「天道虫(てんとうむし)の会」

私たちは、今井信子さんのライフワークでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、「天道虫の会」を立ち上げました。

今井先生の傘寿記念演奏会を聴いて

2023-08-20 11:54:14 | 日記

  2023年8月18日、今井先生の傘寿記念演奏会がありました。当日も暑く夕方になっても気温は下がりません。7時からの演奏会に6時半頃にサントリーホールに着きましたが、入口付近は入場者でごった返していました。

  今回は舞台袖の二階席からの観覧でした。定刻7時過ぎに天皇陛下がお見えになりました。皇太子時代から何回かお見えになっていますが、今回は、皇后陛下、愛子様もご一緒です。3時間近くのステージを最後まで鑑賞され、最後は盛大な拍手を送っておられました。

  曲目は、初めて聞く曲や義理の娘さんの朗読など珍しい演出でとてバラエティーに富んでいました。

  小樽ヴィオラマスタークラス参加メンバーとのブランデンブルク協奏曲は、小樽での演奏を思い出しながら聴いていました。演奏会二日前のリハーサルも覗かせて頂きました。この日は、皆さんとても楽しそうに、懐かしそうに演奏していてとても良いお顔をしていました。

  圧巻は、この日のために結成された、モーツアルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」でした。最年少はコントラバスの9歳の男性奏者です。子供用の楽器を大人に混じって一生懸命弾いているのがとても印象的でした。何十年後かには世界を牽引する奏者になっているかもしれません。

  メンバーはオーディションで選ばれた30代までの気鋭の奏者ばかりです。今井先生の「共に音楽をする喜び」そして「音楽への憧れ」に共感しての参加です。真剣に演奏に取り組む姿勢が伝わってきて感激しました。

  舞台袖の二階席は、大編成の演奏品目では若干音のバランスが悪いのですが、指揮者の山田和樹氏の指揮ぶりや奏者の表情も良く拝見でき、もなかなか良かったです。

  この日のどの演奏品目も今井先生の暖かいお人柄が出ており、とても癒された3時間でした。この貴重な時間を天皇ご一家と共有できたのも至上の喜びと勝手に思っております。(座席は、天皇ご一家とステージを挟んで反対側の位置でした。)

  義理の娘さんの朗読による「はなのすきなうし」は、今井先生の優しい伴奏と娘さんの朗読がとても良くマッチしていて家族愛を感じました。また、音楽の素晴らしさに加えて、「図体は大きいが花の香りが好きな牛が闘牛場に連れていかれて闘牛士たちの挑発を受けても戦うことをせず、牧場に返されて花を愛して幸せに余生を送る」というストーリーが、「この世から戦争を無くして欲しい」という強烈なメッセージに聞こえ、露ウ戦争の早期終結を祈りながら聴いていました。

 

天皇ご一家(読売新聞オンラインから)

今井先生のご挨拶(当日配布されたパンフレットから)

今井先生画像集(当日配布されたパンフレットから)

 

 

 

 

 

 

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「天道虫(てんとうむし)の会」のご案内

「天道虫(てんとうむし)の会」のご案内   ―小樽ゆらぎの里での今井信子さんの音楽活動を応援する会の発足― 2014年6月23日   私たちが敬愛する今井信子さんが小樽「ゆらぎの里」朝里川温泉で始めたヴィオラマスターコースは、今年の正月で10周年を迎えました。此の間多くの教え子がここから育ち、年々今井先生に憧れ慕う俊秀のアーティストも多くこの地を訪れるようになり、先生を囲み、手伝い、研鑽し、コラボレートする世界にも類のない活動の拠点として高まっています。 この度、私たちは、今井信子さんのライフワークの一つでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、それぞれの立場でできる支援を行うとともに、それぞれのネットワークを通してこの活動を知ってもらい、多くのクラシックファンに珠玉のコンサートに触れていただくお手伝いをしようと、「天道虫の会」を立ち上げました。 皆さまには、「天道虫の会」の活動にご理解いただき、それぞれにできるご支援・ご協力いただければ幸いです。この会へ参加いただける方は発起人までご連絡ください。会員には、会のシンボルとなる竹製てんとう虫のバッチをお渡しします。 発起人メンバー 高野るみ、諸角憲治、砂岡茂明、樋口義洋、青木真也、須藤正實 <天道虫の会の由来>  天道虫は、太陽=天道(今井信子さん)に向かって飛ぶ習性があるという由来から名付けました <ホームページ> http://blog.goo.ne.jp/igainet  会の活動、小樽での音楽活動、今井さんの演奏活動など適宜掲載します。