遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

昨日の友達、明日の知己

2012-11-29 21:08:31 | 大学生活
昨日、分子生物学会年会(略して「分生」)のプログラムが送られてきました。今年はこっちでも発表します。メインは癌学会になってるんで、久しぶりです。所属が所属なんで、ま、しょうがないですし、今は酵母遺伝学やってないのでヒト培養細胞がらみの仕事を分生に持っていくのがなんとのう気が引けるでござった。
プログラムをパラパラめくりながら、昔の仲間を捜すのがいつもの習慣です。O大時代の仲間、Q大時代の仲間・・・変わること無く同じ研究テーマでやっていけている人なんてほとんどいません。それでも、演題に名を連ねて存在してくれているだけで嬉しいものです。お世話になった人、世話した連中・・・一度消えたんだが、復活して発表演題を出している人。自分のグループを持っていくつもの演題で連なる名前の最後のポジションをとっている人。前聞いた話だったらとっくに任期は切れてるはずなのにしぶとく残って発表しにくる人。

探しているのは、探しても探しても見つからない名前。最後に見つけたのがいつだったかさえ思い出せない人の名前。

大学生の就職内定率10月1日現在63.1%、2年連続で改善(日本人材ニュースHRN) - goo ニュース
大震災の年はホントにひどい状況で、あまりに暗く厳しく先のなさそうな日々の中で心が折れて就活はおろか、大学に出てくることも出来なくなる子も少なくなかった。こちらも自殺しないでくれと祈るような気持ち。今年は少しマシなようですが、たいへんなのは変わらんです。
テレビで選挙報道を観てると、やたら老人が元気なのは、「彼らはこれから長く生きる必要がないから元気なのかなー」って、不謹慎な感想を持ってしまいます。

オーストラリアからメールをいただきました。昔、共同研究をやりかけたMさんです。このブログを見つけてくれたそうです。インターネット、ずんばらすい~。Q大時代にお世話になった・・・というか、時々競争相手だったO大医学部の研究グループの方だったので、なんとか共同研究を組んで一発業績を出したかったのですが、当時の僕の立場はすんごく不安定だったのでホイホイ研究テーマを外から持って来れる状況でなかったのであります。メールの最後に「もし何かの機会にオーストラリアに来られることがありましたら・・・」とありました。ちくとばかし遠いっす。メルボルンかぁ。w いずれまたどこかの戦場で相見えましょうぞ♪

米国留学で何も出せなかった僕が運良く拾ってもらえて、日本での大学人としての生活を始めることが出来たのが福岡という土地でした。荒っぽいが人なつこい、激しいが温かい人々のいる街です。福岡での分子生物学会では昔の仲間と出逢うことをすごく楽しみにしていたんですが、SNSでフォローし合っている人達のオフ会に呼ばれてしまいました。過去ばかりを振り返ってられないんだよねー。その方が楽しいや。

本日のお酒:SUNTORY AMBER BEER + 立山 特別本醸造
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