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グランブルー

2014-06-29 09:19:01 | Weblog
タイトルの名前に懐かしさを感じたら、世代が分かってしまいそうですが(笑)言わずと知れた世界のリュックベッソン氏がメガホンを取った海洋ロマンの映画。あのジャックマイヨールが協力し、フランスとイタリアの共同制作で撮影され、主役の名前もジャックマイヨールとなっていますね。エンゾ役には日本でお馴染みのジャン・レノ氏。

なぜこの映画を思い出したかというとNHKの番組でフリーダイバーの篠宮龍三さんが登山家の竹内洋岳さんと対談していたからです。篠宮さんがジャックマイヨールに魅せられ、憧れ、水深100mを目指す件で久しぶりにその単語を聞いて思い出しました。

山を目指す気持ちはちょっと想像が難しいのですが、海の深いところを目指す感じにすごく共鳴したというか、篠宮さんが水深ごとにどんな風景になるのか語る場面で息をのみました。

お二人共やはり「何かを目指す」という意味ではアスリートですので、その発言にはとっても刺激を受けました。特に竹内さんが篠宮さんに「引退」ということについてのイメージを聞いたときの場面。篠宮さんは、アスリートとして若いうちにがむしゃらにトレーニングし、自分の目標に向かって上っている時と同じ気持ちで、下る時も精一杯取り組みながら下る、そしてその途中で誰かにそのバトンを渡せたらいい、というようなことをおっしゃってました。

アスリートによって選手を引退するということはひとつの時代が終わるということを意味します。選手だったら誰しもいつかは引退する時が訪れる。「終わり」を感じることってすごくネガティブなイメージですけど、前述の言葉にはすごくプラスな要素を感じるんですよね。そんな風に考えたことなかったんで目からウロコでした。

人の生活の中にも色々な「引退」が含まれていると思うんです。学生時代の「引退」があって社会人になったり、子育ての「引退」があって自由な時間が生まれたり、会社勤めの「引退」があって定年になったりなど、様々な終わりと始まりを私たちは繰り返して人生を送っていきますよね。もちろん生きるのを「引退」する時もいずれはやってきます。
そういった中にあって、引退を目指して一生懸命取り組むのも、とても重要なんだと思いました。人生や「選手」としての一番の盛り上がりの前後だけではなくて、終わりに向かっても精一杯にやり切ると。
そう考えると「引退」の時期を怖がらなくなるというか、逆にワクワクした気持ちで過ごせるような気がしてきます。

「自分はもう、一番の盛り上がりを過ぎているから」と言い訳してなげやりな気持ちで仕事などをしてはいけない、ということですね。そんな中途半端なら今すぐ辞めた方がいい。常に今の自分が出来る精一杯をやり続ける。時代、時代によって自分が出来ることって変わっていくけど、現在の時点でのMAXを追い求めて行く、という姿勢が大事なんだと、対談を聞いて教えてもらったような気がします。