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WAVEが日頃気付いたこと、
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雨の音

2014-06-10 08:58:01 | Weblog
自宅で作業しているとき、窓を開けているんですがかすかに雨が降って来たかなあと思うと急に雨足が強くなり、見る見る世界が水の中へ入っていくような感じの天気。ジメジメが更に増しますが、私は意外とこういう雨の音を聞いているのが好きです。
ゆっくりコーヒーを入れながらアルゼンチンタンゴでもBGMにしようものなら至福の時(笑)。余裕のない締め切り間近はそういうこともできませんが、余裕のある時はそんなひと時も梅雨を乗り切る良い時間になりますね。

最近はまっている本が「白鵬のメンタル」という本です。第69代横綱白鵬のストレスマネジメントをしているトレーナーの方が白鵬とのやり取りで培ったメンタルコントロールの手法を紹介されてます。勝負の世界でその技を絶えず研究し自分自身との戦いを強いられているプロスポーツ選手や勝負師の人達が言う事は普段生活している私たちとは縁が無いかと思われるかもしれませんが、こういう本を読んでいるとそんな彼ら彼女らもプレッシャーや問題を乗り越えようとする一人の人間であり、それらを克服する術は私たちにも大いに共通する点がある、ということが分かってきます。
自分を向上させようと思う時、ただやみくもに何かをし続けても意味は無い。もちろん日々の積み重ねや技術の研鑽は尊い事なのですが、一つ一つの仕事、作業、モチベーションに自分なりの工夫を凝らすことでレベルアップしていく、ということをこの本では紹介してくれています。そして白鵬関の場合はそれに天性の「素直さ」が加わることによって周りのアドバイスを受け取ることができるということもとても興味深いです。しかもこの素直さはただ言われたことを鵜呑みにする、ということではありません。不思議に思うことや疑問を素直に「何故?」と言えるのも一つの素直さだと言います。これは実は意外と難しいことだと思います。

教えられたことに対して理解しようとするから「Why」が生まれる。理解しようともせずただ受身の人はなぜだろう、と思うことすら失くなってしまうものですね。そのうちに感性が鈍ってしまい、自分を向上させようと言う気すらなくなってしまう。それって人として致命的です。

本の中で筆者は白鵬関は昔から決してメンタルがずば抜けて強い人ではなく、むしろ弱い面をたくさん持っている人だった、とおっしゃっています。でも周りのサポートと白鵬関自身の「相撲が好き」「相撲に対する情熱」を持って努力した結果、元々持っていた素質を開花させることが出来たんだ、と。それは特別なことではなくて、普通の人にも当てはまる所がたくさんあると言います。

仕事・趣味・周りの人間関係を構築することに置いてもヒントがたくさんある気がします。