遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

DNAでイミュナイゼーション

2006-06-14 22:09:55 | BIONEWS
ベータアミロイドを発現するDNAを細胞に導入し体内にベータアミロイドに対する抗体を作らせることでベータアミロイドの脳内での蓄積を抑制する技術を東京都神経科学総合研究所を始めとするグループが開発した。いわゆる"Genetic Immunization"とか"DNA Vaccination"とか呼ばれる方法なんだけど、筋肉注射で出来るようにしたらしい。DNAを細胞内に取り込ませてちゃんと発現させることが難しかったんで、その方法さえ確立すれば応用は他の遺伝子を使っていろいろとできると期待できます。

ベータアミロイドは変性型が蓄積して脳細胞に炎症を起こし、認知症を引き起こします・・・・一般にアルツハイマーと呼ばれている病気です。ベータアミロイドが原因であるとする説に異論を持つ医学者もまだいますが、メカニズムはともかくアルツハイマー症を抑えることが出来るなら結果オーライで臨床的にはOKでしょう。

記事のURLは、http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060613i503.htm
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