優柔不断後の決定 その2

日々つらつら書き留めます。ネガティブでポジティブ。
決定力と、前向き思考を手に入れたい。

100回泣くこと:中村航

2009-07-04 00:49:07 | 小説
というわけで。

本日はあまりに動けなかったために、
今日一日のスケジュールをちゃっちゃとこなし、
休憩時間を多めに取りました。

で、本読んでました。

「100回泣くこと:中村航」



ちなみに作者さん、僕と同じ県民。
これで、入間人間さんの他の人を知れたと満足。

ちなみに大崎よしおさんは札幌出身。

ご当地の作者さんの本を読むと、案外情景が解る自分が嬉しい。


で、内容。


「よくある彼女が死んじゃう物語。」


以上。

本当にそんな感じの物語。

でも結構面白かったです。登場してくる犬が可愛すぎました。

犬が死んじゃうと実家から電話があり、
彼女が「バイク直して戻ったら?」と提案し
二人でバイクを直す時に主人公がプロポーズして
じゃ、結婚の練習しよっか!

って話。


ちなみに帯に、ゴスペラーズの北山さんが
「うっかり新幹線で号泣しました」と書いておりますが、

僕は帰りの電車で涙が出たよ(リアル)

あれだね、満員電車の中で泣くって結構恥ずかしいですね。


なんていうかね、イメージが透明でした。
大崎さんとは若干違う透明さ。

使う言葉は普通で別に特別じゃないのに、
それを最適な場所で使うから
とてもその言葉が綺麗に文に収まる。

綺麗だった。うん。綺麗でした。

それと、

なんていうか、登場人物がかっこいい。
伊坂さんとかの「かっこいい」とはまたちょっと違うんですが、

その苦しみを抱いて、その言葉を発するのか。という所がかっこいい。

普通、そんな事言えない。できない。
彼女は、強い。本当、素晴らしいと思う。


そして、テーマが深かったです。

愛する人と一緒になったとして。
どちらかが生き続けて、どちらかが先に死ぬのに、
あなたは誰かと一緒にいたいですか?

そんな大きな流れ。解説にも同じ様な事書いてあった。

このレベルになると、幸せって何?レベルまでになるので
僕はあんまり考えてません。考える必要もありませんので。


それと、

彼女が居なくなってしまった後の彼の喪失感が半端無かったです。

バイクは直った。分解して洗って組み立てたら、動くようになった。
でも、今の生活を分解して洗って組み立てても、彼女は戻ってこない。

そんな絶望っぷりに心を打たれました。



彼女が死んじゃうって言う話はたくさんあるじゃない。

もう古いセカチューだったり
大崎さん「9月の4分の一」の中の女性が歌う話だったり
アジアンタムブルーだったり。

でも多分、この本は忘れないと思う。
そんな恋愛小説でした。時間がある方は是非。

ちなみに昔中村さんの「夏休み」を読んだけど、
そんなに面白かった覚えがない。
色々解るようになってきた今読み返してみたら
何か違うのかなぁ。


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1 コメント

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Unknown (藍色)
2009-09-19 18:26:25
こんにちは。
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