基本的には女性ヴォーカル物の洋楽、インド風味といった感じか。
エッジを持った声が小曽根作品で少し気になって聴いているのですが、もっと全方位的に「てんこ盛り」の作品で解釈に時間がかかっています。
音がかなり充実した作り込みをされていて、それはそれはSting作品並みという印象。
Manu KatcheやBranford Marsalisなんかが参加しているのも関係していると思いますが。
上手し!これは、、、?と思ったピアノはTord Gustavsen。
やっぱなぁと思ったら、、、もう一人のピアノもやります。
Dhafer Youssefという人のoud,楽器の魅力出てるなぁ。
多重コーラスで聴かせたりアコースティックだったりエレクトリックだったりストリングスだったりと、シンプルながらも賑やかなのですが、全編Anna Maria Jopekの声が芯を貫いているのが立派。
そのせいかてんこ盛りの割には統一感があります。
ただしあっちこっちに耳が行ってしまうので何回聴いても整理が出来ない。
何かがオーバーフローした作品のよう。
そしてスピリチャル傾向が所々で結構本気なので、いつでもOKという類の音楽ではないかもしれません。
うーん、Anna Maria Jopekという人はかなり情熱的な人なんでしょうか。
作品全編に漂う集中力とこの欲張りクレジットからそういうことを感じます。
人選は最高に良いと言えると思います。
というわけで若干自分には重いですが、たまにはこの人の情熱に打たれるのは悪くないです。
かなり真剣に作品を作る人の様なので、他の作品も機会があればチェックしてみたいです。
Anna Maria Jopek / ID
●●●●● ●●○○○
1.Claude
2.Sprobuj Mowic Kocham
3.Niepojete I Ulotne
4.ID
5.To, Co Nienazwan
6.Zrob, Co Mozes
7.Cisza Na Skronie, Na Powieki Slonce
8.Soul Dealer
9.Samej Cie Nie Zostawie
10.Nagle
11.Daleko
Anna Maria Jopek-vocals,keyboards
Pawel Bzim Zarecki-keyboards,loops,programming
Branford Marsalis-saxophones(3,6)
Tord Gustavsen-piano(3,9,11)
Leszek Mozdzer-piano(5,6,10)
Christian McBride-double bass,fretless electric bass(9)
Richard Bona-fodera bass,vocals & kalimba(6)
Manu Katche-drums
Mino Cinelu-percussion,vocals(7)
Marcin Kydrynski-acoustic guitar(3),guitar synthesiser(2)
Oscar Castro-Neves-guitar & vocals(9)
Marek Napiorkowski-acoustic & electric guitars(10),guitar solo(2)
Dhafer Youssef-oud & vocals(5)
Krzysztof Herdzin-orchestral(2,3) & strings quartet(5)charts,conductor
Sinfonia Viva Orchestra(2,3)
String Quartet(5)
2006-2007年録音