で、時代を問わず、良い映画は何度観ても楽しめる。
   


映画鑑賞4本

2012-11-05 21:48:31 | 映画

観たいとマークしていても、気がつけばいつの間にか見逃してしまう映画が多い。
レンタルで観ればいいかとも思うが、出来れば劇場へ出かけて観ることにしている。
最近、観た中で、どなたにもお薦めの1本は名演小劇場で、今上映中の「情熱のピアニズム」。
ピアニスト/ミシェル・ペトルチアーニの人生を栄光の日々から36歳で亡くなるまでのドキュメンタリー
映画。
全身の骨が折れた状態で生まれた時から始まり、病気のため、幼少時代は歩くことも出来なかった。
成長しても1mしかなかったが、ケタ外れた音楽の才能と誰にでも愛される人格で、フランス最高の
ピアニストと讃えられ、36歳で亡くなるまで、150%の人生を駆け抜けた。
彼の言葉「人間であるために、身長が180cmある必要はないことを、人々は理解しない。
大切なのは、頭と体の中にあるもの、特に、精神の中にあるものなんだ。」と言っている。
私は、五体満足だが、のらりくらりと人生を送ってきたし、今もそう。(反省ばかり)
プアノスピードもタッチも見事なハーモニーを紡ぎだし、人生も生きる喜びが全編に溢れていた。
誰にでも出来ることではないが、障碍を持ちながら凄い人だな~と感動の映画だった。

「ハンガー ゲーム」(ミッドランドスクエア)
時間のタイミングで飛び込みで観たのだが、スリルがあって結構、面白かった。
ストーリーは文明が崩壊した近未来アメリカを舞台に、殺し合いのゲームが繰り広げられる。
ゲームには貧しい場所に住む24人が選ばれ、生存確率は1/24で最後の一人まで戦う
娯楽映画。

「GIRL」星ヶ丘三越劇場
「テルマエ・ロマエ」 星ヶ丘三越劇場
2本とも私の好みの映画ではなく、ストーリーもはっきり覚えていないくらい。
デパートの買い物疲れもあり、途中で居眠りをしていたかも。
    


東山植物園散策と映画「ソハの地下水道」

2012-10-13 20:36:46 | 映画

観たいと思っていた映画を、なかなか時間が合わず、最近見逃してしまっているので
今日は、家事をすっぽかして思い切って出かけることにした。

空は秋晴れ、絶好の行楽日和なので、行きに途中下車して東山動植物園に立ち寄った。
動物園は孫を連れて何度も行っているのだが、植物園は一度も行っていないことと、
今日は植物園エリアの「合掌造りの家」の中で知人がハーモニカ演奏をするという情報を
得ていたためでもある。
家族連れで賑わう動物園内を縦断し、星ヶ丘へ通ずる自動車道を横断し、目指すところは
思いの他、距離があり、辿りついたときは半分くらい演奏は終わっていた。
 演奏曲目は 「別離」「てんとう虫のサンバ」「ロング ロング アゴー」「船頭小唄」「箱根八里」
          「ふるさと」etc.
ススキ、 萩、など秋らしい植物や、水辺には珍しい名前の種々のスイレンが美しい花を
咲かせていて、やはり来て良かったと思った。

午後、その足で名演小劇場で映画「ソハの地下水道」を鑑賞した。
この映画は1943年ナチス政権下のポーランドで迷路のように張り巡らされた地下水路に
ユダヤ人をかくまった1人の男(名前:ソハ)の感動のノンフィクション。
ナチスによるホロコーストの悲劇は、多くの映画や小説のモチーフになっているが、過去に観た映画
「シンドラーのリスト」「戦場のピアニスト」など、どの作品も、実話であるので、心に迫るものがある。
ネズミが這いまわる灯の光のない、劣悪な環境の中で生活するユダヤ人を演じる俳優も
撮影も大変だったであろうけれど、内容も暗いが、全編、うす暗いシーンの連続だった。

 
グループ「ブラック ボックス」のハーモニカ演奏    「合掌造りの家」

 
   オオオニバス                       カミカヤツリ   
        

 


9月の映画鑑賞

2012-09-23 23:32:15 | 映画

今月は何かとタイミングを逃し3本にとどまったが、心に残る良い映画を観ることが出来た。

1本目は9/4 名東文化小劇場で上映の「誰がために鐘は鳴る」
名東なつかシネマ“往年の名女優”シリーズvol.2 友の会会員は¥450で観ることが出来た。
ヘミングウェイの代表作の映画化ということで、往年のハリウッドスター ゲイリー・クーパーと
イングリッド・バーグマン 美男・美女が主演。
スペイン内戦に参加した主人公が、任務を遂行する中で出会った娘マリアとの悲恋を
描いた物語。
最新の映画ばかりではなく、昔の名画を観るのも良いものだ。
次回は11/6(火)にマリリン・モンロー主演の「ナイアガラ」だが、残念ながら観に行けそうにない。

「ユナイテッド・ミュンヘンの悲劇」ミリオン座
イングランドの名門サッカークラブ「マンチェスター・ユナイテッド」を襲った悲劇と、そこからの
再生の道のりを描いた実録ドラマだそうだ。
準々決勝を終えチャーター機で帰路につく途中、給油に立ち寄ったミュンヘンの空港で飛行機が
事故を起こし、乗客乗員44人中、23人が死亡。
主力選手がほとんど死亡。試合に参加出来るのはたった4人だけ。
ノンフィクションの映画が好きだ。
過去にこんな事もあったんだ・・。と思うと映画の重みを感じる。

最強のふたり」ミリオン座
第24回東京国際映画祭でグランプリを受賞し、主演の二人も最優秀賞を受賞した作品だけあって、
もう一度観たい映画だった。(フランス映画)
あらすじは、パリに住む事故で頸髄損傷になった身障者の富豪と、住み込み介護人(フィリップ)
との事を描いた物語。
フィリップは相手を病人としてではなく、一人の人間として扱っい、お互いにだんだんと親しくなる。
登場人物の二人は実在し、エンディングロールで現在の二人が僅かに映し出された。

小説でも映画でも本当にあった事を描いているのは重みがあり、心にいつまでも残る。