音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

Paul Rodgers/Muddy Water Blues

2010-08-29 00:12:03 | 洋楽



Lee Riterourの6 Strings Theoryという新譜を聴いていたらなんだか煮え切らない気分になって,ふとこれを思い出した。

ギタリストが作品の鍵になっている点のみ被っているのですが、コンセプトは似ても似つかない。もう17年も前の作品になるんですね。Bluesの巨匠Muddy WatersトリビュートでPaul Rodgersがいろいろなギタリストを呼んで共演しています。当時Muddy WatersもPaul Rodgersも自分は馴染みなく、いまもほとんどこの作品でしか触れませんが自分にとってこれは

「絵に描いたようにクソ格好いいロック」

です。当時はちょっとコテコテ過ぎてあんまり通しては聴かなかったんですが、久々に聴いてみたらもうたまりません。Paul Rodgersのヴォーカルがブルージーなギターの音達とドンピシャで、なんというか、超定番のジーンズのように覆しがたい絶対的な物を感じます。ギタリスト達もMuddy Watersに対する思いで深くつながっているようで、全員がそれぞれのトラックで最高の仕事をしている感じです。

Jeff Beckなんかはやっぱりね!という期待通りの期待以上ですが、Trevor Rabin,Brian Setzer,Neal Schon,Slash等それぞれが最高で、プレイヤーが最高なんじゃなくってギターがそもそも最高なのか?などと思い始めてしまう始末。

いや、ギターはやっぱり良いんですが、揃いも揃って大快演という現実をさらっと流してはなりません。傑作として覚えておかないと。




お好み度:●●●●● ●●●●●



1. Muddy Water Blues (Acoustic Version)/Buddy Guy
2. Louisiana Blues/Trevor Rabin
3. Can't Be Satisfied/Brian Setzer
4. Rollin' Stone/Jeff Beck
5. Good Morning Little School Girl (Part 1)/Jeff Beck
6. I'm Your Hoochie Coochie Man/Steve Miller
7. She's Alright/Trevor Rabin
8. Standing Around Crying/David Gilmour
9. The Hunter/Slash
10. She Moves Me/Gary Moore
11. I'm Ready/Brian May
12.I Just Want To Make Love To You/Jeff Beck
13.Born Under A Bad Sign/Neal Schon
14.Good Morning Little School Girl (Part 2)/Richie Sambora
15.Muddy Water Blues (Electric Version)/Neal Schon

Track/Lead Guitar

1993年作品




ちなみにLee Ritenourの先の作品は、個々のトラックの出来や話題性(個人的にはTOTOとJOURNEYとGUN'Sが共演してる!的な)という面で濃い内容にはなっていて楽しめる部分もあるのですが、あまりにも雑食過ぎというか、
「コレ、ギター繋がりデース」
とか言われても
「乱暴過ぎ!」
という気持ちが否めず、まとまりのないオムニバスとしてしか見れません。のであんまり突っ込んで書くことはしません。

Lee Ritenour,ちょっと節操ないかなぁ、などと思ってしまいました。

A-ha/Scoundrel Days

2010-08-18 22:57:24 | 洋楽


日本にとって「なんでもかんでもアメリカ」の時代に突如やってきたノルウェーのA-ha。
おなじみTake On MeでC-C-Bにハマっていた小6の自分を洋楽畑に引き抜いた。

その期待を受けて出たこの2ndアルバムは大枚叩いて買った、たしか3枚目のmyCDです。
当時の友人はCDプレーヤーがなかったのでLPでこのアルバムを買って、どっちの方が良いだのなんだの喧嘩した覚えがあります。
最近デラックスエディションという未発表曲をたらふく詰め込んだ奴が出たようで、普段はこういうのは気に留めないんですがこのアルバムに関しては悩んでいます。しかもジャケがLPバージョンではないですか。正直ジャケの大きさとデザインではLPの方が良いと思っていた自分はグラグラ来ています(ちなみに友人宅のステレオの方が音が圧勝で、最終的には私が負けを認めていました)。

↓LPバージョン 


内容がどうでも良い記事になっている時点で自分はこの作品、特に思い入れがあるなぁと思っておりますが、当時今より遥かに情報が少ない北欧のイメージをこの作品によって受けてしまいました。ヒドいもんでジャケのように緑がかったセピア調の世界がそこにはあると今でも思っています(大げさ)。

ジャケはその辺にしておいて、内容がもちろん素晴らしいのです、図抜けて。

歌声は高いイメージでしたがここではドドーンと低く始まります。邦楽にはあり得ない不吉な1曲目です。そして全編重く美しい空気感で支配されており、それは初めて見る美しい色彩で統一されていて今聴いてもその印象は変わらない。

あと最近気付いたのですが、最近の作品とは違って生ドラムが暴れまくっているのが大きな特徴かもしれません。大胆かつ的確なキーボードワークとガンガン突っ込んでくるドラムがこの作品の核になっているのだと思います。そして未だに新鮮な独自の音世界。なんかうさん臭い賞賛系ワードが並んでしまいますが、この作品の魅力を人に伝えられるかというと何故か自信はない。結局多感な頃に聴いたという経験はそう簡単に超えられないと思っているからでもあります。しかしながら今初めて聴いたとしても感じるものは大きいだろうなと言う気もします。

何がいいたいのかと言うと、私はこの作品が大好きで、このデラックスエディションというのが出て買おうかどうか迷っていて今とても楽しい、ということです。
最後まで読んで頂いてすみませんでした(笑)。

 

お好み度:●●●●● ●●●●●


1. Scoundrel Days
2. The Swing Of Things
3. I've Been Losing You
4. October
5. Manhattan Skyline
6. Cry Wolf
7. We're Looking For The Whales
8. The Weight Of The Wind
9. Maybe, Maybe
10. Soft Rains Of April

1986年作品

建物スナップ1

2010-08-18 21:44:14 | 住宅・建築・家具


普段の買い物コースに気になる建物があります。
道路に面する部分はかなりの距離に渡って木製ルーバーがかかっていて圧巻なのですが、自分が気に入っているのは妻側の階段室が見えるこの小さな面です。

何回見ても気持ちが良い。バランスだけなんですがきっと。

この建物どこかの企業の本社か何かだと思っていたら「サレジオ高専」という高等専門学校だとのこと。なおさらビックリ。そういえばサレジオ系の建物はもの凄く美しいものが他にもあって昔写真集も買っていた。すばらしいなぁ。こういう学校で育ったら何か違うんだろうなぁ、こう、、、感性の行く先が。




脇にまわるとシンメトリーでした。こうなると逆にどうってことないか?




でもズームで見てみると、、、うーん、楽しそう。侵入出来ないもんか、、、(危険)。




寄って見ると思いっきり設備のダクトが出ているのでした。しかしデザインとしてしまっている英断、逆に凄さが増している。




何でしょう、エコ系の授業の施設かな?周囲には緑が残っているのも良い。



これ、音楽と何の関係もないのですが、根っこのところは同じようなところがあると思っています。あちこちにあるスポットを忘れる前に記録していきたいので、ちょくちょく入れていきたいと思います。

進化しているデジタルピアノ

2010-08-14 14:56:41 | 楽器



子供服なんかの買い物ついでに山野楽器があったのでフラッと立ち寄った。


目的も無しに楽器コーナーをぐるり。デジタルピアノのコーナーは各メーカーの鍵盤アクションのカットモデルが置かれている。結構昔っから変わらない感じ。

実際に弦を叩くわけではないこのデジタルピアノという楽器がどこまでアップライトやグランドに迫れるかという闘いは今も続いているんですね。おそろしく途方もない挑戦のように思えるが、需要があればどこまでもチャレンジしたい部分ではないでしょうか。特に日本人。

なんて思いながらカットモデルをぽんぽん叩いてまわっていると「おやっ?」という鍵盤があった。ローランドのものです(HP-305という機種でした)。

実際のピアノに近いかというと何かがやっぱり違うんですが、押し込んだときの良い感触が腕を通して体にジワーッと戻ってくるというのはデジタルピアノでは初体験。なんだか気持ち良くて執拗にタッチタッチと叩いていると店員さんがやってきて「よろしければ弾かれますか?」というので(そりゃ声掛けるよね)「いや、大丈夫です(大丈夫って何だ?)」とカタログだけもらって店をあとにした。だってバシッと何か弾けるわけでもないし(弾けたとして弾くのも変だが)、買う予定も無いんだし。


しかしこれは収穫。密かにアップライトピアノ貯金をしているのですが、音を出せる環境や調律等の問題で実際に維持するのは結構大変。ただしデジタルピアノのあの全く何も返ってこない感じのタッチも無い,などと思っている身としては「これだったら」と思わせてくれたからです。あくまで構造は生ピアノとは違いますが、これはこれで気持ちの良い別の楽器として認められると思いました。

わがままばっか言っていますが、自分が持っているものも含めて今までのデジタルピアノは「なんでこれ始めようと思ったんだっけ?」とブルーになる一方だからです。もっと言えば貸しスタジオで弾いたsteinwayの感触は今でも忘れられないっす。音を出すだけで大満足してしまうから練習にならないという(笑)。


そういえば今年頭、昔からある写真館へ親族で写真を撮りに行った時もデジカメだったな。結構衝撃だった。プロもデジカメになっている時代、ピアノもデジタルなんてあるのでしょうか。YAMAHAのカタログには「世界で700校を超える音楽院に採用されているクラビノーバ」なんて紹介されていた。そんなに頑張っているとは、、、。カタログを見てみると各社とも展開している手法が異なっていたり、実際音を出すと違っていたりと面白い競争になっているように思う。そしてどうやら需要もあるから予算もある。


今後デジタルピアノはちょくちょくチェックしてみようと思ったのでした。