Hall & Oatesは何となく持っていてたまに聴くのですがそれほどファンというわけではありません。今回は職場のFM(J-wave)から「Private Eyes」が流れてきて、あれ?これはあの、あれだよ。持ってる。そうだHall & Oatesだ。こんな良かったっけか。
というわけで家で聴き返したのですが、印象は特に変わってなかった。
私的にはThe Bird and the Beeのバージョンがかなりのツボだったというわけです。
ラジオから流れてくる小さい音で心にクッと引っかかるには何かがあるはずなのですが、はじめはそれがHall & Oatesの曲の強さだと思ってました。が、アルバムを通して聴いてみてそれだけではないと思うようになりました。
おおまかには80年代シンセサウンドということだと思うんですが、シンセが登場した当時のように今までのバンドサウンドをカラフルに味付けしちゃえ!というものと根本的に違うようです。装飾としてではなく、音の核がシンセで構成されていてそのシンセの部分こそが気持ちが良いのです。一歩間違うと一発でスーパーマーケットのBGMと変わらなくなってしまうこの危険な楽器が、こんなに魅力的に聴こえたこと、あったかな。
簡単に言ってしまえば音のファッションセンスが抜群ということだと思います。
Jazzは普通にアコースティックで演っていれば自然にスーツみたいな感じになるのでお洒落な印象はありますが、シンセが入ってくるFusionは一歩間違うとケミカルウォッシュの香りがしてきます。人に聴かせてダサいと言われて終わりということが今まで何回あったか分かりません。スーパーのBGMなんか聴いてるの?とかニュースのオープニングみたい、とか。もう傷心ですよね。
一方Pops,R&B辺りにはファッションセンスが抜群のミュージシャンが多いような気がします。楽器の歌わせ方や技術は大きな音楽の魅力の要素ですが、曲トータルのサウンドコーディネートのセンスも同じ位、というか世間一般的にはこっちの方が重視されているんでしょうね。
The Bird and the BeeのこのHall & Oates集はギリギリのところで気持ちよく耳に届く音が吟味されていると思います。80年代をリスペクトしつつ今の香りもしますし、電子楽器なのに何故か人の気配や土の香りもしてきます。そして音数は最低限、無駄な要らない音は一切なし、逆に鳴っている音の全てが気持ちが良い。大音量にするほど良くなるあたりは良質のJazzと同じ。本当に参ってます。これはa-haで洋楽デビューという自分だからというのも十分あると思いますが。
この作品は「Interpreting the Masters 1」というタイトルになっていて、今後もこういったトリビュート的なものを続けていくみたいです。いつになるか分かりませんが続編も楽しみです。
<余談>このCD、くだらない理由で購入が遅れました。輸入版と国内版の値段が¥800くらい違うのですが、試聴してみたら国内版ボーナストラックが切り捨てられないクオリティーなのです。1曲¥800と思い込んだらなんかわかんなくなってしまって、、、結局国内版を買いました。結果正解。国内版でもトータル33分くらいしかないのです。なにより国内版定価で買ってもそれ以上の内容があるので完全に満足です。
お好み度:●●●●● ●●●○○
The Bird and the Bee/Interpreting the Masters 1:Tribute to Hall & Oates
1. Heard It On The Radio
2. I Can't Go For That
3. Kiss Is On My List
4. Maneater
5. One On One
6. Private Eyes
7. Rich Girl
8. Sarah Smile
9. She's Gone
10.4th Of July
Inara George-Vocals
Greg Kurstin-Bass,Drums,Programming,Keys,Guiter
2010年作品
というわけで家で聴き返したのですが、印象は特に変わってなかった。
私的にはThe Bird and the Beeのバージョンがかなりのツボだったというわけです。
ラジオから流れてくる小さい音で心にクッと引っかかるには何かがあるはずなのですが、はじめはそれがHall & Oatesの曲の強さだと思ってました。が、アルバムを通して聴いてみてそれだけではないと思うようになりました。
おおまかには80年代シンセサウンドということだと思うんですが、シンセが登場した当時のように今までのバンドサウンドをカラフルに味付けしちゃえ!というものと根本的に違うようです。装飾としてではなく、音の核がシンセで構成されていてそのシンセの部分こそが気持ちが良いのです。一歩間違うと一発でスーパーマーケットのBGMと変わらなくなってしまうこの危険な楽器が、こんなに魅力的に聴こえたこと、あったかな。
簡単に言ってしまえば音のファッションセンスが抜群ということだと思います。
Jazzは普通にアコースティックで演っていれば自然にスーツみたいな感じになるのでお洒落な印象はありますが、シンセが入ってくるFusionは一歩間違うとケミカルウォッシュの香りがしてきます。人に聴かせてダサいと言われて終わりということが今まで何回あったか分かりません。スーパーのBGMなんか聴いてるの?とかニュースのオープニングみたい、とか。もう傷心ですよね。
一方Pops,R&B辺りにはファッションセンスが抜群のミュージシャンが多いような気がします。楽器の歌わせ方や技術は大きな音楽の魅力の要素ですが、曲トータルのサウンドコーディネートのセンスも同じ位、というか世間一般的にはこっちの方が重視されているんでしょうね。
The Bird and the BeeのこのHall & Oates集はギリギリのところで気持ちよく耳に届く音が吟味されていると思います。80年代をリスペクトしつつ今の香りもしますし、電子楽器なのに何故か人の気配や土の香りもしてきます。そして音数は最低限、無駄な要らない音は一切なし、逆に鳴っている音の全てが気持ちが良い。大音量にするほど良くなるあたりは良質のJazzと同じ。本当に参ってます。これはa-haで洋楽デビューという自分だからというのも十分あると思いますが。
この作品は「Interpreting the Masters 1」というタイトルになっていて、今後もこういったトリビュート的なものを続けていくみたいです。いつになるか分かりませんが続編も楽しみです。
<余談>このCD、くだらない理由で購入が遅れました。輸入版と国内版の値段が¥800くらい違うのですが、試聴してみたら国内版ボーナストラックが切り捨てられないクオリティーなのです。1曲¥800と思い込んだらなんかわかんなくなってしまって、、、結局国内版を買いました。結果正解。国内版でもトータル33分くらいしかないのです。なにより国内版定価で買ってもそれ以上の内容があるので完全に満足です。
お好み度:●●●●● ●●●○○
The Bird and the Bee/Interpreting the Masters 1:Tribute to Hall & Oates
1. Heard It On The Radio
2. I Can't Go For That
3. Kiss Is On My List
4. Maneater
5. One On One
6. Private Eyes
7. Rich Girl
8. Sarah Smile
9. She's Gone
10.4th Of July
Inara George-Vocals
Greg Kurstin-Bass,Drums,Programming,Keys,Guiter
2010年作品