音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

私的Chick Corea 1-2

2010-05-06 19:06:22 | ジャズ


8.Quartet No. 2 Part 1
Chick Corea/Three Quartets(1981)

Chick Corea-piano
Michael Brecker-tenor sax
Eddie Gomez-acoustic bass
Steve Gadd-drums

このアルバムは全曲好きなんですが、当時はこの曲のイントロにハマっていて。今聴いても最高ですね。自分にとっては今は亡き初Breckerでもあります。

ところでこのアルバムでのChickはいつもと少しアプローチが違うと感じるのですが、それはピアノがboesendorferだからでは?と思っています。もともとの3次元的な感覚の演奏に拍車を掛けていて、もっとピアノに依存したかのような音数の少ない、素晴らしいソロを組み上げています。

steinway、yamaha,このboesendorferと音はそれぞれ違いますが(昔はsteinway、GRP以降のほとんどがyamahaという大ざっぱな分け方だとこんな感じだと思いますが)、yamahaはちょっと薄味で個人的にはずっと不満です。濃いboesendorferと比べると特に思います。ピアノとローズでフレーズや音の重ね方も変わるように、ピアノによっても音の組み方が変わるのかな、と考えてしまいます。







9.Gazzelloni
Chick Corea/Originations(2000)

Chick Corea-piano
Avishai Cohen-acoustic bass
Jeff Ballard-drums

後にこのメンバーでNew Trioとして出る前の演奏ということです。Eric Dolphyのオリジナルでフリーにいく手前の結構激しい演奏なのですが、自然な流れでやっているのかうるさくも感じず何回聴いても飽きません。逆にNew Trioの方は魅力をほとんど感じず今に至ります。







10.Chasin The Trane
Grp Live at the North Sea Jazz Festival(1995?)

Chick Corea-piano
John Patitucci?-acoustic bass
Dave Weckl?-drums

これを入れたくてこのCDを作り始めたんだと思います。Matrixとは違った頂点がここにも、というような演奏。全く新しい質感と疾走感。ますます抜けているブルースフィーリング。テクニカルだけど歌う3人。乗りに乗っていてどんどんヒートアップしていきます。ラストのテーマが終わってから勢いに乗ったままのChickの一筆がまたメチャメチャ粋。聴いている方もですが演奏している本人たちはどんだけ気持ちいいことやら。はぁー、、、、、(溜息)。

ところでこのCD今手元にないのですが(紛失)、クレジットはEddie GomezとSteve Gaddになっていた気がするのですがどうもおかしい。おそらくAkoustic Bandだと思うのですが、そもそもGRPのライブだし。クレジットも記憶なので間違っていたらすみません。







11.Brazil
Chick Corea/Solo Piano: Standards(1999)

Chick Corea-piano

track5-7と同じく当時CDが出たてでちょっと気に入ったので入れました。全部track10のような演奏だったら疲れてしまうしね。







12.Eronel
Chick Corea/Trio Music(1982)

Chick Corea-piano
Miroslav Vitous-acoustic bass
Roy Hayens-drums

これはインプロ集とMonk集で構成されたアルバムですが、ほぼ全編切れ味抜群の攻撃的な演奏がズラリと並んでいます。その中で穏やかな曲が2曲ほどありますが個人的にはそっちの方が印象的です。もっとこういうミディアムテンポでスウィングする曲を聴きたいです。抑えに抑えて、結局抑えきれずにちょっとだけはしゃぐピアノがとても効果的です。何回聴いても気持ち良いですし、何故あのはしゃぎフレーズや不協和音が癖になるのか不思議ですがそれもMonk的。しかしこれだけ普通にスウィングするChickはなかなかないかも。もっとやって欲しい。







13.'S Wonderful
Dave Grusin/The Gershwin Connection(1991)

Dave Grusin-piano
Chick Corea-piano

結構作り込まれている風のピアノデュオですが、それが分かっていても素敵。Dave Grusinのピアノは非常に上手くパッケージングされているというか、美味しいところが詰まっていていろんな意味で上手いなぁと感じる。

このトラックではChickよりDaveの音が粒が立っている気がしますが、実際は逆じゃないかと推測します。良くも悪くもChickより音のでかい、粒の立った音を出す人って居ないのではと思っていたります。指が手のひらから垂直に鍵盤に落ちるあの感じ、音の個性を決めている要因のひとつですよね。







14.Reflections
Chick Corea/Trio Music(1982)

Chick Corea-piano
Miroslav Vitous-acoustic bass
Roy Hayens-drums

track12と同じアルバムより。最高のバラードです。このトリオで音数少なく歌わせるなんてありがたい限り。聴けば聴くほど音の選び方も素晴らしいし、歌を超えて泣いているし、、、。Vitousのソロも一役買っています。この曲はクロージングにと初めから決めてました。溜息しか出ませんね、これは。





・・・これで1枚目は終わりです。いつになるかわかりませんが、出来れば5枚全ておさらいしながらアップしていければと思っています。そしてあちこちに散らばっている名演がまた随分埋まっているので、それらも集めていきたいと思います。


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