ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2019-109  あの夏の絵 青年劇場より

2019年12月07日 | 日記
被爆から70年
記憶を伝え残すために語り始めた被爆者。
それを受け止め絵に表現することに挑んだ高校生達の
2015年夏の物語。
その年12月に初演。今年90回の全国公演をしているという。

この作品は12年前に
広島市立基町高校が「原爆の絵」を描く取り組みを始め
被爆証言者の証言を基に高校生達が半年から1年という時間をかけて
描いていくという実話をもとに福山啓子さんが作品として仕上げたものである。

2時間テンポよく訴えたいことがじわじわ後半にせまってきた。

演劇を鑑賞した後、ロビーに20点ばかりの絵が展示されていた。
1つ1つ、完成した絵はものすごい迫力であった。

先日訪日されたローマ法王が
長崎原爆にとって亡くなった弟を背負った少年が
火葬場に立つ写真を全世界に発信されていた。

原爆の写真が数々あるのだが

絵の印象は想像力をかもしだしまた別格の物だ。

白骨化して電車のつり革に立っている人
片目は前方を見つめ片目が失われて亡くなっても座っている少年
天井の張りにぶら下がって火の中、救助を待っている学生、
生きたまま火の中で燃えながら助けを求めてる少女のすさまじい形相。

これが高校の美術部の描いたものなのだ。
インパクトの強い高校生の描いた絵の作品の数々だった。

ちなみにこの作品は170点に及ぶそうだ。
広島の原爆資料館で一部展示されているという。



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