長岡育英センター・ブログ

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時差

2011-10-05 00:12:04 | きょうの育英
勉強の時間のこと。

時計の勉強をしている二年生を見て、
三年生の男の子がふと疑問に思ったことを口にした。

「アメリカって今何時くらいかな?」

と聞かれたので、答えた。

「"めざましテレビ"のニューヨークからの中継があるね。
日本が朝を迎えてみんなが学校に行く頃になると
ニューヨークの人たちは仕事を終えて帰る頃だ。

と言うことは、大雑把に考えると、日本が朝の7時くらいに
アメリカでは午後5時や6時位になっているんじゃないかな。

すると大体14時間から13時間位ってことになるかな。」

「へぇー。そうなんだ。おもしろーい。」と子ども達。


先ほど調べたところでは、大体の計算はあっていたようです。
アメリカは東部と西部では国内でも時差がありますけどね。


すると、もう一つ質問が。

「先生、アメリカって一日は何時間かなぁ?」

「え?!」

「だから、アメリカって一日は何時間なのかなぁ?
日本はさぁ、一日はさ、24時間でしょ。
じゃぁ、アメリカは?何時間なのかな?」


「う~む、面白い質問だね。」

我々大人が当たり前、常識に思っていることに、
何のてらいもなく疑問を投げ掛けて来る子ども達の
鋭さには、時にドキリとさせられます。

ごく自然に大人的に答えると同じに決まってるじゃん、
となるところでしょうけれども、この問いかけには
ちょっと唸ってしまいました。

科学の常識がそうなっているとか、テレビでそう言っていたとか、
先生がこう言ったもんとか、本に書いてあるとか、
そんなことを鵜呑みにしちゃう子どもにはなって欲しくないなぁ。

いや、学校の授業や大人の言うことにイチイチけちをつけられると
それはやり辛いけれども。

でも、科学の常識や定説や、大人の言ったことや、先生や
テレビや新聞やマスコミや本や雑誌や何かがこう言った、
インターネットにこう書いてあった、
Wikipediaにこう書いてあった、

だから、それが全部正しいなんてことは
ないってことだけは確かだと思う。


当たり前じゃん。
常識じゃん。
そんなの決まってるじゃん。
わかってるし。

なんてみんなが思ってることを疑ってかかるところから
科学する心は始まるし、学問の探求は始まるんじゃないかな。

自分の目と耳と頭と足と、いや、体と持てる知恵と
全てを総動員して、確かめてみるんだ。
とことん。
とことん。


で、最初の質問だけど、

どうだろう、アメリカ大陸横断してくるとなにかわかるかな?

大発見は、案外そんな小さな疑問から始まるのかもしれない。

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Step by step
by 川上