わかりやすい特徴を探すのがもっとも難しい類のピアニストの一人、Jan Lundgren。
ベタなスタンダードが並ぶこの作品でもやはり特徴というものは希薄。
しかしボーっと聴いていると「あれ、いいなぁ、、、」と思う瞬間が結構出てきます。
そのいいなぁの瞬間、彼は弾いていないのです。
詰め込まずに、じっと待っている、または余韻を大切にしている。
アップテンポの曲でも、ポーンと決めの前後の音数を絞っている。
その手数の控え方がいちいち地味なのでなかなか拾えないのですが、やっぱ結構効いている。
これが意図的な美学ならばハマると結構強力かも。
Jan Lundgrenは一周遅れの大人の世界を生きている?
そんなことを思って自分の中の評価がじんわりあがったりした本作です。
Jan Lundgren Trio / Perfidia
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1.Carnival
2.Dat Dare
3.Alfie
4.Jordu
5.Star Eyes
6.Don't Cha Go Way Mad
7.More Than You Know
8.Perfidia
9.Russin Lullaby
10.With Eyes Sebsitive For Green
11.Long Ago and Far Away
Jan Lundgren - piano
Jesper Lundgaard - bass
Alex Riel - drums
2002年作品