やっとブログを更新できる休日です。
公私ともに過酷なここ数ヶ月。たまの休みも部屋の掃除や溜まっていた資料の整理などしているとあっという間に過ぎてしまい、落ち着いてまったり過ごすような時間も取れずにいました。まあその中でも美術館に行ったり、充実した中にいたわけですが、こうして落ち着いてブログを書くなんて本当に久しぶりです。
読書もようやくまた再開しました。今は4冊を読んでいます。その中からおすすめが池上彰氏の「いま、君たちに一番伝えたいこと」という本です。並行して「世界から戦争がなくならない本当の理由~戦後70年の教訓~」も読んでいるんですが、前述の本は東工大で一般教養の授業をしている池上氏が今の大学生をはじめとする若者たち、また今は大人になった「昔の若者」に伝えたいこと、という趣旨になっています。日経で連載されていた文章をまとめた書籍です。
テレビ画面の向こう側のニュースは他人事のように思えて、実は私たち一人ひとりにとても影響があったり、逆に言えば自分たちに近い物事やニュースもやがて世界と関連性があると思えば、世の中のどんな事柄も興味が湧いてきたり、視点が増えて色々考えさせられることがあります。
本の冒頭で、池上氏が新米新聞記者時代、研修を受けた講師の言葉を元に「迷ったときは初心と理想を忘れないこと」という提言をしています。これはどんな職業でも言えると思います。
事件が起きたとき、一般の人は「非常線」で仕切られ、現場には近寄れません。その非常線を越えて、記者はもう少し近くまで行くことが出来ます。それは、国民の知る権利に奉仕するためだと教えられたそうです。だから、早く、分かりやすく、正確に伝える義務と責任がある仕事なのだと。
すごく重責を感じることですが、プロ、というのはどんな職業であれそれに近い覚悟をもって臨むべきものなんじゃないかと思います。飲食であればお客の健康を預かる意識、医者であればそのまま患者の命を扱う意識、警察であれば住民の安全で暮らしやすい社会の秩序を守る意識。
となるとイラストレーターなどはどうなんだろう・・・。やはり人間の生きる事を「楽しむ」、暮らしを明るくすることに役立つようなものを提供すること、その質をより高いものにするセンスと技術を磨く意識。ということでしょうか。
そうすると、自分の感覚で好き嫌いを判断するのではなくて、今社会的な気分がどうなっているのかとか、人々の思考や世情・世論にも少しは興味を持った方が良いわけですね。それから歴史(美術史だけではなくて)も知っておく必要があります。総体的にに勉強しておく必要のある職業だなあと思います。
仕事をしていて、クライアントさんと折り合いがつかないとか、突然原稿料が入らないとか言った金銭的なトラブル、その他複雑な感情になって辟易することもたまーにないことも無いですが(笑)、それだけで腐っていたのではつまらないし、前には一歩もすすめません。
そういうときこそ初心と理想を見失わないで、真摯に誠実に対応して新たな気持ちで次に取り組むことこそがプロであり、「道」なんだろうなと思いました。
公私ともに過酷なここ数ヶ月。たまの休みも部屋の掃除や溜まっていた資料の整理などしているとあっという間に過ぎてしまい、落ち着いてまったり過ごすような時間も取れずにいました。まあその中でも美術館に行ったり、充実した中にいたわけですが、こうして落ち着いてブログを書くなんて本当に久しぶりです。
読書もようやくまた再開しました。今は4冊を読んでいます。その中からおすすめが池上彰氏の「いま、君たちに一番伝えたいこと」という本です。並行して「世界から戦争がなくならない本当の理由~戦後70年の教訓~」も読んでいるんですが、前述の本は東工大で一般教養の授業をしている池上氏が今の大学生をはじめとする若者たち、また今は大人になった「昔の若者」に伝えたいこと、という趣旨になっています。日経で連載されていた文章をまとめた書籍です。
テレビ画面の向こう側のニュースは他人事のように思えて、実は私たち一人ひとりにとても影響があったり、逆に言えば自分たちに近い物事やニュースもやがて世界と関連性があると思えば、世の中のどんな事柄も興味が湧いてきたり、視点が増えて色々考えさせられることがあります。
本の冒頭で、池上氏が新米新聞記者時代、研修を受けた講師の言葉を元に「迷ったときは初心と理想を忘れないこと」という提言をしています。これはどんな職業でも言えると思います。
事件が起きたとき、一般の人は「非常線」で仕切られ、現場には近寄れません。その非常線を越えて、記者はもう少し近くまで行くことが出来ます。それは、国民の知る権利に奉仕するためだと教えられたそうです。だから、早く、分かりやすく、正確に伝える義務と責任がある仕事なのだと。
すごく重責を感じることですが、プロ、というのはどんな職業であれそれに近い覚悟をもって臨むべきものなんじゃないかと思います。飲食であればお客の健康を預かる意識、医者であればそのまま患者の命を扱う意識、警察であれば住民の安全で暮らしやすい社会の秩序を守る意識。
となるとイラストレーターなどはどうなんだろう・・・。やはり人間の生きる事を「楽しむ」、暮らしを明るくすることに役立つようなものを提供すること、その質をより高いものにするセンスと技術を磨く意識。ということでしょうか。
そうすると、自分の感覚で好き嫌いを判断するのではなくて、今社会的な気分がどうなっているのかとか、人々の思考や世情・世論にも少しは興味を持った方が良いわけですね。それから歴史(美術史だけではなくて)も知っておく必要があります。総体的にに勉強しておく必要のある職業だなあと思います。
仕事をしていて、クライアントさんと折り合いがつかないとか、突然原稿料が入らないとか言った金銭的なトラブル、その他複雑な感情になって辟易することもたまーにないことも無いですが(笑)、それだけで腐っていたのではつまらないし、前には一歩もすすめません。
そういうときこそ初心と理想を見失わないで、真摯に誠実に対応して新たな気持ちで次に取り組むことこそがプロであり、「道」なんだろうなと思いました。