<W杯欧州予選:イングランド2-0アンドラ>◇6日◇6組◇バルセロナ
6月に行われた欧州選手権の出場を逃した6組のイングランドは、アンドラを2-0で下した。
イングランドのカペッロ監督は、注目のW杯予選初戦で独自色を打ち出したが、思惑が外れた。それでも選手交代を的中させて勝ち点3をもぎ取り、面目は保った。
昨年の欧州選手権予選で敗退し、24年ぶりに本大会出場を逃したイングランドが変革を求めて招聘(しょうへい)したカペッロ監督。徹底して守備的なアンドラにはサイド攻撃が有効と見て、いずれも代表経験が浅いが、縦への突破力があるウォルコットとダウニングを抜てきした。
しかし、親善試合でもあまり試さなかった布陣は機能しなかった。後半にダウニングと交代したJ・コールは、中へ切れ込む動きで苦境を打開。後半4分に豪快な右足ボレーを決め、同10分にはGKをかわしながらスルーパスを左足で流し込んだ。
同監督は就任後9カ月たっても戦い方を決めきれないが、まずい戦術にすぐ見切りをつける判断力は前任のマクラーレン監督になかったものだ。「J・コールは調子に乗っている。そういう選手は使ってみるものだ」。そんな直感が働くのも、名将ならではか。
[ニッカン]
England:
James, Johnson, Lescott, Terry, Ashley Cole, Walcott, Barry, Lampard (Beckham 79), Downing (Joe Cole 45), Rooney, Defoe (Heskey 45).
Subs Not Used: Robinson, Brown, Bridge, Bentley.
[BBC sport]