音楽を家で流すにしろ外出時にヘッドフォンで聴くにしろ、個人的にデータ化したものをシャッフルで聴くという機会が増えてきました。膨大な数のアルバムを総シャッフルで聴くというのは意外な発見が多く、聴き逃していた良い音楽をたくさん知ることが出来ています。曲順のせいで埋もれていたり,その時期好みが他のジャンルに流れていたり、ジャケが好みでなくて内容の印象が悪くなってしまったり、と音楽は案外中身以外の要素に左右されることも多いみたいです。
しかし悪い面として、アルバム単位でじっくり聴く機会が減り印象が散漫になったり、CDそのものが買って早々埋もれたり、そもそも借りることが出来たら取り込んでしまえばジャケットもPCの中でしか見ないのだから買うだけ無駄?という悲しい感覚が芽生えつつあります。
しかしながら思い入れのある盤を、好きな部分もそうでない部分も最初から最後まで飛ばさず向き合うという聴き方もやめるつもりはありません。発見にはシャッフル、掘り下げには一枚じっくり対峙がベストです。
ところでひと月ほど前にCDプレーヤーをヤフオクで購入しました。今まで使っていたものが20回に1回くらいしか読み込まないとかディスプレイがほぼ死んでるとか(よく頑張ったなぁ)というのもあるのですが、このプレーヤーは昔から狙っていたのです。
SONYのCDP-X3000という機種(販売していたのは1996年~2001年の間とのこと)ですが、実際に買おうと思ったときはもう中古で見つけるしかなかった時期でした。
しかしヤフオクなんかでの落札価格は毎回定価かそれ以上になってくるということで、結構人気のある機種の様でした。定価と言っても6万なので、こういったオーディオの類いでは安い部類なのですが、2台目のプレーヤーということでそこにお金は賭けられないということで頑張って取りにはいきませんでした。今回はもう今のプレーヤーが瀕死ということと、なんと3万で即決出来るということで迷わず落札しました。
データが主流になった近年、思い入れのある一枚にこれからの自分の約一時間を預けるという儀式が形となっているようなデザインは、発売から15年ほど経った今、その力を増しているような気がします。
なにしろ手で蓋をスライドさせて、ウェイト(メーカー的にはチャッキングプーリーというみたいですが)を外してプレーヤーの上に仮置き,盤を置き、ウェイトを乗せ、蓋を閉めてやっと再生です。LPに一番近いです。
やはり音楽は案外中身以外の要素に左右されることも多いと思います。
一枚通し聴きにはこういったおちゃらけた一手間を掛けてみると、新たな発見もありそうです。圧倒的にアコースティックなものが似合います。何を聴こうか考えるだけで楽しい。これは最終的には自分の部屋というよりはリビングの端っこに小さなセットを組んで、いつも目にとまる所で働いてもらいたいと思っています。
ちなみにこの機種はSONYのエンジニアさんが自分用に小さくて音の良いものをということで好き勝手に作ったものが営業の目にとまって市販となったというようなエピソードがあるようですが、粋な話だと感じると共に定価6万という価格設定は随分なサービス価格(これの上級機種で定価12万のCDP-X5000というのがあったのですが、そちらにしても)だと思ってしまいます。脇から見たフロントパネルのアルミの断面も重厚かつ素っ気ない感じで好きです。
しかし悪い面として、アルバム単位でじっくり聴く機会が減り印象が散漫になったり、CDそのものが買って早々埋もれたり、そもそも借りることが出来たら取り込んでしまえばジャケットもPCの中でしか見ないのだから買うだけ無駄?という悲しい感覚が芽生えつつあります。
しかしながら思い入れのある盤を、好きな部分もそうでない部分も最初から最後まで飛ばさず向き合うという聴き方もやめるつもりはありません。発見にはシャッフル、掘り下げには一枚じっくり対峙がベストです。
ところでひと月ほど前にCDプレーヤーをヤフオクで購入しました。今まで使っていたものが20回に1回くらいしか読み込まないとかディスプレイがほぼ死んでるとか(よく頑張ったなぁ)というのもあるのですが、このプレーヤーは昔から狙っていたのです。
SONYのCDP-X3000という機種(販売していたのは1996年~2001年の間とのこと)ですが、実際に買おうと思ったときはもう中古で見つけるしかなかった時期でした。
しかしヤフオクなんかでの落札価格は毎回定価かそれ以上になってくるということで、結構人気のある機種の様でした。定価と言っても6万なので、こういったオーディオの類いでは安い部類なのですが、2台目のプレーヤーということでそこにお金は賭けられないということで頑張って取りにはいきませんでした。今回はもう今のプレーヤーが瀕死ということと、なんと3万で即決出来るということで迷わず落札しました。
データが主流になった近年、思い入れのある一枚にこれからの自分の約一時間を預けるという儀式が形となっているようなデザインは、発売から15年ほど経った今、その力を増しているような気がします。
なにしろ手で蓋をスライドさせて、ウェイト(メーカー的にはチャッキングプーリーというみたいですが)を外してプレーヤーの上に仮置き,盤を置き、ウェイトを乗せ、蓋を閉めてやっと再生です。LPに一番近いです。
やはり音楽は案外中身以外の要素に左右されることも多いと思います。
一枚通し聴きにはこういったおちゃらけた一手間を掛けてみると、新たな発見もありそうです。圧倒的にアコースティックなものが似合います。何を聴こうか考えるだけで楽しい。これは最終的には自分の部屋というよりはリビングの端っこに小さなセットを組んで、いつも目にとまる所で働いてもらいたいと思っています。
ちなみにこの機種はSONYのエンジニアさんが自分用に小さくて音の良いものをということで好き勝手に作ったものが営業の目にとまって市販となったというようなエピソードがあるようですが、粋な話だと感じると共に定価6万という価格設定は随分なサービス価格(これの上級機種で定価12万のCDP-X5000というのがあったのですが、そちらにしても)だと思ってしまいます。脇から見たフロントパネルのアルミの断面も重厚かつ素っ気ない感じで好きです。