音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

Access to TOOLS 暮らしの道具展/新宿伊勢丹

2011-03-06 00:11:27 | 住宅・建築・家具





珍しく、というか初めて妹に誘われて新宿伊勢丹の催し物会場へ。
暮らしの道具展、ということで雑誌とタイアップしているリサイクル系のクリエイターが集まって出店している模様。なるほど。うちとしては初の子連れデパートデビュー。




ミリタリー系、キャンプ系の道具が目立った。好きな人にはたまらないのだろう。妹を見て思った。私はそうでも、、、。




これらはヴィンテージ?わからないけど綺麗なコーナだったので。
この催しに合わせたアイテムのカタログ本が出ていたので購入した。帰って調べましょう。




懐かしのラジカセ群。立派なビジネスになるのか。
ここでは結構話し込んだ。そういえば中学時代はカセットテープマニアで全種類揃えて聴き比べたりしてました。そういやこの前は動かないウォークマンをヤフオクで買ったりもした。




ソニーデザイン、素晴らしい。結局ここか、俺は。




そもそもはここに来たのは妹が購入したTVのブラウン管をリサイクルしたというペンダントライトがきっかけです。


これは面白いと思う。ここでは見れませんでしたが。最近は建築という入れ物よりインテリアの方が盛り上がっているようです。それも民芸品やリサイクル品など今のものというより伝統的なものや過去のものが人気なのかな。真面目に参考になりました。



、、、それと子連れでも結構出て行けることも確認。身軽になってきた。

ちょいちょい行きましょう。










京都駅ビル/原広司+アトリエファイ建築研究所

2011-02-18 23:50:38 | 住宅・建築・家具





数年に一度、行く度に思うのですが、、、、

京都駅好きだ。当時はフザケンなとか思いましたが、、、、









この建築について原広司の思想を探れば色々発見もありそうですが(当時読んだ気もしますが憶えておらず)、

考えなくても妙に説得させられている状況に満足なので。








なんでこれが古都に合うんだか。

全く解らないが行く度に更に好きになってしまう不思議な建築。

京都駅ビル。でした。






多摩美術大学図書館(伊藤豊雄)

2011-01-05 02:32:14 | 住宅・建築・家具




近いので前から行こう行こうと思っていたのですが、どうも車で行けないようだし買い物の際に外から見えているので見た気になっていたのですが、今日は子供を置いてフリーにさせてもらえたので行ってみました。多摩美術大学図書館(八王子)伊藤豊雄氏の設計です。

一か八かで車で突入。守衛さんに聞いてみるとやっぱり車はご遠慮くださいということでしたが、それ以前に「今日はまだ閉館中だよ」と。あらら。しかし「30分くらいだったら外からだけなら良いですよ」とこちらからお願いする前に言ってくださった。見学者に対する対応に慣れている感じ。ありがたや。しかも無人というのは結構貴重なんでは。気兼ねなく写真も撮れるし。


ということで早速建物に近づく。



すごい塊感ですね、これは。中には宇宙人が居るんじゃないかと。



ここが入り口?。白いドア枠が唯一普通っぽい。



結構湾曲しています。



これだけ大きい建物の角があり得ないくらい鋭角。



ちょっと寒気がします。そして美しいです。



この鋭角が「先端」的な居場所を作っていて面白い。



中はこんな。構造兼意匠。伊藤豊雄の真骨頂ですね。
照明や家具までよく合っています。
しかしこの未来と過去が合わさった様な世界は素晴らしい。





図書館は2階なんですね。中に入れなかったのは痛いけど貴重な見学が出来ました。
今度はバスか自転車でまた来ようと思いつつ、、、。









録museum&録cafe(中村拓志&NAP建築設計事務所)

2010-11-14 00:53:51 | 住宅・建築・家具


栃木県小山市まで行ってきました。
気合いを入れて下の道のみで片道105Km。
中村拓志氏の手がけた小さなMuseum、「録museum&録cafe」という出来たての建築を。

建築模型をみて一目惚れしてしまったのでこれはこの目で見なければ。
住宅クラスの大きさの建築は一番好きだし、何より中に入れるし。

下の道で行ったのは家から小山市までどういう景色で繋がってたどり着くのか、
そして繋がった先でその建築はどういう環境の中で建っているのかという点にも興味があったので(もちろん高速代もばかにならないし)。

さすがになかなかの距離です。ひたすら北へ。
しかしいつも思っていることだが、今回もその寂しさにかられることに。



今の時代、主に郊外の主要部を象るのは「チェーン店」です。
「チェーン店」がどういう配列でそこにあるかで「何駅周辺」とかを認識するのです。

今回は特にひたすら平野。野山があるうちは十分その土地を表しています。
平野を店舗が埋め尽くすとそこはCGで描いた様な「チェーン店」で埋め尽くされます。

そしてそれは手元にある少し古いDVD時代のカーナビの画面と全く同じなのです。
地図の目印に配されるコンビニ、ホームセンター、ガソリンスタンド、、、。
建築とはなんぞや、人知はどこへやら。

これだけ走って人知を詰め込んだであろう作品をみてこの気持ちが晴れなかったらどうしよう。というか、落ちてしまうとそんな世界なんて無いんだろうと思い始めてしまいます。




最後まで住所が入力出来ず、番地は走りながら探そうというところまできて意外と見つからない。とりあえずこの辺のはずというところで停車、突如右手に現れる怪しい塊。





これだ。もう全然違う質感。
場を取り込むもの凄い存在感。

CG鬱は一瞬で吹っ飛びます。

久々に出会えたというこの感じ。良かったという安堵感と興奮。



裏から寄ってみます。



樹木を建物が避けて共存するという建物らしいですが、それよりもシルエットが美しいという印象が勝つ。白い窓周りも美しい!




正面に回ります。
この建物が視界に入るあたりはこの建築で一気に引き上げられる。
人が知的に豊かに暮らしているというメッセージがこの街に出来る。





エントランスに近づきます。



入り口は頭が当たりそうな位低いです。
白いその入り口の向かって左にあるこれまた小さいドアからスタッフのお姉さんが出てきて案内をしてくれました。



入る前にちょっと上を見る。もう圧倒されてしまいます。このフォルム。





ここから先、「中は撮影をお控えください」とのことだったので、カフェでホットチョコレートを頂きながら一休み(かなり美味しかったです)。
館内をグルグル見回して頭に焼き付けました。

案内してくださったウェイトレスさんもこの建物と建築家中村拓志さんを凄く崇拝しているようでした。建築関係の方かもしれませんね。



建築家と言えば非常に突飛な建築を世に出すイメージがあります。
たまにその作品の力が弱いと「自己満足でしょ」、としらけてしまうこともあるのですが、そうならないように、自分の仕事も少しでも可能性を見いだして頑張れるように、良い作品には触れ続けたいです。



今回は既に私個人、今までの作品に強く共感をしている建築家さんでしたが、
期待以上の物を見させて頂きました。改めて建築が担える力の大きさを目の当たりにした思いです。

そして、何がどう良かったかって、よくわかりませんが本能的に揺さぶられた感としかいいようが無い。色々な裏がもちろん取ってある建物ですが、それは知らなくてもあまり関係がない感じ。おこがましいようですが自分が潜在的に見ていた夢を実現してくれた様な感動です。共感するってことはそういうことですよね。ただし、潜在的に見ている物以上の物が目の前に出来上がっていると考えた方が正しいです。そういう幸せはそうは無い。

つまりは、この人ひとりがいなかったら絶対見ることが出来なかった景色が実現されていることに対する感謝。それに尽きます,今回は。



帰りの105kmは穏やかなハイテンションでした。
挙げ句、明日の子供達の誕生日を勝手に切り上げてケーキを買って帰ってしまいました。子供だなぁ、自分も。






録museum&録cafe







中村拓志/微視的設計論

2010-10-25 10:47:06 | 住宅・建築・家具



この人の作品が凄く好きです。建築家、中村拓志さん。同い年(笑)。

好きになるきっかけは「Dancing trees,Singing bird」と「HOUSE C 地層の家」。

建築家特有の過剰インテリジェンスを感じさせない、楽しさと喜びで一杯になる作品ばかり。
この前には「恋する建築」という本を出していて、その爽やかさにど肝を抜かれました。

今回はその素敵な作品群の発想のスタート地点がもっと具体的に明かされています。
その視点と発想は非常に刺激的で、読んでしまえば普遍的とも思えることですがその「気付き」が本当に凄い。
そして良いと思うのは、これらの文章より実際の作品の方が更に面白いということ。
つまり頭でっかちではなく(充分天才的ですが)、優れた感性に忠実に仕事をしているということだと思います。
建築家は逆が多いと思うのでこういうところが更に尊敬です。

久々Newsをチェックしたら羽田空港ターミナル(どこからどこまでかは未チェック)までやっているではないですか。
あれこれ世界のコンペでも勝っているようだし、どこまでも行って下さい。

本当、この人の作品は共感出来ますし何より建築が改めて好きになります。
建築に限らず音楽やアート関係で「ミニマル」に行き詰っている人がいたらお勧めです。

建築界のトップはいつの時代も夢がありますね。今後もチェーック。






建物スナップ1

2010-08-18 21:44:14 | 住宅・建築・家具


普段の買い物コースに気になる建物があります。
道路に面する部分はかなりの距離に渡って木製ルーバーがかかっていて圧巻なのですが、自分が気に入っているのは妻側の階段室が見えるこの小さな面です。

何回見ても気持ちが良い。バランスだけなんですがきっと。

この建物どこかの企業の本社か何かだと思っていたら「サレジオ高専」という高等専門学校だとのこと。なおさらビックリ。そういえばサレジオ系の建物はもの凄く美しいものが他にもあって昔写真集も買っていた。すばらしいなぁ。こういう学校で育ったら何か違うんだろうなぁ、こう、、、感性の行く先が。




脇にまわるとシンメトリーでした。こうなると逆にどうってことないか?




でもズームで見てみると、、、うーん、楽しそう。侵入出来ないもんか、、、(危険)。




寄って見ると思いっきり設備のダクトが出ているのでした。しかしデザインとしてしまっている英断、逆に凄さが増している。




何でしょう、エコ系の授業の施設かな?周囲には緑が残っているのも良い。



これ、音楽と何の関係もないのですが、根っこのところは同じようなところがあると思っています。あちこちにあるスポットを忘れる前に記録していきたいので、ちょくちょく入れていきたいと思います。

堀部安嗣の建築

2010-07-24 00:04:53 | 住宅・建築・家具


堀部安嗣の建築/TOTO出版


堀部安嗣さん。自分が好きな建築家、というか住宅作家さんです(私がこの呼び方好きなんで、、、)。

家について考える時に大げさな仕掛けを考える前に、いつも必ずそこにあることを見逃していませんか?と問われる気持ちなります。

ボヘーとしている時、新作をふと目にすると頭の血がグワーッとまわり始めて
「あ,今頭の血管詰まってたわ」
なんて気分になります。何となく年々減っていく感動興奮を今も変わりなく,いやむしろ周りが減ったからこそひと際大きな喜びを与えてくれます。

今回の興奮は最新のアップの「武蔵関の家」(ページごとのリンクはありません)。

何か特別な世界に憧れるにあたって、100や0に振り切っていくことで物事を成そうとするんではなく、
53とか78とかいう非常に頼るのが難しい半端な数字による無数の項目におけるバランスの取り合いで「成る」のだと思う。

わけのわからないことを書いていますが、とにかくごくごく当たり前の項目を見逃さずに気を配ることで確かに一線を越えた世界に行ける、むしろそれ以外は無い。などと思うのでした。

家具探し TRASHCAN SINATRAS/In The Music 

2009-08-16 07:52:44 | 住宅・建築・家具
うーん,何時ぶりだ?

ちょっともう無理かな?と思う時期が続いたけど時間がポコッと空いて好きな音楽を聴いているとなんか書きたくなりますね、やっぱ。

さて、子供が産まれて(二人いっぺんになんです)寝不足になり、家も狭くなり引っ越して、近くになった私の実家にちょいちょい二人を預けつつ家具を探したりする時間も出てきました(しかし昨夜の奴らはすごかった。モンスターズインクじゃないけど叫び声が半端じゃないわ)。

一昨日は中古家具を探しにcassanoという埼玉の家具屋へ。
その後吉祥寺のa-pexからunicoという具合に物色。
出来れば安くて一生使えるものを、と探し始めた初日でした。

それで北欧の中古家具というのが結構安くて良いんではと思ったのですが、思ったより「これは安いわな」というものが多かった。造りは今の家具とそれほど変わってないんですね。年月の経ったベニヤは少し厳しいです。

それで最後に新しくてかわいく価格も安いunicoを見たんですが、北欧家具を基本的には踏襲したラインナップは悪くなかった。けど、やっぱり安くするにはそれなりに仕上げるしかないんだなぁ、そりゃそうだよなと思い直した次第。

その後kaguraという家具屋を通ったので、無垢の木のいろはについて説明を受けてこの日の家具巡りは終了。デザインはちょっと重いけどやっぱり素材かなぁ、いつまでも使える条件は。そうすると単純にお高い。当たり前。まぁ見ていくうちに答えは出るでしょう。


さて、この辺から気持ちがややdiskunion方向に引っ張られてきた(笑)ので妻と別行動でunionへ。久々来たけど在庫がすごいなぁ。きっとこれの1/10くらいだったらかえって欲しいものがたくさん出てきそうなんだけど、多すぎて一枚も候補が出てこない。レベルの高い不満。

今日は家具もCDも不作?と思ったところ一番端っこのECMコーナーにSTEVE KUHN/mostly coltraneを発見。ホッと一息。


しかしながら今日のお題はTRASHCAN SINATRAS。ネオアコです。初めて聴いたのは15年くらい前、ジャズを聴き始めるちょっと前だった気がします。曲の美しさが当時から密かに人気で、個人的にはRADIOHEADが出てきたとき「トラキャンだ!」と思ったのを憶えてます。当時何が似ていると思ったのかと思い直すと音の密度と色合いでしょうか。

RADIOHEADは今やもっと複雑な音楽をやっている気がしますが(根本は変わらない?)、このTRASHCAN SINATRASは変わらない。

話は変わりますが自分は車に一人で乗って走る時と、妻や誰かを乗せて走るときは基本的に全然違うものになります。一人で勝手に楽しめない性格なのです(例えばフリー寄りのジャズとか、流せない。人の機嫌が気になると言うかそういう時そういう音楽はちっとも良く思えなくなってしまうのです。個人的に聴きたいときはすごく聴きたいものなのですが、だれかと感情を共有するものじゃないんでしょうね、きっと)。

で埼玉、吉祥寺を走りながら活躍したのがこのTRASHCAN SINATRASです。いつ聴いてもいいです。昔の作品でも今作でも全く良さは同じでその辺はJACK JOHNSON的でもありますが、ズバリ、


「理想の日常を体現した音楽」


と言ってしまいたい。

具体的にどこがどういいっていうのがはっきり解らないんですが、これがハマってしまうときは他の音楽が束なっても敵わない。当たり前の毎日の風景がこう、すごく良いことがあった後の様にみえてくるんですね。

きっと日常に馴染んでいく力(力の抜け方)がすばらしいのだと思う。

そして誰にでもおすすめ出来てしまう。
そしてこれを聴いているときの自分はとてもお気楽、そういう音楽です。



、、、でもまだまだ全部揃ってないんだよな。このIn the musicで思い出したところで揃えに走ろうかな。




お好み度:●●●●● ●●●●●


TRASHCAN SINATRAS/in the music

1. People
2. Easy On The Eye
3. In The Music
4. I Hung My Harp Upon The Willows
5. Prisons
6. Should I Pray Feat. Carly Simon
7. Morning Star
8. Oranges And Apples
9. The Engine
10. I Wish You'd Met Her
11. Astronomy(Extra Track For Japan)


Band Members:
Francis Reader, John Douglas, Stephen Douglas, Paul Livingston, Frank DiVanna, Stevie Mulhearn

2009年作品