「天道虫(てんとうむし)の会」

私たちは、今井信子さんのライフワークでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、「天道虫の会」を立ち上げました。

小樽ヴィオラマスタークラス(その2)

2020-03-11 11:26:26 | 日記

2月11日小樽市民センター・マリンホールで開催された「小樽ゆき物語演奏会」で聴衆を魅了した今井信子さん、大島亮さん、草冬香さんは、2月13日午後、クァルテット・インテグラ(ヴァイオリン:三澤響果、ヴァイオリン:菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里)及び若いヴィオラ奏者藤原右京君と共に、小樽市立朝里中学校を訪問して出前演奏会を行った。今井信子さんは、過去15年間小樽ヴィオラマスタークラスで若手演奏者育成のレッスンや小樽市民のための演奏会をやってきて数年前に小樽ふれあい観光大使に就任されて、日頃から音楽を通して地元のお役に立ちたいという気持ちが強く、今回地元の中学校に出かけるアウトリーチ活動(お客様がやってくるコンサートホールではなく、演奏者が自ら出かけて行ってホール以外の場所で演奏する)となってその思いが実現したに違いない。

 

当日演奏会場となった同校の体育館には、全校生徒283名がコの字型に整列した。彼等が彼らの目の前で「世界の今井信子」と彼女の仲間たちによる生のクラシック音楽の演奏を聴く機会は、同校の授業の一貫として実現したそうだ。学校の先生でもある司会者が、世界で活躍する今井信子さんのプロフィールを紹介した後、今井信子さん、大島亮さん(ピアノ草冬香)がクライスラー「愛の喜び」を演奏してプログラムが始まった。次いでヴィオラの多様な音色の紹介を兼ねて大島亮さんと藤原右京君が生徒の列の中に入ってバルトーク:44のヴァイオリン二重奏曲から2曲をヴィオラで演奏した。私は、生徒たちの顔色が紅潮してくるのをビデオカメラのレンズを通して感じた。

 

大島亮さんが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの違いを解説、それぞれの奏者の出す音を聴かせながら音色の違いを体験すると、生徒たちの眼はますます輝きだした。

 

途中、クァルテット・インテグラ(ヴァイオリン:三澤響果、ヴァイオリン:菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里)と朝里中学校吹奏楽部員5名が、一緒になって「365日の紙飛行機」を合同演奏して、出前演奏会は大いには盛り上がった。

 

会場の雰囲気が最高潮に達した時、プログラム最後の曲、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(小早川麻美子編曲)が、ヴィオラ(今井信子、大島亮、山本一輝、藤原右京)、ヴァイオリン(三澤響果、菊野凛太郎)、チェロ(築地杏里)、ピアノ(草冬香)、演奏者全員で演奏され、283名の全校生徒、及び出前演奏会に出席した教職員、朝里まちづくりの会の会長さんはじめ関係者の皆様から割れんばかりの拍手が今井信子さんと若い演奏者全員に送られた。

 

私は全生徒283名の表情を捉えるために、三脚を使わず体育館をところ狭しと1時間余り歩き回ってビデオ撮影をした。直ぐそばで演奏されるクラシック音楽に対する好奇心一ぱいの眼差で熱心に演奏に耳を傾けていた生徒たちの表情がとても印象的だった。彼等にとって素晴らしい体験だったと思う。

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