つまらん失敗

昨日、実験がうまくいかんと書いたら、今日は信じられんようなちょんぼをしてしまった。幸い、実験の成否には関わらないだろうと周囲の研究者も笑いながら言ってくれるので良しとしているが、気分が悪い！



これまで、大学や研究室を転々としているので、将来一流となるような若い人の様子も何人か見てきました。そういった連中というのは、新しい技術があるとか、誰もできない実験ができるとかじゃないんですよ。だって、どんな技術も時間が経てば陳腐になります。この業界はそのスピードが速い。
そうじゃなくて一流になる人って、つまらない失敗がないんです。普通にみんながやれる実験が、教科書に載せれるようなきれいさでできてしまう。オペレーションのひとつひとつが丁寧で正確。したがって、調製されたサンプルの精製度が高く、量も十分なんですな。同じ結果ならちょっとぐらい汚くてもOKという人は、知らない間に研究者として差がつけられてしまうのです。
こういう人たちは、人間的には臆病で神経質な人が多いと思う。しかもドライなタイプ。豪快な人情派は研究グループをまとめるには向いていますが、その人自身の実験は普通レベルってことが多いですな。人間の集団ですからいろんなタイプがいていいのですが・・・。

もうつまらん失敗しないぞっ！

本日のお酒：宮崎そば焼酎　雲海