
今日は名古屋まで古川美術館『人の姿かたち』展を観に行ってきました。

古川美術館へ行くのは初めて。たまたまテレビのニュース番組で紹介していたのを見て行くことを決めました。
場所は地下鉄東山線「池下」駅から徒歩3分なのですが、いきなり道を間違えて「今池」まで歩いてしまい、引き返したので30分近くかかってしまいました(笑)。
古川美術館は故古川為三郎氏が寄付された美術品を中心に展示。年数回の特別展を開催しているようです。
また、古川氏が生前住んでいた邸宅を開放している、分館 為三郎記念館もすぐ近くにあります。
同美術館のサイトはこちら:古川美術館
さて、今回の展示は『人の姿かたち』展。様々な画家の人物画を展示しています。
通常、○○展というと特定の人物あるいは特定の時代の絵画ばかり展示されることが多いですが、今回の展示は作家、作風がバラエティに富んでいて面白いものでした。
目玉はレオナール・フジタの『femme』、東郷青児の『尖塔』、小磯良平の『踊り子』、伊藤清永の『裸婦』、藤井勉の『モルゲンロード』のようです。
1階の第1展示室では「バレリーナ 洗練された美」「舞妓 伝統美」「裸婦 女性美の追求」として合計15点が展示されていました。
さらに特別展示室では「躍動する人体美」としてロバート・ハインデルのダンサーの絵を4点展示。
2階の第2展示室では「いろんなかたち」「日常のかたち」「生命のかたち」「愛しき姿」というテーマで18点が展示されていました。
個人的にはトータル37点で1,000円は高いかな?とも思いましたが、東郷青児の『尖塔』が見られただけでも入場料を払った甲斐があったと思いました。この作品は大作ではありませんが、東郷青児らしい素晴らしい作品でした。
また、目玉の小磯良平の『踊り子』、伊藤清永の『裸婦』、藤井勉の『モルゲンロード』も良かったですが、高沢圭一の『夜の絹』も良かったです。
面白かったのは会期前半の来場者による投票で作品に順位をつけていて、作品の横に発表していること。これはほかの美術館ではやっていないことで、しかも投票者のコメントも3つほど記載していました。これを読むと専門家でない普通の人のコメントから自分と違う感じ方を知り、面白いと思いました。


為三郎記念館も見てきましたが、純和風の建物と日本庭園でなかなか趣がありました。